企画のスタート186

　「名探偵コナン」の原作連載がスタートした1994年1月でしたが、とにかくボクを取り巻く状況としては「TVシリーズアニメの終了」から変わりはありません。次への展開が見えないのです。その当時のボクは東京編成部所属、アニメ制作以外に番組広報とネットワーク局対応などの仕事をしていました。アニメに関しては制作をして宣伝もするという立場。ちなみに「コボちゃん」はアシスタントプロデューサーとして部内の後輩・堀口良則さんについてもらってました。彼はその後ドラマチーフプロデューサーとして活躍、今ではytv編成の主力のひとりとなっています。そうこうするうちに月曜夜7時30分枠「コボちゃん」の後4月からは、バラエティ番組「明るい改造計画」と決まります。
　そしてボクは広報を担当している「遠くへ行きたい」に加えて、金曜夜7時の4月新番組「教えてあげない」の広報担当を命ぜられます。エステやグルメ、旅やお店など、身近なテーマなのに意外に知られていない知識などを中心に、堺正章さんの軽妙な司会でお伝えする情報バラエティ番組。ボクは確か銀座のロケ取材場所で、堺さんに1時間ほどインタビューしていくつか記事にしました。実はドラマを一緒にやった山本和夫さんがプロデューサーだったこの番組、なのでボクが広報だったのかな、4月29日に放送スタートして野球中継いくつか挟んで2クール続きます。写真は番宣グッズで作った2色ペンです。
　さらにドラマ広報はどうか、の話も出ます。「悪女(わる)」以降続いていた土曜日22時ドラマ、94年1月期は「麻酔」でした。そしてこの枠でのドラマはこれで終了、4月期からは木曜21時というドラマ枠に。いずれにしてもTV局としてはドラマは全面に打って出る枠であり、いろいろ力を注入するべき番組です。その枠の一発目は「三軒目の誘惑」、これはドラマの大先輩であり巨匠・鶴橋康夫さん率いるドラマ軍団が満を持して登場のイメージがありました。でボクがその次の7月期ドラマの宣伝担当を命じられたのは「三軒目」の始まる前だったと思います。なので鶴橋監督とタッグを組んでたベテラン広報、部内の先輩・金井塚悦子さんの宣伝手法を横でじっくり見せてもらったりもしてました。