マガジンのカバー画像

概念系

29
概念系単発記事をこちらに格納。きちんとした定義は語らず日常感覚的です。なので厳密さはありません。そんなものがあるんだな、レベルのものです。
運営しているクリエイター

#群

零元

まずは群のところでも述べたことを思い出そう。 操作Aのあと操作Bをするときの操作をA・Bあるいは単にABと書き、操作全体の集合Xに乗法が定義された。そして「何もしない」というのも一つの操作であると考え、これを△で書くことにすれば、△はこの乗法による単位元の働きをするのだった。さらに、操作Aについて、AA’=△となるような操作A’がある場合をAの右逆元、A’A=△となる操作A’をAの左逆元と呼び、右逆元でもあり左逆元でもある場合を、Aの逆元と呼んだ。また、逆元の存在するような

ある操作をして誤ったとき、もとに戻すことができればその失敗はなかったことにできる。しかし、もとの状態に戻れせることは日常の中でいつもあるとは限らない。戻せるものもあれば、もう戻せないものもある。これらの性質を可逆性、不可逆性といわれる。 過ぎ去った時はもう過去に戻れない(不可逆) パソコンの操作は大抵は元に戻せる(可逆) 将棋の「歩」は前しか行けず、もとの位置へバックできない(不可逆) しかし「と金」に成ればもとの位置に戻れる(可逆) さて、今、注目している対象をひとつ固