今日
でまた一つ、歳をとった。
両親から聞いた話によれば、私は、もうすぐ生まれるという時に呼吸が止まったらしい。出かかった頭をトイレのスッポンのような道具で引っ張り出され、どうにか産声を上げた。健康状態に問題はなかったそうだ。
これを思い出す度に、よく生まれてきたと思うが、もし呼吸が止まったままだったら、こうして毎年祝ってもらうこともなかっただろう。
外を感じて驚いたのか、知らない世界に生まれ落ちることが怖くて息をひそめたのかはわからない。今の自分の性格から、きっと何かに耐えていたのだろうと思う。
特段、スポーツや勉強ができるわけではないが、自分という存在に誇りを持って生きているし、とても好きだ。
何不自由なく、大病も大怪我もなく、良くも悪くもないくらいでほどよく気ままに過ごしてきた。
「頑張れ」の一言でうるっとするような、フィクションの小説を読んで感動するような、そんな感性も身につけた。
まだできないことはたくさんあるが、人よりもいい経験をしてきたと過信しているし、たぶんそういう点では前向きに物事を捉えられる、そんな明るい人間なのだと思う。
それから、自分の意見を曲げない頑固さも持ち合わせている。そうやって融通が効かないくせに、ファミレスでメニューを選ぶのは優柔不断だが。
まともなことを書けず、締めも定まっていないが、そろそろ文末に向かおう。
0時になった瞬間、たくさんのおめでとうが届いた。
こんなに優しい友人や仲間たちが、本当に大切だ。
22歳。誰かの何かのためになる人になれるだろうか。
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