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消毒液と甘い薬のにおい。

『ロボットの国sos』。

小さい頃、耳鼻科の待ち時間に読んで絵本を手放せなくなってしまった記憶がある。
それと、『かたつむりタクシー』も大好きだった。あのサイズ感、世界観に胸をときめかせていた。

絵本作家、イラストレーターのたむらしげるさん。

たむらさんの絵本は、何がそんなによかったのだろう。
あの頃の私はもういないけれど、先に紹介した2冊にその魅力を探ってみる。

『ロボットの国sos』には家やビルなどの様々な建物が登場するが、そのどれもが魅力的。
「こんな建物があったらいいなあ」と子どもたちが一度は想像するであろう__少なくとも私は想像した__建物をイラストで見事に実現してくれるのだ。
そんなの、ときめいてしまうに決まっている。

そして『かたつむりリタクシー』。この物語に登場する様々な生き物たちは、放置されたゴミを可愛くリフォームして生活している。この建物がまたたまらなく素敵なのだ。ひっくりかえったお茶碗を「cafe」にしていたり、急須をマイホームにしたり。
窓やドアなど細かなディティールにも抜かりがなく、缶詰やインクの瓶、ドロップスの空き缶などが見事虫たちの生活に溶け込む。

続きはまた明日。。


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