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【投げ売り】エヴォトイのHAFサンダーグリッドマンは本当にダメなのか?前編[HeroActionFigure THUNDER GRIDMAN]

みなさ〜ん!アクションフィギュア、集めてますか〜?

今回はエヴォリューショントイ製「HeroActionFigure THUNDER GRIDMAN」のレビューです。

・はじめに

※記事公開時点では流石に在庫掃けてました。あくまで記録ということでご容赦ください。

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 こちらが2021年10月時点のAmazonの商品ページ。表示されているのはAmazon本体在庫ではなくマケプレの出品者のものですが、なんと定価(22,880円)の78%引き価格(4,980円)になっていました。バトルホビー系の売れ残りや簡素な作りの小型フィギュアであればこういう事は少なからずありますが、ハイエイジ向けの完成品アクションフィギュアではそうそうないことです。バンダイが新作のアニメ作品に合わせて出して大コケしたフィギュアーツくらいでしか起こりません。

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 さらに悪いことに、グリッドマン単体とサンダーグリッドマンセットの差額が980円しかないという驚くべき状態に。単体の方もそれなりに値下がりしてますが、それにしても異様です。実質980円でゴッドゼノンが買えます。スーパーミニプラより安いですね。

 なぜここまで価格が暴落してしまったのか?実際のところこの商品は投げ売りされるほど悪いモノなのか?散々言ってばかりでは話が進まないので、これから実物で検証していきましょう。

・パッケージ

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 横長でボリュームのある箱です。窓からグリッドマン本体が確認できます。

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 裏面は合体システムの説明図が。程よく"高級オモチャ"感の漂う楽しい箱だと思います。実際定価ならそれなりに高級なのは間違いありませんが…。

・内容物

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 2つのブリスターに分かれています。おそらく、単品売りのグリッドマンと同じブリスターを流用するための処理でしょう。この記事ではグリッドマン単体について見ていきますので、アシストウェポン編はまた次回。

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・本体
・交換用ハンドパーツ(開き手、手刀、武器持ち手2種がそれぞれ全て左右分)
・電光雷撃剣グリッドマンソード
・プラズマソード
・サンダーアックス
・バリアーシールド

交換用ハンドパーツが豊富で武装も一通り揃っています。エフェクトパーツの類は特になし。

・本体

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 特撮作品『電光超人グリッドマン』に登場したグリッドマン。エヴォトイはHAFシリーズでそれなりの数の特撮ヒーローを立体化してきていることもあり、中に人が入ってそうな適度な緩さのあるプロポーションで造形されています。

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 が、それがこの商品の最大の欠点の一つ。フィギュアよりもスーツアクターの入った本編映像のグリッドマンの方がよっぽどスタイルが良いという逆転現象が発生してしまいました。おそらく昭和特撮ヒーローを得意とするHAFですから、それらと比べて新しいグリッドマンを昭和のノリで造形してしまった故のミスマッチ。
 胴が長く、頭が若干大きく、脚が細くメリハリに欠けるといった点がシルエットを損なっているようです。本編のグリッドマンって結構マッシブなんですね。

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 『電光超人グリッドマン』は今やグッズ化においても一定の地位を確立しているため、昨今のアクションフィギュアと比べるとどうしても見劣りしてしまうのは事実。要所にクリアパーツを使ったり、艶消し艶有りの使い分けをしたりとパーツの質感にはきちんと気を配っているという美点はあります。人を選ぶフィギュアではありますが、決して質は悪くないんですよね。

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 頭部はなかなか精悍な顔立ち。もう少しエッジの立ったシャープな雰囲気だと理想に近かったかもしれませんが、このくらいの差異は全然OK。角度によってはクリアパーツの奥の反射で目が輝いて見えます。
 ちなみに、両肩のアーマーはアシストウェポン装着の都合で窪んだ形になっています。本来はツルッとした凸レンズ型。

・可動とオプションパーツ

 全体的に関節と塗装部との接触面が広く、肩や腕周りはだいたい癒着していたので開封後に熱湯ほぐし必須でした。グリッドナイトの時はそれほど酷くなかったので個体差もありそうですね。

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 首の可動は胴体側のボールジョイントと頭部側の上下可動軸で動かせます。

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 なぜか付け根のボールジョイントが背中寄りにあるので、横を向かせると赤い首パーツが襟に干渉しやすいです。

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 肩アーマーの上側は横方向に倒せるので肩の動きを妨げません。胴体の2箇所のボールジョイントがやや緩めなのと、膝が90°弱しか可動しない点、足首の左右の傾き可動が浅い点など少し不自由なところはあります。股関節は上下引き出し式ですし、先述の箇所を除けば平均的な可動域と言えます。例によって手首の交換が硬いので最初は熱湯で温めてあげましょう。破損にご注意。

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 武装パーツは組み替えギミックを省略し全て別個で付属。グリッドマンソード、アックス、シールドはしっかり保持できます。一方、プラズマソードの持ち手のみ細い為、2種の武器持ち手のうち隙間が狭い方を使用する…のですがスカスカなので保持が安定しません。グリッドマン単体での機能面での欠陥はここだけ。

・アクション

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アクセスコードは…"GRIDMAN"

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お馴染みのポーズ。

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プロポーションはちょっと好き嫌いが分かれますが、上半身だけトリミングするとだいぶいい感じです。グリッドマンらしく仕上がってますよ。

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変身後着地。こういうアングルだとヒョロさが目立たないですね。

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これも良い感じ。造形と写真映りを照らし合わせる探り合いもこのフィギュアの楽しみ方です

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グリッドマンソード!

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サンダーアックス!

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プラズマソードとバリアーシールドで。

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騎士っぽいスタイルも似合います。

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グリッドォ……

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ビィーーーームッ!!!

サイズ

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いつものおふどボ&モーコンスポーンと比較。6インチ程度ですね。

総評 〜グリッドマン編〜

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 さて、主に見た目で評価が分かれる代物でしたが皆様の目にはどう映ったでしょうか。実際に長時間触ってみると動かしているうちに写りの良いアングルを発見できる楽しさもありますし、何より目が慣れてちゃんと格好良く見えてきます。フィギュアの問題を時間が解決してくれることもあるんですね。
 総合的には「特撮版グリッドマンの手頃な可動フィギュアが欲しい」という需要に十分ハマる品だと思います。単品版はまだお安いので(2021年11月上旬時点)購入も悪くないのではないかなと。実物で確かめるのが一番です。

次回、アシストウェポン編でお会いしましょう。またこんど!

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