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遠くに星を探しながら

月夜。昇る月は大きい。昇りたては赤い。満月は夜空をくまなく照らして、星もかすむ。木星が後をついて笑っている。そこにある月を愛でる。その月を楽しむ。けれど、遠くの星を探し続けている自分には、その月はまぶしすぎる。見えるはずだと探し続ける星は、今の光を疎んじる。疎んじるのは自分自身。それでも探す。そこにあるはずの星を。

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