見出し画像

生徒を燃えさせる教師

生徒を燃えさせる、やる気を出させるにはどうすれば良いのか

と日々考えているわけですが

自分なりの気付きがあったので書いていきます。

私は体育教師のわけではありませんが、学生時代に駅伝部に所属していたこともあり

勤務する学校の駅伝練習に携わっています。

練習メニューを決めることはもちろん大切ですが

生徒が自分の限界に挑戦し、昨日の自分を超える

という経験をさせることも重要だと考えています。

そこで我々教師がすべきは

走っている生徒たちへの声かけ

です。

そして、その声かけの質で生徒たちの走りは変わると気付いたのです。

駅伝、長距離走はどうしても精神論が先行し

気合いがあればなんとかなる

と思われがちです。

確かに気合いは必要ですが

その気合いをいかに生徒たちから引き出すかは教師の手腕が問われます。

ありがちなのは

うまく走れていない生徒への

強めの檄です。

気合見せろ!

とか

根性出せ!

とどうしてもそんな声をかけてしまいがちです。

間違っていませんが、それでは生徒たちの気持ちを完全にのせることはできません。

では、どんな声かけをすれば良いのか

幾つか紹介していきます。

まずは、

走りを褒める声かけです。

良いフォームだよ〜

とか

足の運びが綺麗だね〜

とかそんな感じでいいです。

そう言われることで生徒たちも良い気分で走れます。

その結果、自信を持って走ることができます。

次に

我慢を促す声かけです。

長距離走は我慢が付き物です。

そんな時はあらかじめ言えばいいのです。

例えば4000mのペース走をしているとしたら

きついのは中盤の2000〜3000mです。

そういう時は1000m通過ごろに

ここから中盤だからしっかり粘ろうね

と言ってあげればいいのです。

そうすれば走りながらも

これからきつい局面に差し掛かるという

覚悟ができます。

そして、きつい中盤でもタイムリーな声かけが必要です。

中盤耐えたら、楽になるよ

と。

本当に楽になるかは個人差がありますが

ラストの1000mやインターバル走のラスト一本は誰でも頑張れるものです。

だからこそ、中盤の走りを意識させることが何よりも重要なのです。

最後に

離れてしまった生徒への声かけを紹介します。

離れてしまった生徒は大体気持ちが切れています。

そこでの声かけは

集中しろ!

ではなく

前を追うぞ!

です。

集中させたところで走りは変わりません。

だから、もう一度集団に追いつくぞ

と目標を定めさせることで

最終的に集団に追いつけなくても

自分なりに粘り強く走れれば

良い練習ができたと言えるのです。

以上の声かけに共通しているテーマは

気持ち良く追い込ませる

ということです。

長距離走は確かにつらいです。

自分の弱さが出ます。

だからこそ、そのつらさと向き合うことや

弱い自分に打ち勝つことを楽しませるのです。

その体験ができた人は

弱い自分への挑戦にハマります。

自分が強くなっていること

弱さに打ち勝てたこと

それを肌で感じさせるのです。

そうすれば

もう長距離走の虜です。

声かけとは違いますが

走り終わった後の拍手

も有効です。

長い距離を走り終えた自分や仲間を称える

その瞬間はとても気持ちの良いものです。

以上が

駅伝練習を通じての私の気付きです。

古風な檄はもはや流行っていません。

生徒たちを強くするのが目的なのであれば

燃えさせるのです。

そして、燃えるか燃えないかは

教師の言葉選びに懸かっているのです。

日頃から

どんな言葉を発信するか

注意したいものです。

#生徒を燃えさせる教師
#駅伝練習
#気持ち良く追い込ませる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?