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またもや!サンリオVfes2024 Summer クリエイターズステージれぽ

な、なんだってー!?

あつまれモチポリ

今年の初め、すべてのモチポリたちを魅了したあのサンリオVfes2024が帰ってきた。
『SANRIO Virtual Festival 2024 Summer Edition』!

実は、私にはこのサンリオVfesには大きな心残りがあった。
せっかくB4ステージのカジュアルパスを頂いたにもかかわらず、どうしても日程上の都合ですべてのステージを見ることが叶わなかったことだ。
ところが、今回はこのB4ステージの演目がクリエイターパフォーマンスとして復刻することになった!

今回はなんとか……なんとか頑張って予定をこじ開けて、前回確認することのできなかった3つのステージを楽しんできたのでそのれぽとなります。
前回のレポートが気になる方はこちらからどうぞ。


Screaming Color

さてさて、存じ上げない上に紹介画像だけでは何が出てくるのか一番わからなかったScreaming Colorさん。
こういうときはサンリオVfes公式ページの紹介を読むに限りますね。
えーとなになに……。

国際的な賞を受賞した演劇体験の他、「Gumball Lounge」というVRCのワールド制作者でもあるそう。
youtubeを見た感じ、非現実的で目まぐるしく変わるパーティクル映像を楽しめそうだ。

さてさて、お手並み拝見と行きますかね……(╹◡╹)
もはや多少のことでは動じないと思うんですがねぇ……。

サンリオキャラの生首と一緒にアンノーンみたいなやつが回転し始めた。
すでにちょっと何が起こっているのか……。

モチポリーーーーッ!!!

すいませんでした。

情け無用で全部変わっていくのでマジで変なスクショしか無い。

助けて~~!

本当に、本当にスクショだと何も伝わらなすぎる。
言葉でなるべく起こったことを説明すると同じ状態になってることが5秒くらいしか無い上で、上も下も何かが破壊されては創造されていき、ぐるんぐるん回るものと光とキラキラしたなにかに包まれて隣の人を見失う、といったところだ。
ポエミーな歌詞が表示される方向で正面がどこなのかがかろうじて理解できる。
この歌詞はいわば北極星ということだ。
まあ正面がわかったところで起こっていることは全くわからないため、だから何だという話なのだが。

面白く見せたろと思ってこれ貼り付けてるわけでもコラ画像でもなんでもなく、マジでこの流れで上記画像の状態になるんですけど未見の方に信じていただけますでしょうか?

WHY……????

クリスマスになりました。
キティちゃんの電飾とクリスマスツリー、サンタクロースもいますね!
どうしてなのか聞かないでください。私だってわからない。

ほ、ほんとに……??

だんだんこの辺りから「高熱のときに見る幻覚」「合法?」「怖い」「ここどこ?」などの声がモチポリから上がり始める。
非現実的な映像を目指す試みというだけならすべてのVRCのクリエイターが何かしらの形で表現をしてきたと思う。
が、このScreaming Colorさんの大きな特徴は
「展開のスピードの圧倒的な速さ」「見せてくるものの無秩序さ、予測不能感」、そして……

なになになになに!??!?!

「微妙に理解できるものが理解できないタイミングで差し込まれてくる独特の感性」
この3つが合わさり、『見たことあるのに見たことない』ステージを作ることに成功している。
他のステージたちでは絶対に感じることができないものがここにはあった。
ある程度は狙って作っていらっしゃるものと思うのだが、「歌詞」「キティちゃん」「パイナップル」にも全く接続性は感じられず、すべてを無理に箱の中に詰め込んでシェイクしたみたいなものが映像として高いクオリティで放出され続けていく。

うわあ!急に冷静になるな!

百聞は一見にしかずというか……。
スクショでは全然伝わらない選手権殿堂入りのステージであった。
もし、ご覧になる機会があるならぜひVRで。私はデスクトップだから宇宙猫で済んだのかもしれない。
他のステージが「うおーすげー!」「きれい~!」「かわいい!」の中、明らかに異質な作品だったと思っています。
サンリオさん、一体どこからこの人を見つけ出してオファーしたんだ……。

ちなみに最後は銀テが降ってきます。
なんでどのステージよりもライブっぽい終わり方なんだよ。


orange & MIRA_sk featuring クロミ

来ましたね、サンリオキャラステージ!
と、ここで一つ謝罪……インスタンスに入るときにトラブルがあり、実は微妙に最初が間に合わなかった……!!

入った時点でこの状態!悔しい……

上のクロミギアを持って……

各地のタイコや出てきた演出に合わせて振ったりする、かなり凝った没入型のステージだった!
悔゛しい゛!!!!!!!!!もっとやりたかった!!!

クロミちゃんのステージの特徴だが、クロミちゃん本人よりもMVとしての側面が非常に強く、見ての通りクロミちゃん本人が見当たらない代わりに世界観の色が非常に強い。
シナモン、こぎみゅん辺りはキャラクターを押せ押せにしている分、そしてクロミちゃん本人のキャラクター性を考えると意外にも思えるかもしれない。
理由としてはクロミギアを使ったアトラクションの側面を強くしたためだろうが、個人的には「楽曲そのものに自信があるから」だと考えている。

これが流れたクロミちゃんの持ち曲「Greedy Greedy」である。
ま……マジで良くない?

クロミちゃんの悪魔的な可愛さを押し出す方法は多岐にわたっていて、シンプルに可愛い曲でも歌詞に"クロミちゃんらしさ"があれば大抵の人は納得するはずなのだ。
「はぴだんぶい!」の曲も然り、サンリオキャラたちは時折なんでなのか"異常に力の入った曲"を提供されていることがあり、これもそのうちの一つである。

上のMVも現実の渋谷の街をアンニュイに歩き回るクロミちゃんという、リアルなアーティストの側面を推している。
先程のスクリーンショットも街が上から生えており、恐らくこのMVの渋谷を意識したものだろう。

つまりとにかく楽曲を活かす方向で考え抜かれ、可愛く、VRで楽しめるものを!という考えのもと作られたステージなのである。
四方八方とにかく、かわいい!
パーティクルがきれいに写ってる物が少なくて恐縮なのだがパーティクルも1つ1つ非常に凝っていてとにかく力が入っている。

悔しい点数

もっかいだけ!!!もっかいだけこれまたやってください!!!!
ちゃんと1からクロミちゃんを浴びたかったものの、途中からでも明らかに素晴らしいステージでした!


キヌ

大トリです。ついにやってきました、見れなくて歯ぎしりしていたキヌさんのステージです。
もはや私から語ることなどあるまい……というくらいの有名人。

なんだかすでにすごいことになっている

最初に注意事項が表示。
この時点ですでにステージは間違いなく始まっている。

破壊

私のようなものが偉そうに語ることはできないのだが、このステージは全体を通して現実と非現実の境界線が曖昧になっていくストーリーラインが魅力的である。
上のモニターがまずその一番最初だ。
すべてのステージに存在していたものが緩やかに破壊され、物語の進行に合わせて「掃除」されていく。

匣が生み出されて
回収されていく……。

中央に蚕のような塊が現れる。
ステージのすべてがそっと片付けられていく中、ロボチックな語りが続く。
内容はどこか曖昧な表現が多く、けれども日本語話者なので、なにかに自分が強く誘われていることだけははっきりと理解できる。

見入ってる中でここで「ぐでたま?」とか言ったせいで怒られました
光の明滅と穏やかな語り口が続く……。

やがて少年と観客だけの世界に。
キヌさんのステージのもう一つの特徴は「文字」だろう。
配置も使い方も群を抜いてセンスが良く、きちんと一種のパーティクルとして見せてくれる。
「飾り」であり、「意味」もある。
日本語話者しか楽しめない贅沢な瞬間だ。

個人的非常に気に入っている演出がこれだ。
眼の前に差し迫る作文が、カメラのフィルムのように広がって、時折書き直しや推敲を重ねて伸び縮みする描写が素晴らしい。
まさしく"言葉を紡ぐ"をここまで視覚的に、面白く見せる方法があったのかと脱帽である。

これらの演出もすべてより壮大に演出として組み込まれ、次々に変化していくのだから本当にすごい。
光の明滅や素晴らしいクオリティの3Dモデルなどの表現とは違い、「2次元的なものを立体で表現する」という方向性に持っていっているのも独自性に繋がっている。

こっからガチ酔ゾーン!

さあスクショでは魅力が伝わらない事に気づいた選手権にエントリーが増えました。
何故か視聴者が気づけば分断されて、足元が大回転してモチポリたちを見失った。これ、マジでどういう技術なのか不明なんだけどとにかく全員の所在がマジでわからなくなった。
ホラー系のワールドでも良く使われる手法だが、分断というのは非常に不安感を掻き立てられる。
しかしこの明るい世界の中で、ずっと聞こえ続ける声で、恐怖よりずっと不安とあるはずのものがないという喪失感の色が強い。

この辺すげぇすげぇしか言ってなかった
サンリオキャラが笑いながら回転していてボスキャラみたいで怖い。
ていうかなんでみんな生首回転させるんだろう。
羽が……!

私は恐らく、キヌさんの描く物語の1/10も理解していないだろう。
あの日初めてこの作品を見て、感じただけの人でしかないし、多分そういう人は他にもいる。
いわば「ただの目撃者」だと思うのだが、それでも出来の良い、すごい創作以上の何かを強く感じた。
紡ぎたいと思ったものを感じるということ、非現実の世界を通して現実と、触ることが出来なかったはずの何かを感じるということへのプラスのメッセージを受け取ったような気がしてならない。

たくさんのモチポリたちが降る中、なんとなくそんなことを思った。

曲も素晴らしかった

以上で、サンリオVfes2024のB4ステージに当たるものはすべて視聴できた……はずである。たぶん。
どれも様々な方向性で見せてくれる魅力的なステージばかりだった。

マッチョポリ

来年の開催もぜひ!とアンケートには記入したので、きっと来年もやってくれることだろう。
皆様も次なるサンリオVfesはぜひ、チケットを買って楽しんでいただきたい。
いやじつは買わなくても無料パレードの時点でだいぶやばいんだけど、やばいからこそ還元して次もやっていただかないとね。
私も次は高いチケットを買います。

まあ……その前にパソコン買わんとね……。

また来年!

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