全ての鬱屈した青春に捧げる

この小説はドブ川のせせらぎである。

交通量の多い国道沿いのトラス橋の下で凍えるクマネズミのように。

どうしようもない日々を、光を求めた記憶でなのだ。

どんなに苦しみ走り続けても、ベタベタ色々な物が絡み付いて、辿りついたのは精々荒れ果てた犬走りだった。

しかし、そんな青春が愛おしいのだ。

誰にも知られず、肥沃な土の中で緩やかに腐っていく幾つものホワイトアスパラガス達の為にこの小説を捧げる。

うーん。ドッスン