大学生しんどいね

去年の春、大学生になった。入学式も行われないまま、完全にオンライン授業になり前期を終え、軽い知り合いこそ出来たが、ちゃんとした友達が出来なかった焦りを抱え、勢いで今の部活に入った。

中高と吹奏楽部でプレイヤーとしてただひたすらに、己の技術の上達を求め練習に励んでいたのは苦じゃなかった。楽器は良い。上達速度に差はあれど、全然上達を感じないときもあってもなんだかんだ、練習した分、音に表れる。出欠自由の部活だったが、上手くなるのが楽しくて毎日行っていた。

なにを血迷ったか、大学では苦手なことに挑戦しようと運動部のマネージャーを始めた。中高の部活の先輩に、無い社会性を身につけるにはぴったりだからおすすめすると言われたのもある。運動部は就活で受けが良いけど、選手をやる気力も体力も無いからマネージャーとしてその恩恵に与ろうとしたのも大きな理由だ。なにより大学1回生の夏に何のコミュニティにも属しておらず、焦っていたのが大きい。多分、冷静な判断力なんて無かった。新歓を回るのも面倒だったし。

端的に言うと、後悔している。向いていないことに挑戦しようと始めたが、そのギャップをやる気で埋められないほど向いていなかった。もともと献身的に支えるなんて一番苦手な分野だ。気が強くて、何につけても鈍感。一番マネージャーという仕事からほど遠い人間だと思う。

何が一番しんどいって、正解がないことだと思う。スクイーズの回収のタイミングに置く場所。練習記録の撮り方や、練習の時なにをすべきか。部員はマネージャーに対して優しいので、今のやり方で大丈夫だって言ってくるけど、改善して欲しい点が無いとかあり得ないと思う。

1個上の学年のマネージャーの先輩らはとても優しい。優しくて私たちのことをすごく気遣ってくれるのはうれしいんだけど、そのせいかあまり仕事をやらせてもらえず、なんとなく居心地の悪い思いをすることもある。あととても優しくておしとやかで女性らしい方々なので、自分には到底先輩らのようなマネージャー像は出来ないし、そこにも頭を抱える。

最近は後輩も出来て、辞めるなら今かなと考えるようになった。秋には代替わりで、主務の重要な役割が回ってくる。今は引き継ぎの途中だが、辞めるなら後輩に引き継ぎをした方が良い。みんなのことは嫌いではないが、あと1年間やっていけるかどうか分からない。少しずついろいろな不満も出てきた。ただ、辞めるとしてもこのもやもやを言語化してみんなに伝えられるような気がしない。こんなことなら1年前に血迷って入らなかったら良かった。おとなしく吹奏楽団とかに入っておけば良かった。大学入学ハイで苦手なことも出来る気がしてたあの頃の自分をぶん殴ってやりたい。

あー。あさっての部活もこうやってモヤモヤしながら行くんだろうな。

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