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「ちょうどいいブス」にすらなれなかった女が飛び級で自分を「最高の女」と認識できるまで

盛り上がってますね〜「ちょうどいいブス」問題


芸人「相席スタート」のボケ担当山崎ケイさんが日頃から提唱している「ちょうどいいブス」といういわば男性から見た際の容姿はあまり優れていないが男性が女性に求める像を満たしている女性という概念

その理論をドラマ化して展開することで今インタ〜ネットがボンボンに荒れています


容姿に自信が無くても男性ウケを狙って男性への好感度を上げるっていう生き方そのものは全く否定しません

しかし私含め他の人に強要される形になると話は違ってきて、私がそのような生き方をしたいかというと答えはNOです


なぜなら私は私の顔面がメチャメチャメチャ!にタイプだからです顔面偏差値70だから好き、顔面石原さとみだから好き、ではなく、私のドストライクなので大好き…♡

だからどうでもいい他者から「ブス」と思われてもどうでもいいので、そんな他者に寄せていく気はサラサラありません
私は私のことを「最高の女」としか認識できないので…


とはいえ「ちょうどいいブス」の全く気持ちが分からない訳ではないのです
だって私の小学中学高校時代は「ちょうどいいブス」にすらなれなかった人生でしたので



学生時代の私はゴリッゴリの陰キャ根暗人見知りキモオタで何なら小学校時代は軽〜く(当時の自分からすればメチャ重ですが)イジメにあっていたレベルでした

その上、私は小学校〜高校まで共学の公立学校に通っていた上に九州出身なので言ってしまえば男尊女卑全盛(偏見)ブスが生きる環境ワースト一位(独断)で生きてきたのです


でもそんな私にも中学2年生の秋、初めての彼氏ができました…!

その方はマジマジのマジで良い人で優しくていつも真摯に向き合ってくれる(そしてウブ…!可愛かった…!)素敵な素敵な人でした…

そんな彼は男友達が多く、コミュニティ限らず友人がいました
その中の一人の男子が私と彼がいないところでこう言っていたと聞きました


「あいつ(彼)、女の趣味悪過ぎない?」


それを言った男子はカーストで言えば中の中、本当にごくごく普通、いじめっ子でもいじめられっ子でもない、というか私と一度も話した事も無い、本当にどこにでもいる一見人畜無害そうな人でした

だからこそ、この発言は特殊ではなかった、上手く言えないのですがいじめっ子やヤンキー、バリバリのイケメンではなくごく普通の男子が言うからこそ逆にこの発言は「同級生男子の総意」のようなニュアンスがありました
(今思えばそもそも話した事もない友人彼女にこんなこと言うなんてありえない倫理観ですよね)

そして聞いた瞬間、私に沸いたのは怒りではなく絶望でした

何となくは分かっていました
決して彼も派手なグループに属していたりメチャメチャイケメンなわけではないのですが(私にとっては最高にかっこよかった)、でも何となく私とは釣り合ってないのでは…という事実

その事実が私の頭をブン殴りました

あんなに素敵な彼の隣にいる私はマジでイケてないただの陰キャオタク…
怖くなりました、彼に嫌われたくないと思いました

決してこのときの評価は彼自身が下したわけではなかった
誰とも知らない第三者が勝手に言った発言だった
でも確かにこれは呪いだった

彼は私のことを可愛いと言ってくれていたし、愛していたと思います
でも私は弱かった、ダメでした

当時、元々精神的に不安定だったところへのその呪いがとどめとなり
以降、彼への執着や焦りは加速を増し、最終的には関係は破綻、お別れすることになってしまったのでした…

これが私の呪いの始まりです



その後も私の精神はダメダメで別の人と付き合っても数ヶ月しか続かず…
しかも当時の私はイエスマンだったんですよね、嫌われたくなくて喜ぶ事をしようと心がけていました

その結果、元彼に1万借りパクられた(しかもホテル代)上に当時三股していたことを別れた後に告げられたり、モラハラ男につかまったうえに別の女と修羅場になりかけます(クソ)


しかし!!このモラハラ男が私の転機になります

彼はパッと見気弱で地味目の普通の男性(1つ年上)だったのですが、私がアプローチしたのと同時に他の女もアプローチしたことにより事態は一変

急に彼は「2人の女から迫られちゃって困っちゃう(笑)男」へと変貌を遂げたのです

私の家に泊まりに来たと思ったら翌週はその女とデートに行ってるみたいなことを平気でしていました
しかもその女は私が見える裏垢で明らかに私と彼への嫉妬ツイートを行っていたりして…(最悪)

男にも女にも完全に舐められていました
挙げ句彼は私にモラハラ発言をするようになりました

「もうちょっと胸大きくならない?(笑)」
「お前って顔と身長合ってないよな(笑)」
「お前ってこういうところが駄目だよな(笑)人間としてありえない(笑)」

(打っててはらわた煮えくり返ってきましたね)

それが積もり積もって私に限界が来たとき、急に

「この男…メチャメチャキモくないか…?どうして私はこんな男に媚を売って…?」

という心境になりました

まるで大きな波が一気に引くような感覚
初めて好きな男性に対して自ら冷め、こいつに合わせる義理はないという気持ちになった瞬間でした


マジで無理になった私はそれから彼のラインを全て未読無視、しばらく経ってブロックという力技でリタイアしました
このとき初めて心の底から無理無理!!他人に媚を売るのやめよ〜〜〜!!!!!って思えたのです
(人間関係の終わらせ方としてあまりよろしくないとは思いますが話すと多分ほだされることが分かっていたので)



上記のことが大学1年の夏でした

それから吹っ切れた私は幸い大学の環境にも恵まれ
初の波引き事件も相まってのめりこむような恋愛から遠ざかって行きました

結果その後は
・サークルでいっぱい友達ができる(男女問わず)
・恋愛以外に打ち込む事がいっぱいできる
・まともな好きな人ができる(それは告白してフラれてはしまいましたが…)
・友人達にメイクなど身なりの整え方を教えてもらう
・推しができる
・推しを愛する
・推し最高

という感じで人生がトントン進んでいき、マジで最高の大学生活になりました…

さらに大きかったな〜と思っている事は友人男性が優しいというか男友達じゃなくて友達、という感じだったことですね
東京じゃ当たり前かもしれませんが男尊女卑タウンで育ったスラム育ちからすれば文明だったので…

今まで男性に女性としての尊厳を消費され、それを当たり前だと思い込んでいた私にとって、女性の尊厳を消費してこない男性達との交流は健全で優しくて真っ当な人間関係に思えたのです


そこから私は推しとコスメ沼、イメコン沼にドボンし、グングン可愛くなっていきました最高〜〜〜!!!!!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(メチャメチャ人生を省略する女)

そんなこんなで勢いで生きていた私は気づいたらメチャメチャ可愛くなっていました(~fin~)



というより鏡に映る自分がメチャメチャ可愛く見えたんです!!!!!
これってすごい!!!!!自分のことを愛せる、自分を可愛いと思える、例え他者に否定されたとしても!!!!!
3,4年間健やかな生活を送ったおかげで知らず知らずのうちに自己肯定力が上がっている…!!!

見た目も実生活も頑張っていた自分、そんな自分自身への後ろめたさは微塵もありませんでした



そして今年大事件が起こったのです…

何と!!!!!最推し(今ブレイクしてきてるミュージシャン)に顔面の写真をご覧になっていただく機会があり、顔面に高評価いただいたんです!!!!!

推しに顔面見られて「素晴らしい」って言われる事あります?社交辞令でも何でも良い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

さらに言えばご一緒だった別の方たち(大層有名なミュージシャン)にも褒めて頂いたんです…可愛いって…某女優に似てるって…
その女優、私メチャメチャ好きな顔面なんですけど!?!?!?
(これ以上言って虚言だと思われたら悲しいのでここまでにします)


確かにその写真は全く盛ってないと言えば嘘になります
肌のアラは飛び切ってるし、普段は「人を殺してきたのか?」と言われるほど仏頂面ですがその写真の私は菩薩みたいな顔をしています
(マジでラブな男こと弟と遊園地に向かってる最中の写真だからでしょう)

でも別に詐欺なほどは盛ってない写真です
(ラブメンこと弟に見てもらったところこんなもんだろとのことでした)(弟は私の5億倍顔がいいし、私同様自分の顔ラブ族なので辛口です)


だからやっぱり最推したちに私の顔が褒められたということです

10年近く心にへばりついていたあのとき言われた「趣味悪い」という言葉が完全に塵となり、どこかへ消え去った瞬間でした


だって私も私の顔が最高に好き
さらに芸能界の爆裂美女たちを見てきているであろう彼らにすら可愛いと言われたのに、どうしてよく顔も覚えてないどうでもいい同級生男子の一言を気にしなきゃいけないんでしょうか



ちなみに今の私のビジュアルは
黒髪ショートカットできりっとした細めの眉毛
ネイビーのアイライナーに上下バチバチマスカラ
ギラギラにラメが入ったアイシャドウにスモーキーなアイシャドウ
チークはなしで魔女みたいなリップを塗り
全身真っ黒な服でバキバキのピアスを身につけている

という感じなんですけど
(身長はメチャメチャ低くて大して痩せ形でもないんですけどね)(でも最高のビジュアルです)

決して男性のマス的なウケは狙ってない服装ですよね
あくまで私が一番かっこいい!可愛い!と思う服装です

そして彼氏や好きな人どころか推しの好みにも寄せないと決めています
何故なら私が可愛いと思う私じゃないと自分の可愛さを信じられないからです

いくら推しが好きなビジュアルに寄せても私がそれを可愛くないと思ってしまったらきっと背筋は丸まって、下を向いて、おどおどしながら歩いてしまうと思います

でも好きな服とメイクを身に纏った私なら私は背筋をしゃんと伸ばし、前を向き、迷い無く歩けるのです
絶対そのほうが可愛いじゃないですか?


その結果、自分は自分のビジュアルが大好きな上に最推しにまでビジュアルを評価してもらえるなんていう奇跡みたいなことが起こったんです!!
こんなに素敵な事は無い!

(最近さらに弟のバイト先の男性たちにも褒められたと聞きました)(嬉しい!)

自分の思う可愛いを貫いたら自然とそれを評価してくれる他者が現れるんだなって
自分も他人も私のビジュアルが好き!何て幸せでしょうか


個人的な考えなのですが、元来バッキバキ(偏差値70台)のビジュアルな人って芸能界ですら本当にいるかいないかぐらいな気がします

じゃあ世間で魅力的って言われてる人たちは何だろうって考えたときに
魅力的な装いをしている人だと思っています

それは服だったり、メイクだったり、髪型だったり、表情だったり、姿勢だったり、仕草だったり、喋り方だったり、笑い方だったり、思想だったり、接し方だったり、仕事への向き合い方だったり、愛情の注ぎ方だったり…

広義的な"装い"が人を美しく魅せるのだと思います
私を魅力的に魅せるのは服やメイクや髪型だけではなく"自信"もだと今なら思えるのです



そして私がこの文章を書こうと決意した理由は最近読んだ劇団雌猫さんの「だから私はメイクする」に心を打たれたからです

私は思想の女なので普段から色々思っていて、こういう文章を書きたくなる衝動はいつも訪れるのですが書いてるうちに賢者になり
「結局自分語りじゃん…やめよ…」
となってしまいます


そんなときに読んだ「だから私はメイクする」では様々な女性が自分の人生(しかも美意識!)を語っていたのです、素敵〜!!素敵過ぎる…
(ちなみに会社では擬態する女、育乳にいそしむ女、インタビュー2本が好きです)

見知らぬ誰かも自分の"装い"で生きている…
「ちょうどいいブス」じゃなくても「自分にちょうどいい最高の女」で街を歩いていいのだと


だから私も自分の人生を、"装い"を書こうと思いました

私が誰かの文章で心がゆさぶられたように、私の文章が誰かの心に届くのかもしれない
そう思い、感情を吐き出しただけの拙い文章ですが勢いで何とか書き切りました


私は「絶対自分が正しいと思う可愛さで歩いた方がいい」と思っています
自分にとって正しく生きていた方が自分にとって正しい結果がついてくる
私個人はそう思うのです


それが「ちょうどいいブス」であっても、「最高の女」であってもいい
自分がその生き方に誇りを持てるならば


ただあなたが昔の私の様に生き方に悩んでいたら、苦しんでいたら、
もしかしたら「自分にとって正しい」生き方じゃないのかもしれない


他者のための正しさを取らないと息が詰まって死んでしまう気持ちは
誰よりも私が分かっています
でももし、私と同じ様にあなたが「自分にとっての正しさ」を手に取れるならば
そのことであなたの呪いが解けて幸福になるのならば私はそれを応援したい

無防備に誰かの呪いで殺される義理は無いのです


飛び級とか言いながら呪いを解くのに23年かかってしまった女ですが、この文章が誰かの呪いを解いてくれればいいなと願っています。




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※追記1
2018/12/07 18:02
加筆修正しました
文章の粗の修正や言い方が足りなかったところの加筆、追記の追加などをメインに行いました

2018/12/07 22:13
追記5を追加しました
URL表示を変更しました

※追記2
何度か言っていますが誤解されている方もいらっしゃったので再喝
この文章に山崎ケイさんを始めとする「ちょうどいいブス」を目指している人を貶める意図は全くありません

この文章は
・他者に「ちょうどいいブス」を強要しないでほしい(自分が目指すのは全く問題ないが他者に求めた瞬間にそれは「呪い」だと思っています)
・私は自分を評価できてからのほうが人生が上手くいったというあくまで個人例の話(上記同様私の生き方を他者に強要する意図はありません)
・人権を踏みにじってくる男(女)は全員グーで殴れ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ということが伝えたくて書きました

※追記3
こちらも誤解されているのかな…?という発言を見かけましたので訂正します
私は私のビジュアルが世界で一番レベルが高いと思っているのではなく(もちろん!)
かつ自身がそう思い込んでいる訳でも(幻想を解かれたら死ぬとかそういうこともなく)
他者にもそう思われたいわけではありません

私個人が私のビジュアルが好み!!!!!ストライク!!!!!一番愛せる!!!!!という生き方をしていたら偶然世界一好きな人からもプラスの評価を貰えちゃった(一石二鳥かよ…)事件って感じです

だからもちろんもっと可愛くなりたいなあって思うし、メイク失敗すると自身の未熟さに凹みます
でもそれで自分を嫌いにはならないだけです
トライ&エラー、常にブラッシュアップ
可愛い自分が大好きなので可愛くなる為の努力も大好きです

※追記4
こういう文章を書いておきながら今でも私はネガティブ捻くれ屁理屈陰キャです
何なら「みんなポジティブに生きてこ♡幸せが一番♡」なんて1mmも思ってません

大学時代のインターンで「もっと過去にとらわれずに前向きになった方が幸せになれそうなのに…」「家族は大事にしないと!」と言われたときも
「私にとって"殺意"は前向き感情ですが?」
「お前みたいに他人の気持ちに鈍感になるぐらいなら過去の痛み背負って生きるわ」
「"家族"という組織が全て幸せで尊いと思ってるその視野の狭さどうにかしろよ」
と思っていました

私は人権踏みにじり野郎と(上記みたいなポジティブの押しつけも悪意なき踏みにじりだと思ってます)既存の考えで思考停止するのが嫌なだけです

だからこそ不幸に対しても思考停止しない様に頑張っているだけって感じです…
自分の頭で考えた理屈があって、それを他者に押し付けなければ思想なんて何でもありなんじゃないでしょうか

※追記5


基本的には無料記事の予定ですが内容によっては有料にするかもしれません。 ご厚意でいただいたお金は多分食に使います。食は生命なので…生命が無いと文章も書けないので…