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ファイターズガールの卒業に寄せて - 2023/11/21 日記#218


ファイターズガールとわたし

・私は今期からファイターズガールのファンになった新参者だ。

・きっかけは橋本莉々花さん。彼女は元ハロプロ研修生北海道のメンバー。元々ハロヲタで研修生オタクで、同じ道民の北研メンバーは特に大好きだった。中でも、よく大阪や東京へ研修生のライブを見に遠征していた時期に活動していたのが橋本さんだ。彼女が出演したライブはすべて見に行っているし、当時のグッズも持っている。

・だから、ファイターズガールのファンとしては1年にも満たないアイドルオタクの新参者ということを念頭に置いてこの先の文章を読んでほしい。

卒業人数に関して

・卒業発表が相次ぐ中で、様々な意見を目にする。「今年からツアーも担当していて、負担が大きいのではないか」「こんなにも卒業が続くのは、球団側の体制、企画に問題がある」「アイドル化に嫌気が指したのではないか」これ以上に本当に千差万別、たくさんの意見があると思う。

・私の意見は、「前年度までと何も変わらなくない?」だ。

・変わったのは、卒業宣言をする自由があるかどうかだけで、実際には1~数年でやめる(オーディションに落ちる)方が多く、最長でも5~6年の在籍で卒業という結果になる。

・むしろ、今年5年目のメンバーは5人、6年目のメンバーが2人と、例年よりも長年所属しているメンバーが特に多い年だと思う。私は彼女たちを知った時、この7人は高い確率で今年しか会えないだろうなと覚悟を決めていたし、辻さん、西崎さん以外は明確に卒業発表をしたので、実際にそうなった。

・この7人に加えて、来年度のオーディションは受けないと決めるメンバーも数人はいるだろうなとも予想していた。上記7人以外で明確に卒業発表をしたのは4人。これも予想通りだ。

・つまり、今年は注目度の高さからかなぜか大きなニュースになりみんなの目に触れる機会があっただけであって、継続年数の長いメンバーが多い今年としては、卒業を決める人の割合は妥当な人数なのではないだろうか。

・だからと言って彼女たちが球団や仕事内容に不満を持っていないと思っている訳ではない。そういう事実ももしかしたらあるのかもしれない。というか、あなたは一切の不満がない仕事に就いたことがあるだろうか。ないでしょう。私もない。でもその具体的な内容は私達には一生わかることはないし、無関係な人たちが口出しすべき点ではない。

・その不満点が給料面や拘束時間が長く過酷な仕事であることだとしても、尾暮さんを中心に雇用形態や仕事内容を精査してそういう環境を打破しようと動いている過渡期ではあるのだと思う。

卒業という選択

・とはいえ、最長でも5~6年というなんとなく存在する暗黙の境界線を疑問視している人も見かけた。10年くらいやってくれてもいいじゃないかと。

・もちろんその意見はわかるしそういうメンバーがいても良いと思うが、一応FGの年上メンバーとは同年代の20代女、そして以前やっていた某職で「卒業しないで、ずっと続けてほしい」と言われたことがある身から見ると、そう簡単には行かないのがわかる。

・今年から正社員扱いになったとはいえ、それまではアルバイト。10代や学生、本職との掛け持ちをしているメンバーならまだしも、同年代が社会人として活躍し始める20代後半になってくると、さすがに将来の心配をしなければならない。

・チアを続けるにも朝から晩まで笑顔で踊らなければならず、年齢を重ねるごとに体力的にもきつくなるでしょう。全員が球団職員になれる訳では無いし、芸能やアナウンサーなど、表に出る仕事も全員がやろうと思って出来る仕事ではない。ダンスの講師あたりだとチア経験を活かせる道になるが、これまでのチア経験者がみんな講師になったとも思えない。一般企業に就職して普通に働いている方が大多数だと思う。

・そこでだ。自衛隊員の転職、再就職でも同じような話を見かけるが、果たして球団チアリーダーをやっていたという経験で、一体どこの会社が雇ってくれるのか。あなたの会社に「18歳から10年間ファイターズのチアガールをやっていました」という女性が面接に来たとして、「そんなこと言われても、高卒で経理も営業も人事も未経験で30手前なんでしょう?」とはなりませんか。

・彼女たちも普通の人間。キャリア、プライベート、若い・可愛い・体力を失った後の人生、今の時代は特にシビアに考えなければならないのだ。

・卒業は寂しい。だけど、彼女たちの生活を保証してあげられない以上、長く続けることを望むのは酷な話だと思う。男女で分けることに否定的意見があるかもしれないが、敢えて書くと、女の10代、20代は人生においてすごくすごく大事な時期なんだよ。

「アイドルではなくチアリーダー」

・吉田桃子さんがインスタの更新で書いた一文。

・ファイターズガールはファイターズあってのチアチーム。ファイターズの応援を観客の前でリードし、一体感を高める。少なくとも私は彼女たちの一番の仕事はそうだと思っている。

・はっきり、正直に言うと、私のメインはファイターズではなくファイターズガールだ。でも、彼女たちの存在があったからこそ、野球から遠ざかっていた私という一人の人間を球場に呼び寄せたという事実も知ってほしいと思う。

・私は小学生の頃、ヒルマン監督時代によく親と札幌ドームに行っていた。その後のファイターズのことは全然知らなかったし、正直興味もなかった。だけど、FGを好きになったからこそ、たくさんエスコンに通って、選手の名前もいっぱい覚えたし、好きな選手も出来たし、タオルも買ったし、試合もキャンプもたくさん楽しんだ1年だった。あの頃のスター選手が今は監督やコーチになってまたファイターズに戻ってきているのもかなり熱い。

チアリーダーの本分はしっかり理解した上で、私はそれでも、彼女たちにダンスショーや広報活動を通して「私達をアイドル扱いしないで」と思っては欲しくない。アイドルではないけど、アイドル的側面がある活動であること、そんなあなたたちの存在があるおかげで、ファイターズのファンが増えている事実を、否定しないで欲しい。それもファイターズを応援するというチアリーダーの本分の一部だから誇りを持ってほしい。

・ただ、吉田さんの発言の本質はそこではないことももちろんわかっている。次の項へ続く。

追っかけをしている同性の立場から

・先程から書いているように、私は女だ。彼女たちと同じ性別。現場では明らかに男性ファンの方が多い。

・そして、そんなおまいつ(※「お前いつもいるな」の略=常に現場にいる)男性ファンに向けて、一般のファイターズファンやライトにファイターズガールの活動を楽しんでいる方々が不満を持っているのも知っている。もちろん男性ファンだけではなく自分も当事者のうちの一人だと思っているが、目立ってやり玉にあげられているのはやはり男性ファンだと思う。

・どこの現場へ行っても常に朝早く来て並んで最前を陣取り、てこでも動かない彼らに対して不満が出るのはそりゃそうだと思う。私も一般の立場だったら同じ意見だろう。だけど、私はにわかファンではないから、そんなおまいつファンたちに対抗して朝早く行って場所を陣取る選択をした。そこまですれば、一応それなりにいい場所は取れるのだ。そこまでしたいファンばかりではないのもわかっているけど、ただ早く来さえすれば場所を取れるのに、その努力もせずに叩いているだけの人には「お前も朝早く来いよ」と思わないこともない。もう一度書くが、そこまでしたい私のような人間は稀だということは重々承知している。

・これを解決するには、アイドル、アーティストのリリイベのように、ランダムで整理券を配るしかないと思っている。そうではなく、ふらっとダンスステージを見てほしいという気持ちもわかるが、現実問題として、おまいつが常に最前張っててその他の一般客は楽しめないという状態になっている。専用アプリも稼働しているのだし、デジタルでもアナログでも整理券くらいなんとでもなるはず。是非導入してほしい。

・そして、普段のお出迎えはスタッフがたくさんいるのでまだしも、試合中やショッピングモールを始めとする別現場でのグリーティングなど、客側の良心に任せた警備の薄さは本当に危険に思う。彼女たちが安心して活動できるように、ちゃんとプロの方の警備はつけてほしい。何かあってからでは遅いから。

・もう一つ、これはあまり関係はないのだけど、ハロウィンでファイターズガールの衣装を来た男の子(の親御さん)に対して、別件の動画も合わせて少し批判が出ているのを目にした。これには本当に一言いいたい。男の子がファイターズガールの衣装を着ること自体はなんにも悪くない。男の子がスカートを履いたっていい。その他の行為に関しては意見を控えるが、男の子がファイターズガールの衣装を着ているという事実に対してだけは、批判はや揶揄はしないであげて欲しいと思う。


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