小学生の頃は堅い奴だった

小学生の頃は頭の固い奴だった。

あるとき学級委員長になって、副委員長と書記は女の子ばかりで、

放課後の児童会の集まりに出るときは女の子同士でペアになるから、

俺はいつも一人で主席することになってた。

それが嫌だった。

うちは学校から遠いのでバス通学だった。

児童会に出るとバスに乗れないのだ。

電話して親に迎えに来てもらうことになる。

だから嫌だった。

けど言えなかった。

嫌でも俺しかやる人がいないという責任感でやるしかなかった。

中学校に入って吹奏楽部に入った。

初心者だから一生懸命練習しないといけないんだけど、練習の仕方も知らない。

同じパートの先輩たちは上手いから練習しなくてもいいんだよ。

遊んでばかり。

しょうがないから俺も遊んでた。

そこで何かが変わった。

ゆるくやってもいいんだ。

やらなきゃダメなことはたくさんある。

だけど苦しんでやるより楽に取り組んだ方がいい。

中学一年にしてそれに気がついた。

それからはどっちかというと楽に考えて物事に取り組んでいる。

失敗?

誰だって失敗くらいある。

次の時、失敗しないようにしよう。

そんな感じだ。

あとはなるようになるさ。

気持ちだけで結構なんですよ