せんべいの山に埋もれる
先日、恋人と通話中、彼女が何か食べていた。
なにか聞くと「おせんべい」だと言う。
僕の恋人は「おせんべい」や「おかき」が好きだ。
渋いな。
でも美味しいもんね。
どこのか聞くと「もち吉」だと言う。
ほう……初耳。
調べたら、美味しそうで。
買っちゃいました。
創業祭?かなんかで、少しづつ、色んな味が楽しめるっぽいのが色々あって、その中から2種類とセットのには無かったキャラメルアーモンドおかきとチーズ煎餅をプラスで購入。
家に届いたのを今日届けてもらったら……。埋もれる。
せんべいに埋もれてしまう!!
もう、こんなん食べきれないよ!バカかよ!なんでこんなに買ったの!!
購入時、僕は調子が良かったからお腹減ってたんだろうな。
いけると思ったんだろう。
で、このバカみたいな量なのに素直に全部もってくる父親。
……ちょっとは考えろ。
こっちは病人だぞ。
この量はどう見ても家族にお土産の量としても多い。
ちょっと面白くなってべッドに広げてたら、看護師さんに量を笑われる。
そりゃそうですよね、自分でも笑ってるんだから。
せんべいを並べ、そこに寝っ転がる。
思い浮かべるのは、美味しそうにせんべいを食べる恋人。
ここにあなたが居たら、一緒に「美味しいね」って笑いながら食べられるのに。
お裾分けしたい。
……いや、彼女の家にも「もち吉」のせんべいいっぱいありそうだからお裾分けは要らないか。
あなたが食べてたせんべいに埋もれて、あなたを思う。
僕の中はあなたでいっぱいだよ。
埋もれる程のせんべいで胸もお腹もいっぱいになりそう。
塩分気をつけないと。
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