ジェネリック家電?

 陳腐化してしまって、もう向上のネタも出尽くしてしまった分野に敢えて進出する作戦もある。医薬品のみならず、家電製品にもある。例えば、あったかカーペットや、電子レンジ、炊飯器などである。これら素人目にも、構造自体は非常に簡単そうに見えるのだが、実際はそんな世界で生き残っているものは相当な技術が詰まっているのである。ほとんどの特許は切れているはずだから、手の内はほぼ丸見え、盗み放題のはずなのである。それでもなお、先発メーカー製には太刀打ちできないのが本当の所である。

 チャイナ・コリアは今だに、リーガルマインドが育たない国である。今も知的財産を剽窃するあまたの事例を聞く。炊飯器、便器をお得意の分解作業でそのままパクれるはずと躍起になる事は、想像に難くない。それでもいまだに日本のトップメーカーの足元にも及ばない。なに、日本のジェネリック炊飯器ですらやはりトップメーカーのそれには遠く及ばないのである。

 特許などというものでは、伝えられない細かな神業があるに違いないのである。神は近きにあり。そして細部に宿り給う。

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