波平さんは54歳!?

 記憶と言うのは面白いもんで、前後の脈絡は何も覚えていないのに、断片だけがやけに鮮明に残っていることがあるのである。カツオ君が年金に言及した波平さんに、「年金のことを気にするようになったら、もう爺さんだね」のような発言をして、大目玉を食らうという場面だけを、やけに鮮明に覚えているのである。

 1950年代は55歳が定年で、54歳の波平さんは定年の前年と言う設定なのである。そりゃまあ、退職金・年金の事は直近の関心事である。現代は、平均寿命が80歳。60代なんて言うのはまだまだ元気だから70くらいまでは働きなさいという風潮だが、60歳定年制度と言うのは謂われのある事のようで、膝なんかの関節部分はガタが来ているのは本当の所なのである。

 集合住宅の5階部分に棲息しているが、階段の上り下りが非常につらいことがある。名誉のためにも言っておくが、そんな時もあるという事である。代謝が悪くなったのか、若い時は瘦せっぽっちだったのに、初老以降どんどんと太る一方だ。この体重増加が、膝を更に悪化させているのかもしれない。

 こもごも面倒なことだ。

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