2019/3/20 仙波清彦とはにわオールスターズ 気がつけば芸歴50年祭 @六本木 EX THEATER ROPPONGI

スーザン

ローホーによるイントロを経て、「茶のみ友達スレスレ」でどどんと始まる。音の圧がすごい！

いちいち、あのええ声で演者をいじりながらメンバー紹介をする師匠。メンバー紹介だけで２０分以上かかった気がする。お囃子も、普段は歌舞伎座で演奏されている古典の名手たち。クラリネットの十亀さん、「東京交響楽団の主席奏者なのに、こんなところで芸を汚して…」って笑

師匠、パーカスチームに「あの、最初にテケテケテケってとこやってみて」
P「（演奏）」
師匠「これがねえ、ひとりひとりは凄いグルーブ出すのに集団行動になると途端にボロボロになるという笑」

そしてセネガル出身のパーカスLatyr Syは、ずっと「オオサカナオミに似てる。かわいい顔してるんですよ。ね、ナオミ！」っていじられてた。

菅沼孝三の娘さんSATOKOはやっぱり手数が多かった。ちゃきちゃきしたドラムが気持ち良い。看護婦姿の女性らをいちいちいじる師匠だが、全員婦長レベルの貫禄（民謡の木津かおりはスカートを断固拒否したとか）…
梅津和時は「チョッパーみたいな帽子」ってローホーにいじられてた。アルトサックス3人って、ちょっとおかしい。坂田明、渡辺香津美、白井良明、バカボン鈴木、村上ポンタ秀一、cobaに上野洋子（看護婦姿なんてレア中のレアでは…）、超超超豪華なお祭！

民謡の伊藤多喜雄、南中ソーラン節を歌う姿がかっこいい。スーツ姿もダンディーだったけど、しゃべると民謡の人！ってかんじ。「本日ご来場の皆様、そして演者の皆様、本日はお集まりいただき誠にありがとうございます。仙波清彦にかわりまして御礼申し上げます！」という口上で爆笑。話が長いらしく、必死で止めようとする師匠（しかし苦戦）閣下が相撲甚句を引き継いで、綺麗に送り出し。
閣「今日、リハーサルの時からこのかっこ（パジャマ）の人がいて。26, 7年前？は若い奴らがこういうかっこしてるから面白かったけど、今だとほんとにそういう（病院から出てきた）人みたいなかんじだからね」
師「紙コップ持ってたりするから、ほんとやばい。検尿…」
閣「笑」

閣下は伊藤多喜雄に続いて「相撲（はにわ）甚句」と「魔王」。当日に今日の出演者の衣装を知らされ（女性は看護婦、男性はパジャマ）大急ぎで魔改造されたそうで、チェックのパジャマをエプロンのようにして登場。en.ではパジャマのパンツの上にブーツを履いてらっしゃいました。
師「前回は『セレナーデ』を歌ってもらって」
閣「今回は『魔王』で」
師「なぜかシューベルトだよね。シューベルター！」
閣「別にシューベルターではないんだけど。この場がシューベルトを呼ぶんだな」
師「アレンジは久米くんがイチからやってくれて」
閣「イチからやったの！？　オケ譜あったのに」
師「それ、今言われても！」
閣「いや、侍従を通して『オケ譜ありますよ、使いますか？』って聞いたんだ。そしたら『大丈夫です！』って言うから…今回は魔界の魔王ぽくなったな」とのこと。閣下ソロの魔王とも違うアレンジでした！

未唯mieは民謡風アレンジのサウスポーと、007風ペッパー警部。看護婦姿で踊る上野洋子に釘付けになりつつ、mieってアニメタルもやってたし、やっぱりおもしろいもん好きなんだなと。10年前にはにわを見て、ポンタさんを通してピンクレディのアレンジ版ライブのオファーをしたのだとか。

大トリのABEDONと奥田民生、91年版だと「すんごい若造が出てきたな！？」という印象なのに、さすがの貫禄。選曲はアレンジャーの久米さんが「あのふたりに、これどうっすかね？」A&民「おっけ〜」ってかんじで決まったらしい。
民「実は年末に一回演奏してたんですよ。それ知ってこの曲になったのかと」
師「いや全然」
A「民生のチリチリ）この髪型に導かれたのかも）」
民「これ、ポケットに手を入れて歌わなくちゃいけないのに、パジャマだからポケットねぇんすわ。ま、それっぽくやりますけど…」
で、三味線が弾き始めたイントロがクリスタルキングの「大都会」。
会場、ここ一番の大ウケ。
いやほんと、手を叩いて笑ってしまった…

「オレカマ」ではパーカスまつり。カルガモーズも登場して大騒ぎ。

アンコールは小川美潮が仕切る「水」では各パートともに見せ場があって泣けてくるほど良かった。ポンタさんのゆるっとしたソロは記憶に残ったなあ。坂田明も凄かった。
「あいみん」ではゲスト含め全員登場。

それにしても、パーカスもカルガモースが出てくると総勢70人くらいが同時に音出してるような爆音の中にあって、ソロやボーカルの音がもの良く聴こえた。音響の方々も相当苦労されたのではないだろうか。

今日は閣下目当てというわけでもなく、Pが最近　91年の「イン・コンサート」の円盤を買って小川美潮を聴き直してるっていう流れで観に行ったのだけど、終演後に入ったビアパブで、後ろのグループが「いや〜閣下もすごかった。さすがだね。ほんとすごかった」と言ってるのを聞いて、そうじゃろうそうじゃろうと。
ほんと、2019年、これを上回るコンサートに出会えるだろうか、という素晴らしく楽しい、ニコニコしっぱなしのステージでした。仙波師匠、50thおめでとうございます。そしてありがとうございました！こんな豪華なメンバーが一堂に会するなんて！

M1 イントロ／仙波duoローホー
M2 茶のみ友達スレスレ／仙波FILL+vocal
メンバー紹介
M3 回覧板rvBad Romance / main 三橋美香子
M4 It's had better be tonight/main 上野洋子
M5 新川古代神/main 木津かおり
M6 タタミホッペタ/main 池田有希子
M7 ウエイトレス（インスト）
M8 人と星の間/main 小川美潮
M9 南中ソーラン/main 伊藤多喜雄
M10 相撲甚句／main 伊藤多喜雄＋デーモン閣下
M11 魔王/main デーモン閣下
M12オレカマ（インスト）
M13サウスポー～ペッパ一警部/main 未唯
M14 大都会/main ABEDON &奥田民生
M15 大迷惑/main 奥田民生&ABEDON
EC1 水
EC2 あいみん／全員（ゲスト含め）





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？