2017/4/30 DEMON’S ROCK “EXISTENCE” TOUR, DC19@豊洲PIT
前説では「知人で何人か病気により声を失った人がいる。自分の声が失われたらどうするだろうと考える。ボカロでものようなものを作る事は可能だろうが、それも面白いのは最初の1回や2回だけであろう、声が出るうちはこれでいくのがよいのかどうなのか…どうなのか…」と煮え切らないような余韻を残したまま深山幻想記で開幕。
前半はMCなしで進む。途中曲の間に閣下が録音した戯曲のようなものが2カ所挿入されていた。1つは「Age of Zero」の和訳、1つはシンデレラが12時の鐘で魔法が解ける瞬間を演じたもの。いろいろな声を使い分けて演じていて面白い。
「地球へ道づれ!」の7拍子はTHE OUTER MISSIONを思い出させて一瞬「お?」って思った。しかしこの7分強のプログレ曲をライブでやるのすごいw
「方舟の名はNoir」曲中の歌詞に合わせて最初は写ルンですを取り出して客席をパチリパチリと何枚か撮影し、〽8センチのコンパクトディスク~のところで「赤い玉の伝説」をとりだして最後にそれを封筒に入れて客席に投げていた。
「Stolen Face」(だったかな)メンバー紹介とソロ回しも良かった。ところどころ松崎さまが全くスポット抜かれてない暗いところでエアギターやエアバイオリンをやってるのがじわじわくる。
曲はほぼ新譜「EXISTENCE」から演奏されたが、聖飢魔IIの曲からは前半にARCADIA、後半にSTAINLESS NIGHTが来たので古参の信者も感無量だったのではないだろうか。ARCADIAはジョン・ウェットンが亡くなったこともあり英語の歌詞で歌うかなと思ったがこちらはやはり日本語で。STAINLESS NIGHTのほうは、喧太さんが長官のギターソロも完コピしていらっしゃった。ちょっと緊張の面持ちだったのは気のせいだろうか(ARCADIAもギターソロは完コピだったかな、どうだっただろう)。
後半のお題コーナー、信者から投稿された31文字以内の歌詞を閣下が即興で歌い、くじ引きで当たったサポートミュージシャンとLEVINと3名で演奏するというもの。
一番手はコーラスの2人で<横浜銀蝿>。ふたりいるので1人はキーボードを弾いて1人は踊り狂うと言う段取りなっていたようで、Ayumiさんの方が髪をふりみだしてロケンローを踊っていたのが清々しかったw
二番手は石垣さんで<マイケル・ジャクソン>。閣下は「Beat It」ぽく歌っていた。
三番手は大桃さんで<大黒摩季>。歌詞に『痛快ロックンロール通り』と言う単語が入った歌詞で、これはぜひ喧太さんにと言う流れだったのが、大桃さんがひいてしまい恐縮していた。実は喧太さんが17歳のときに出演していたドラマのタイトルらしく本人もプロフィールから消しているらしい。「これからはプロフィールに書きます!」と言っていた。後藤久美子の彼氏役だったのでおいしかったですけどね、とも。後ほどTwitterで知ったところによると喧太さんがご本人を招待していたらしい。これはぜひ喧太さんに弾いていただきたかったよなぁ。モモさん持ってるな!
LEVINは今日も可愛らしい髪型で確かに中性的であったが、大阪公演の後何通も「ドラムの人は男性でしょうか女性でしょうか」と言う質問のメールが来ていたそうだ。閣下「調べろよ!」と一喝w しかしLEVINは上半身筋骨隆々でドラムセットの中に入ると身長185センチぐらいありそうに見える。LEVINと言えば参謀のサポートでも活躍していたので、みんな知っているものとばかり思っていたが、閣下にメールをしてしまう人もかなりいるのだなぁ。閣下はその後LEVINを紹介するたびに「男の!LEVIN」と言っていた。
もう一つMCでは最近いろんな仕事が来るが総務省の仕事を受けたとのこと。閣下のツンツンした髪型をアンテナに見立てて違法電波撲滅キャンペーンのキャラクターに選ばれたらしい。しかも総務大臣に呼び出され、取材陣も読んだキャンペーンの告知かなと思って行ったら部屋には総務大臣しかおらず「閣下ーーーお会いしたかったですー💕」みたいな感じになったそうで。現行の総務大臣・高市早苗、学生時代はハードロックやるバンドのドラマーだったそうで、ストレスが溜まるとディープパープルの「Burn!」 あたりを叩くらしい。招待状を送ったらZeppには来ると言っていた。しかしこれ、セキュリティ的に言ってしまっていいんだろうか。復興大臣がえらいことになっているのに、そんな時に閣下のライブに来ているなどと週刊誌に抜かれたら彼女もまずいのではないか。まさかこれで政権交代を狙っていたりして…そうだとしたら、まさに悪魔。
現状に甘んじている人も、現状から抜け出そうともがいている人にも「そこにいるだけで存在意義はある」という言葉を送りたいと。そして自分は自分の存在など意味がないのではないかと感じている人がこの客席にも入るかもしれないが、しかし閣下本人にとってはここにいる全員がとても意味がある存在であると。これはなかなかじんわりする言葉。
「君は何をするため生まれてきたのか」と言う問いを20年前歌詞に書いていたが(『嵐の予感』ですね)現在は「君は存在しているだけで意味がある」ということを歌詞に書いたと。そんな気持ちを歌にしました…嘘です!と言って始まったのはラストの曲の「♡8」こういうキラキラした曲で終わるのはなかなか新鮮。
Rock ExpoのDVDを見てもっと長いMCを覚悟していたのだが、前半MCゼロ、後半もお題のコーナーと曲の前振りだけと言うかなりストイックな進行で、曲がたくさん聞けて大変満足だった。音的にはツインギターでキーボードが入るような聖飢魔II的構成は久々。やっぱり分厚い音はいいなぁと思うなど。ただ楽曲はもともと打ち込みのものも多いので、ボーカルとのバランスを取るのが大変そうだったかな。これはホールによる課題なのかは不明。
そんなわけで人生初の閣下のソロライブは大変に楽しめました。
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