シンウルトラマン感想 ネタバレあり

すごくよかった。
オープニングのテンポの速さと字幕のスピードで持ってかれた、笑っちゃった。
電気を食う怪獣の、電気止められたらブチ切れて施設めちゃくちゃにぶっ壊すってのも死ぬほど笑った。しかもわりと長尺。かわいい
かなり笑いどころがある映画なんやな。
ウルトラマンの登場も、現代のテクノロジーレベルで高度とか速度とかエネルギーの何ちゃらを数値化して言葉にされるとやっぱやべえなと笑いポイント。

そんで長澤まさみ良かった。
声もいいし、真正面からのカットはめちゃくちゃアニメ的な映え方してたというか。ミサトさんのようにも見えた。長澤まさみはいい意味で終始アニメっぽいと感じた。
ギャグシーンは別として、所々(というか頻繁な)スケベ親父目線アングルは、シンエヴァでも思ったが、キモいとしか思わなかった。あれなんなの?わからん。シンエヴァのがキモかったけど。
あと物理学者の捜査員の滝君というキャラが凄く良かった。
彼のアイデンティティめちゃくちゃ揺らぐんだけど、科学の敗北は全人類の敗北でもある。
滝君がもう一度立ち上がる事は全人類が立ち上がるのと同じで、しかもここの配役が童顔で若い子っていうのが人類の未来(科学の発展)への希望がより際立つというか。
やっぱ科学よな!
めちゃくちゃ重要キャラでした。

巨大生物達のアクションシーンも、特撮っぽい荒々しいアクションがありつつ、それに伴う影響(地形の抉れなど)を現代のCG技術でズドンと表現するという、何とも独特な感覚で今まで見た事ないかも。
ウルトラマンの戦い方も独特で、笑っていいのかわからん絶妙に変な動きに妙な愛着が湧いてくる。オモチャっぽくて凄くかわいい。あんな動きするんだ。
特撮の事は全く知らないがなんかオモロい、という感じで楽しかったです。

ウルトラマンは人間の自己犠牲の愛の行動に価値を見出してくれて、誠実に接してくれて、嬉しいし誇れるんだけど、人類の愚かで呑気な行動に観客としてみてるこっちがウルトラマンに申し訳なくなってくる。特に頑張ってくれてる姿を見ると。

そう、ウルトラマンや特撮の事はよく分からんのだけど、あの無機質な顔と変な動きなんだけど、「頑張ってる感」すごいんだよな。
俺たちの為に頑張ってくれてる。
特撮の力なのかウルトラマンの造形の力なのか、めちゃくちゃ愛を感じる。
ブラックホール的なやつから脱出しようと頑張ってるウルトラマンにはマジで泣かされてしまった。あそこも絵的には背景にブラックホール(的なやつ)があってその手前でウルトラマンがバタバタしてるっていう特撮のような単純な画面だったかもしれないけど、俺はものすごく必死に心の中で「頑張れウルトラマン!!!!」と泣きながら叫んでしまっていたわ。
ウルトラマンは今まで全く興味無かったけど、ここまで入り込めるとは思わんかったです。
また観たいなあ、めちゃくちゃ良かった。
疲れたのでおわり。

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