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マッドマックス フュリオサ 感想ネタバレエンジン全開

IMAXで観てきた。
立川シネマシティでフュリオサ→デスロードの二本立てやらねえかな。

章立てになった事により神話感さらに増す。
あと前作には無かった、早送りとか戦闘描写を省いたりとか後半のナレーションとかの演出もなんか神的で、ほんとに神話をみているかのような感覚になった。
カメラワークもヤバいんだけど、これもなんか人間が撮ってる感じがしない。
前作と比べて今作は車が飛んだり跳ねたりせず普通に走ってるシーンが多めに感じたんだけど(それでも飛んだり跳ねたりしてるけど)、その分車の早さとか力強さとかを凄く感じた。神の乗り物というか。カメラワークの力もあると思う。
なんか神というワードばっか湧いてきちゃうなあ。

今回もおもしろ車とおもしろ襲撃がてんこ盛りで、特に空からの襲撃は最高だった。
ガチャガチャ小競り合いしてる最中にだんだん空からタコ🐙が近付いてくるのめちゃ笑った。あれなんだよって。
襲撃が立体的になった事で、まじで戦場がグッチャグチャにこんがらがっちゃうんじゃねえか(パラグライダー的なののヒモとか)って思ったんだだけど、やっぱり何が起こってて何がどうなってるとかが超分かる。
実際ウォータンクにヒモとか超絡まってんだけど、どんな撮影だったんだ、、

あとシタデル内部(人事関係)のディテールがより深く知れたのも良かった。
人喰い男爵元々ジョーの右腕的ポジションだったんだね。男爵の出番多めだしジョーに信頼されてる感じで良かった。
リクタスもデスロードと比べて発言権がまだある感じしたし、その兄貴っぽい脳筋野郎、こんな奴も居たんだって感じ。
んで二人の発言あんま聞く意味ないんだけどそれでもジョーが側に置いといてくれるっていう懐の深さがすごい。

あとめっちゃ思ったのはやっぱジョーは凄いってこと。イモータンジョー再評価がヤバい。
ディメンタスがシタデル襲撃に来た時も俺はわかってたよ。そんな演説ジョー軍に通用せんよって。
俺らはパッキパキに洗脳されきって出来上がってる完全なる軍隊だよっていう知らしめ方もクールで、しかもそれを指示するのが男爵っていうのが良い。
言われずともジョーのやり方を心得てるという、その辺の上下の信頼関係、組織の成熟度がツラいほどディメンタスとの対比になってる。

後からディメンタスにジワジワくらうなーこれ。
まだ一回しか観てないから分からんけど、組織の長としてジョーと比べると目も当てられんほど差があるし、怒れる者としてフュリオサと比べると、怒りのその先が無い空っぽの人間のようにも思えるし、そもそも何がしたい人間なのかあんまよく分からなかった。
一応それなりに組織のボスのような振舞いは見せているんだけど、俺が感じたのは、彼にカリスマや統率力が足りないというより彼は空っぽだという印象。
ジャックを引き摺り回すシーンのバイクのサークルとか、もろに行き場のない輪廻に囚われてる感じだ。
それを表面だけ取り繕ってすげー無理して頑張ってる、なんで頑張ってるのかもよく分からん。
これはディメンタスが印象に残らない薄っぺらいキャラといってる訳じゃなく、神々の世界に一人中途半端な半神半人が紛れ込んだような異質感があって、もの凄く際立ってる。

わからんけど、フュリオサの怒りは向ける対象と昇華する先がある怒り。
ディメンタスの怒りはどちらも無くて、現実での悲しい出来事によって生まれた怒りは後者のような場合が殆どなんじゃないのかな。
だからよりディメンタスに人間味と強烈な虚しさを覚えるのかも。

まだ一回しか観てないから分からん!
もっと何回も観るだろうけど、とにかくディメンタスをもっとみたい、そう思えるキャラクター。
一番ディメンタスに食らった。

一旦終わり!

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