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#7 早期強化療法ⅠA-エンドキサン&キロサイドによる副作用の恐怖-

 2023年1月20日から次の早期強化療法のために再入院し、期間中の誕生日に一時退院を希望していましたが、叶わずに病院で過ごし、次の一時退院は3月14日でした。

 治療としては、エンドキサンを点滴で最初と最後に計2回、キロサイドの点滴を3日あけて4日ずつ4回、粉薬ロイケリンを毎晩経口で28回投与、髄注2回行いました。

 治療開始直後から強い骨髄抑制がおこり、治療を続けるためにも骨髄の状態が回復するための時間が必要だったり、治療終了後も引き続き骨髄抑制から回復せず、更には粘膜障害と感染に悩まされた2カ月間でした。

 その中でこの入院期間の課題にしたリハビリや少し慣れてきた院内学級での授業は、できるときは張り切ってましたが、血液の状態が悪くなると中々思うようには進みませんでした。

 ただ長く家に帰れないことが続く日々ですっかり病院生活にも慣れ、病棟内での生活を楽しむ姿勢が見られました。ともだちもでき心も安定し、家族に頼るばかりではなくなり、体調の良いときは明るい表情の日も増えてきました。

 看護士さんや病棟でお世話になる人たちの名前もだいたい覚えて皆さんから可愛がってもらいました。

 エンドキサンのときに出血性膀胱炎の予防のための点滴や抗生剤投与のため終日点滴に繋がれてしまうこともありましたが、治療期間中点滴がロックされている時間が長かったことも精神安定に影響していたかもしれません。


〈早期強化療法ⅠA血液検査推移〉

標準治療に加えて、ATⅢ回復のためのアコアラン、赤血球回復のための輸血7回、血小板回復のための輸血7回、肝障害改善のためのウルソ内服、感染症対策で抗生剤のセフェピム、白血球数を増やすためのノイトロジンなどを使いました。


 3月14日に骨髄検査を行い、検体が遺伝子検査ができる機関に回され、結果が手元にくるまで少し時間がかかりましたが、標準リスク群に確定しました。主治医の先生がその結果にとても喜ばれていて、標準よりリスクが下の低リスク群の方が良さそうなものかとその時は思いましたが、低リスク群の薬剤軽減のグループになってしまうとそれはそれで息子の場合は心配だったとのことでした。

 当初帰りたい!しか言わなかった息子、病院の皆さんに支えられて3月15日の2回目の一時退院は少し余裕のあるものになりました。

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