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小児B前駆細胞急性リンパ性白血病の治療経過

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B前駆細胞急性リンパ性白血病の小学生の闘病の見守り記録の中でも小児B前駆細胞急性リンパ性白血病の治療経過を時系列にまとめたものです。
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#抗がん剤治療

#6 寛解導入療法ⅠA2-初めての一時退院-

#6 寛解導入療法ⅠA2-初めての一時退院-

 2022年12月23日から引き続いて寛解導入療法がスタートしました。

 ステロイド剤であるプレドニンは引き続き日に3回点滴で繋ぎました。追加で週1のオンコビンが4回、ダウノマイシンが2回、3日おきロイナーゼが8回、髄注も2回しました。副作用の予防の点滴や服薬もありました。

 この時期、世の中は冬休みシーズンでした。

 クリスマスに正月、イベントごとが大好きな息子なので当初途方もなくがっかり

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#7 早期強化療法ⅠA-エンドキサン&キロサイドによる副作用の恐怖-

#7 早期強化療法ⅠA-エンドキサン&キロサイドによる副作用の恐怖-

 2023年1月20日から次の早期強化療法のために再入院し、期間中の誕生日に一時退院を希望していましたが、叶わずに病院で過ごし、次の一時退院は3月14日でした。

 治療としては、エンドキサンを点滴で最初と最後に計2回、キロサイドの点滴を3日あけて4日ずつ4回、粉薬ロイケリンを毎晩経口で28回投与、髄注2回行いました。

 治療開始直後から強い骨髄抑制がおこり、治療を続けるためにも骨髄の状態が回復

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#8 強化療法M2-メソ&髄注→一時退院の繰り返しの平和な日々-

#8 強化療法M2-メソ&髄注→一時退院の繰り返しの平和な日々-

 2023年3月20日、早期強化療法の一時退院して約1週間後、強化療法がスタートしました。

 治療開始時から入院ではなく、在宅で毎晩のロイケリンの経口1週間をして、その間に週に1回PICCのチェックと血液検査のため外来に行き、隔週日曜日に入院しにいって5日程度治療してまた一時退院というスケジュールを4回こなすものでした。

 治療としては、メソトレキセート(通称メソ)の点滴を4回、髄注4回、毎晩

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#9 再寛解導入療法ⅡA-副作用の恐怖再び デカドロン&アドリアシンによる-

#9 再寛解導入療法ⅡA-副作用の恐怖再び デカドロン&アドリアシンによる-

 2023年5月29日から自宅にて再寛解導入療法その1がスタートしました。
 1週間、毎日ステロイドのデカドロンを経口投与しました。

 この頃にはすっかり病院や治療に慣れていて、先々の抗がん剤やステロイドの副作用を心配し、備えて構えるようになっていました。
 体も心もようやく少し元気になってきたのに悪名高いデカドロンのせいでメンタルが先に崩れ始めました。

 不安を抱えながら2023年6月4日か

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#10 再寛解導入療法ⅡB-苦手なエンドキサン&キロサイドと個室経験→本退院-

#10 再寛解導入療法ⅡB-苦手なエンドキサン&キロサイドと個室経験→本退院-

 2023年7月19日から長期入院が必要になる予定の上では最後の治療です。前日の7月18日に入院し、エンドキサンの副作用に備え夜から点滴開始しました。

 本退院まで後わずかというところと、薬が入るのが2週間程度であったこと、前回の長い入院から間があいていなかったところがあり気持ちの面では割合落ちついていました。

 院内学級は早々に夏休み期間でお休み、そして本退院後復学になるので、復学支援会議の

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#11 維持療法-本退院2ヶ月間の様子-

#11 維持療法-本退院2ヶ月間の様子-

本退院後の様子

 2023年8月24日に髄注を終え維持療法スタート&本退院しましたが、
 息子にとっては治療の強度は下がっても、治療しながら病気じゃないことが普通の世界に戻るのは大変です。

 楽しみにしていたお寿司やローストビーフも、早速食べたものの、美味しく感じなかったり、

 体の筋力さえ戻ればどんどん自由に動けるようになるかと思いきや、外出にはインフルやコロナなど感染症の恐怖がつきまとっ

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