なあ兄弟、女の子(18)の手料理がクソ不味いなんて、悪い冗談だと思うだろ?


やあやあ、あっきーである。

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それでは、いざ参る!!


俺は嘘はつかないように心がけて、日々を生きている。
今回は、とある女性が自分に手料理を作ってくれた話をしよう。


結論から話すと、
”彼女が作った料理は、クソまずかった”

 【ある日の手料理】

彼女は俺にこう言った。

「男の人に手料理を作るの、初めてなの(照笑)」


そう言われた俺は、こう思った。

「この笑顔を守りたい」

彼女は大学一年生。低身長ながら、Fカップだ。
知り合ってまだ、わずかな期間しか共有していないが、自分の家に俺を招いてくれた。そして、生まれて初めて、異性である俺に手料理を振る舞ってくれるらしい。これは楽しみだ。


しかし、ここで事件が起こる。
俺の想いとは裏腹に、大して火の通っていない玉ねぎを、吐瀉物にも似たような薄い色をした玉子でとじた、”親子丼のようなもの”が目の前に据えられている。

恐る恐る、目の前に据えられた皿にスプーンを突っ込んで、一口食べてみる。


「(!?!?)」


「(あ・・味がないだと・・??)」


いや、正確に言うと、味はする。
”初体験”というのは決まって、甘酸っぱかったり、ほろ苦かったりするものだが、彼女の初めての手料理は、青臭い玉ねぎの味だった。


ここでまず、俺はこの料理を食べきれるかどうかについて考えた。
物事の達成を目指すとき、毎回と言っていいほどやっている事がある。それは目標の逆算だ。そこで考える。今回の目標は、一体何なのだろうか?

「皿を洗うまでが料理だ」


というように、”家に帰るまでが遠足”と同じ類の、教訓じみた言葉を思い出す。そう、料理のエピローグは決まって、皿洗いである。


だが、その日に限っては違う。今回の目標は、目の前の女性の初料理を成功させる事。
年頃の女の子が、初めて自分の手料理を振る舞った結果として、「まずい!」と言われてしまう、なんてことがあってはいけない。そんな世界は、俺が否定してやる。
俺の反応次第では、ひどいトラウマを抱えてしまうかもしれない。そうなった場合、その子の成長の目を摘んでしまう可能性も高いし、何より目の前のこの子を傷つけるわけにはいかない。


彼女には、小さな成功体験をしてもらう事が俺の中で確定した。


話を戻そう。「初料理完遂」という目標を逆算した結果、事の重大性を認識した俺は、「俺が食べ切れる食べ切れないか」ではなく、「何が何でも食べる」ことを心に決めた。そう、これは決定事項なのだ。


食う。美味しくない。
食う。美味しくない。水を飲む。


火の通ってないたまねぎの青臭さに負けないよう、不味さを噛み締めないよう、できるだけ口呼吸を心がけるので、少し鼻声気味になってしまっている。
義務感と正義感がせめぎ合う中、食う。美味しくない。水を飲む。を繰り返していると、あろう事か、彼女の口から衝撃的な言葉が飛び出てきた。


「どう?」



ど、ど、どう??
どう?とはつまり、味の事を聞いているのか?しかし、よく考えてみよう。味だけのことを聞いているのだとすれば、このように聞くだろう。

「口に合う?」もしくは、「美味しい?」などなど。

答えよう。口に合わないし決して美味しくはない。なんなら俺は玉ねぎが嫌いだ。
しかし、それを言葉にしてしまうと、彼女は料理自体に苦手意識を持つことになるだろう。料理というものは、数をこなせば上達する分野でもあるので、彼女の才能の芽を摘んでしまうことにもなりかねない。何より、彼女を傷つけたくない。かといって、ドヤ顔で「”料理のさしすせそ”って知ってる?」などのアドバイスをするのも違う。初めての手料理を俺に振る舞ってくれた彼女が、真に求めているものは、技術的な発展ではないことは明白だ。

「料理のさしすせそとは?」

さ→砂糖醤油
し→醤油
す→酢醤油
せ→せうゆ(歴史的仮名遣い)
そ→ソイソース

出典:我が料理の情熱たるや

話を戻そう。俺は彼女の幸せを尊重したい、だが同時に、嘘をつきたくない。
これはこだわっているところなので、数少ない譲れない部分である事には間違いない。さて、どうしたものか。


ここで冷静になって考えてみた。
彼女は「どう?」と聞いた。多くの人は、細かいところを見落としがちだが、言葉のチョイスには、その裏に隠された意図がある。数少ないワードにも、それを選んだ理由があるというわけだ。よし、それは得意分野。

おそらく彼女は、”親子丼の味の感想だけ”を聞いたわけではないのだ。味に限った話ならば「美味しい?」と聞けばいいからな。では、その裏に隠されているニュアンスを読み解いてみようと思う。これは、チェリーボーイには出来ないことだ。


まずは状況を整理しよう。
おそらく、キーポイントとなるのは、「初めての手料理」である。
そう、それだ。初めての手料理を作って食べてもらった感想を聞きたいのだ。
つまり、味だけではなく、”このシチュエーション込みの感想”を所望しているということだ。これは完全に俺の予想になるのだけれど、おそらく彼女は「美味しい?」と聞きたかったんだろう。そして、「美味しいよ、ありがとう」という返事をもらいたかったのだろう。

だが、彼女は賢い。自分の手料理は、万人に賞賛されるレベルの品ではないという自覚があるのだ(そこに奥ゆかしさを感じた)。
だからこそ「美味しい?」とは聞かない。いや、聞けない。そして、それは大正解である。なぜなら、玉ねぎに火が通っていないのだから。

もちろん、味だけで言うとおかわりはしたくないレベルだ。飯屋でこれが出てきたら、高確率でキレる。もしくは、あまりのクオリティの低さに驚愕するだろう。しかしそれは、あくまでも飯屋で出てきた場合の話だ。先ほども言った通り、この場合は”初めての手料理というシチュエーション込み”で考えてみよう。

正直、そりゃあ嬉しい。まさか初めての手料理を、付き合ってもいない俺に振舞ってくれるとは思っていなかった。味云々関係なしに、ありがたく食えるくらいには感激している。。そうだ・・!!その偽りない気持ちを、言葉に乗せればいいんだ。これも俺の得意分野だ。

もうこの際、美味しい美味しくないは別にしておこう。ゆくゆくは指摘する事になるかもしれないが、この初体験の場では言いたくない。理由は先ほど述べた通りだ。これがエアーをリーディングするということである。

ただし、明確な嘘はつきたくない。あくまで味の感想を保留にするだけだ。そう、そこで俺は、自分の脳みそ内部にある、人を傷つけない部分をフルに回転させ、小学生で習った道徳の授業の記憶なども総動員させて、言葉を選び始めた。長々と書いているが、この間、約0.2秒ッ!


彼女を傷つけず、かつ俺も嘘をつかないで済む言葉を、俺は知っていた。


「どう?」と尋ねる彼女に対して、俺はこう答えた。


「うん、イケるね」


・・説明しよう。
この”イケるね”という言葉には、様々なニュアンスが含まれている。

・美味しいとは言っていない
・不味いとも言っていない
・でもニュアンス的に肯定している
・「うん、」というのも肯定的


率直に、「味は美味しくないけど、手料理を作ってくれて嬉しいよ。」という感想を、超オブラートに包んだ結果の言葉のチョイスだった。


結果として彼女は、アララギさんに笑いかける八九寺真宵ばりの笑顔を見せた(気がした)。


ナイスガイ俺。

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