あなただけの刃

それにしても俺の人生って「大学入試の成績がくそ良かった」ってだけで支えられてるよな。

在学中のサボりや実習中の医者になってからの奇行めいた理解されにくい行動も、「何か考えあっての事」と好意的に解釈されるし、研究室であまり成果が出なかったことも「研究室に何か問題があったのだろう」とこれまた好意的に解釈される。

国境なき医師団に参加して医療支援や理事やった事もこうした信頼を作る上でかなり大きかったが、そうしたチャンスが与えられたのも学歴が大きかったと思う。もちろん手術技術があったことも大きかったが、そうした技術を若いうちに得るチャンスを得たのもこれまた学歴の恩恵である。

じゃあ人生学歴が大事って話なのか?

いやいや、全然違う。自分の強みを早めに見つけて、それを更に次に必要なものを得る為に使えってこと。

俺の場合学力はあったから学歴に変えて、学歴を信用と資格に変えて、それを技術と実績に変えて、それを人道支援という社会貢献に使ってさらなる信用を得た。

それを更に教育活動に使って、学校に行って中高生と対話しまくって異なる年代とのコミュニケーション力や対話の場作りという現代社会のニーズに超マッチしたハイレベルスキルを手に入れた。

完全個人でかつ個人の人格を売りに離島合宿とか研修合宿とか主催してる人、多分世界中で俺一人だと思う。

漫然と周囲に求められるままに、自分と合わないことを無理な努力で適応しながらやっていたらあかんのですよ。

社会の荒波をシャープに切り裂き前にすすための「刃」が、一人一人に必要なんですよ。

あなた、刃持ってますか?その刃を磨いてますか?

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