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振られた話 番外編

実は…振られる前、彼との間にはある出来事が起きてしまっていた
どちらが悪いというものではなかったが、その件により彼がひどくショックを受けてしまい、音信不通となった

それが起きてからは
連絡くるのかな、とか
なんで起きてしまったんだろう
ってずっともやもやしていた

"意味のないことはない"

何か起こったとき、私はこう考える傾向がある
数ヶ月後、何年か後に答えが出るときもある

今回のこともその意味を探していたが、中々見つからなかった
きっと何ヶ月かしたらわかるんだろうって、その思考から離れたら、答えがおりてきた

本当に"おりてきた"という表現がぴったりだ

そのときは、いつものようにお風呂に入ろうと準備していたときに突然訪れた
とっても無防備なときだった

あの出来事が起きた理由ー
それは、"彼の本性や本音を露わにするための出来事"だった、ということ

…なんだかフツウの答えだけど

人の本性は運転しているときやイザというときに出てくる
平時はなかなかお目見えすることができない

あの日、彼が本当に優しい人だということがよくわかった
隠して見えていなかった彼の裏の顔が垣間見えた
彼の裏の顔というのは、少し自己中なところやネガティブなところ
嫌悪するレベルのものではない
いつも仕事バリバリでポジティブな彼の違う側面
彼と私との未来はないが、彼という人間が少し奥行きをもったものとなった
知ることができて本当に良かった


また同時に私のことは大して好きではなかったという本音も炙り出されてしまった
もっとポジティブに捉えて欲しかったけど、考えることすら遮断してしまったようだ

それって、私との未来は考えられなかったってことだよね

見えない何かによりその出来事が引き起こされた結果、彼の本音が炙り出されちゃいました
ま、この人じゃないよとも言われてる気がしてならない


振られた翌日
夜半過ぎ、目が覚める
その瞬間から彼のことが頭に浮かぶ悪夢
頭の中で彼に言われたことが繰り返される


「勘違いさせたようで、ごめんね」のリフレイン…



勘違いか…残酷なことば

今まであんなに彼の顔が思い出せなかったのに、ここにきて急に鮮明になる

そうそう、こんな顔だった、この声だよね
でも不思議と目は思い出せない…

意味のないことはない
でも願わくば、彼を傷つけるのではなく、傷ついた彼を癒すタイミングで出会い、実際に癒してあげる役目で彼の人生に登場したかった

きっと、この役目にも意味があるのだろう

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