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空気汚染測定器 空気測定器 ホルムアルデヒド検出器 空気質モニター ガス分析計 HCHO pm2.5 PM1.0 PM10

最近は職場でせき込む人が続出し、空調のせいで部屋の空気汚染があるせいだと訴える方が出てきました。見ると天井の吸気口が黒ずんでいます。これを機に空気の汚れを調べたくなり粉塵計測器を購入しました。この記事では各測定値の意義と基準値を記します。


商品名 PM2.5 Air Quality Monitor

楽天の商品案内画面

測定できるのはPM10、PM2.5、PM1.0、HCHO、TVOC、温度、湿度やホルムアルデヒドなど

PM10、PM2.5、PM1.0 の違い

北里環境科学センターHPより https://www.kitasato-e.or.jp/?page_id=1719

粒子の大きい花粉など、7μm以上の粒子状物質は、吸い込んでも咳やくしゃみにより体外に排出されます。
しかし2μm以下の粒子状物質の30~60%は、肺の最深部にまで入り込み、細気管支や肺胞に沈着します。沈着した粒子状物質は、喘息や気管支炎などの呼吸器系疾患のリスクを上昇させると考えられており、発がん性の問題なども含めて健康への影響が懸念されています。

北里環境科学センターHPより https://www.kitasato-e.or.jp/?page_id=1719

PMとは「Particulate Matter」の略

PMとは「Particulate Matter」の略で、「粒子状物質」という意味です。2.5は粒子の大きさを表しており、単位はμmです(1μm=0.001mm)。つまりPM2.5とは、「直径が2.5μm以下の小さな粒子」のことをいいます。

北里環境科学センターHPより https://www.kitasato-e.or.jp/?page_id=1719

なぜPM2.5が注目されるようになったのでしょうか?

近年、環境中のPMの短期間および長期間曝露が関連する健康影響に関する疫学研究が数多く報告されるようになってきました。(中略)これらの健康への悪影響が、米国の現行のPM10の基準が満たされている地域でも観察されていることから、US EPAは、現行のPM10基準では公衆の健康が十分に保護されないという証拠が得られたと考え、この基準の改定が必要であると判断しました。(中略)
 そして、成分を比較すると、微小粒子に健康への悪影響をおよぼす物質(硫酸塩、硝酸塩、元素状炭素、金属、有機化合物など)が多く含まれていることから、 PM10の基準を厳しくするのではなく、 PM10の微小部分であるPM2.5について新たな基準を追加することによって、PMによる健康リスクに対する保護を強化するほうが合理的であると判断し、PM2.5の環境基準を設定することになりました。
https://ieei.or.jp/2013/08/special201307002/?doing_wp_cron=1721229472.0336470603942871093750

国際環境経済研究所HPより

PM10とPM2.5の環境基準値

■国際比較

国際環境経済研究所HPより
※1 日本の場合、SPMとして環境基準を設定。
※2 中国は2012年2月改正環境基準を公布、PM10の年平均値を100μg/㎥→70μg/㎥に強化し、PM2.5の環境基準を新たに設定。2012年末から74都市で実施、2016年1月から全国施行。
※3 2013年3月、米国は基準値を15μg/㎥→12μg/㎥へ強化
出典:在中国日本国大使館資料から作成

■一般的な地域に適用される基準(二級基準)

国際環境経済研究所HPより https://ieei.or.jp/2020/05/special201705016/

HCHO ホルムアルデヒド

尾北環境分析株式会社HPより https://www.bkb.co.jp/topics/sick-house-syndrome-test-flow/

「シックハウス症候群」の症状について

シックハウス症候群の症状は多岐に渡り、発症の程度にも個人差がありますが、主な症状として目がチカチカする
涙が出る
鼻水が出る
のどが渇く、痛む
咳が出る
喘息や皮膚炎の悪化、頭痛
めまい
などが挙げられます。
これは、ホルムアルデヒドアセトアルデヒドトルエンキシレンなどの化学物質が人の粘膜を刺激するためであると考えられています。
これらの物質は、住まいにおける接着剤や塗料、防腐剤として壁や天井、押し入れや床フローリングなど多くの場所に使用されているほか、タンスや食器棚といった木製家具にも多く使用されています。
また、これらは揮発性物質で、気温が高くなるにつれ発散量が急速に増加し、室内の化学物質濃度が高くなるため特に夏場は注意が必要です。
加えて、昨今の家は高気密・高断熱で隙間が少ないため、揮発性有害物質が室内に溜まったままの状態になりやすく、夏場はエアコンを付ける機会が増え、換気をする機会が減ることも発症が増える要因と言われています。

尾北環境分析株式会社HPより
https://www.bkb.co.jp/topics/sick-house-syndrome-test-flow/

TVOC 総揮発性有機化合物

厚生労働省では室内空気質のTVOC暫定目標値を 400μg/m³ としています。この数値は、国内家屋の室内VOC実態調査の結果から、合理的に達成可能な限り低い範囲で決定した値であり、室内空気質の状態の目安として利用されることが期待されるものです。TVOC暫定目標値は、毒性学的知見から決定したものではないため、含まれる物質の全てに健康影響が懸念されるわけではありません。また、個別のVOC指針値とは独立に扱われなければならないとされています。

(厚生労働省Webページより引用(2019.09.24)、

横浜市HPより https://www.city.yokohama.lg.jp/kenko-iryo-fukushi/kenko-iryo/eiken/kankyoeisei/shitsunai/kagakubushitu.html

室内の測定画面

実際の測定画面 自宅の部屋での測定
別の日の夕方の部屋での測定 ホルムアルデヒド濃度が電源をいれてから安定するまで

試しに室内の空気を測定してみると基準はすべてクリアしていました。室外も特に室内と同じ程度です。
ホルムアルデヒドの測定は電源をつけると190mg/m3から徐々に減っていき、3分ちょっと待ってようやく測定できるようになります。

職場の環境測定

詳しい結果は記載しませんが、人が多い部屋も、埃だらけの更衣室でクーラーをつけた時の吹き出し口でも予想に反してすべての項目においてエクセレントと評価される結果でした。外は都会の道路ですが、室内と同様の結果です。きれいです。大気汚染が注意される時季でなければ、拍子抜けするほど問題にならないと思いました。
後日、職場での咳続出は、新型コロナウイルス感染の第11波による感染拡大ということで落ち着きました。

環境省の大気汚染情報サイト

環境省大気汚染物質広域監視システム(そらまめくん) | ホーム (env.go.jp)
PM2.5モニタリングデータ(海外) (env.go.jp)

環境省大気汚染物質広域監視システム のHPより

日本気象協会のPM2.5分布予測サイト

PM2.5分布予測 - 日本気象協会 tenki.jp


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