丸亀製麺の刺客 肉うどん
常夏サマーとか可愛い言葉で濁してる場合じゃない灼熱な某日お昼、私と両親はサッと外で食べることにした。2時間後に私のバイトを控えているためだ。BREXホーム通いと奈良アウェイ通いを両立する女に、休息をしてる暇などないのである。働け、馬車馬の如く____。
どこで食べる?と聞く母。大好きなハンバーグを提案しようと開口とした私を、母のデケェ声が遮った。
そういえば丸亀製麺の肉うどんうまかったな︎~~~~~~~~~!!!!!
こんなノールックパスかまされたら、もう車内は丸亀製麺の雰囲気である。父はおー、美味かったよなと言いつつ丸亀製麺の駐車場に入るべく、左折のウインカーをチャッカチャッカ鳴らした。母のオフェンス成功である。
昼時も相まって賑やかな店内。メニュー表に視線を滑らせウンウン唸っていると、母が「鬼おろし肉うどんにしなさい」とゾーンプレスをかましてきた。
え?おろし要らなくない?とささやかな抵抗をしたが、だめよ!鬼おろしはあった方がいいわ!と言われた。ヘッドコーチチャレンジ失敗である。
1度決めたことは突き通すのが母の性格である。自分の選択を成功にするのも、自分なんで、らしい。母の大好きな田臥勇太のCMのセリフ、丸パクリである。
天ぷらドラフトと会計を経て、うどんに漕ぎ着けた。あまじょっぱい匂いが立ち篭める眼前の光景に思わず唾を飲み、写真を撮る間もなく頂いた。
本当に上手い時って脳が痺れるような感覚だが、もうこの時に関しては脳みそがかち割るかと思った。地層爆誕である。私の脳みその断層は、バスケと犬とグミであろう。SNSのいいね欄もこれに準ずる。
え!?中毒性あるアカンやつ入ってる?!?ってレベルで私はズバズバうどんを吸っていた。流れるようなオフェンスが展開されていた。
このあまじょっぱいタレが、うどんを包み込みまるでドレスか?ってぐらいフィットしてるのである。 ドレスといえばプリンセス、今季からプリンセスこと笠井康平と共に私も奈良ブースターです。よろしくお願いいたします。
母が鬼おろしを推した理由が分かる。途中少々甘さに嫌気がさす時に、大根おろしがリセットしてくれるのだ。タイプの異なるガードが織り成す素晴らしいゲームであった。
いつもは大好きなサツマイモの天ぷらもこの日に限っては、4Q終盤での起用であった。
思わず、天ぷらも、え?自分いますよ?え?見えてます?と語りかけてきたが、無視してしまった。
そんなこんなであっという間に完食してしまった。現地観戦の試合時間ぐらいあっという間だった。いつもはノロノロ食べる私、その日はまさかの両親より早く完食。
肉うどん、やるでねぇか________。
もう既に肉うどんが恋しいのである。きっとこれも肉うどんの思うつぼなのだろう。
ちなみに遠藤、好きな天ぷらなんですか。いつか教えてください。お待ちしております。
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