見出し画像

棚からプリティー

バンビシャス奈良のファン感謝祭イベントに行ってきました。本イベントに関する備忘録です。

急遽決めた参戦

もともと日程的に厳しかった本イベント。そもそも、私は一般宇都宮在住オタク(新卒22歳独身)という奈良のオタクにしては結構ハードかつ孤独な身分です。

17時半終わりのイベント、行き帰りが新幹線となると、時間的にも金銭的にも結構厳しいのです。
有給を取得し、片道を夜行バスにすれば、なんとかなる!と思ったものの、4月に新人が有給をとるなんて許されるわけがありません。諦めていたイベントでした。

次のシーズンまで一生3月の静岡戦の
亡霊になるしかない!と決意していた

イベント、行きたかったな……こへくん最後はいっぱい笑顔でイベント過ごせるといいな……と思いを馳せながら、デスクにてキーボードと爪によるドブカスメロディを奏でていました。

入社して3週間が過ぎた頃、午後の睡魔に耐えきれず白目を剥く私。所属する課のドンがそんな私に言い放ったのでした。

「ポメさん有給いつ取るの〜?^^」

ワーオ、𝒀𝑼𝑲𝒀𝑼……!?


えっ……!?5月ぐらいから取れますか……??と頭にハテナを浮かべながら返すと、「4月分の話!4月もう終わっちゃうよ〜、休める時に休むのが大切だよ」とニコニコされてしまった。

休んでいいの!?とあたふたしてると課の先輩がみな「休も〜僕明日休むよ〜」「どこか遊び行ったら〜?」「期限近いのポメさん処理できてるから大丈夫だよ〜」とみんなお砂糖アシストをしてくれました。

じゃ、じゃあ……とカレンダーを見るべくスマホを取り出すと開きっぱなしの写真フォルダが。
こへくんが笑顔で、コート上で仲間といる写真でした。

これね(涙)


……最後に笑顔をもう1回見に行きたい!
そう思った私は、「30日お休みもらってもいいですか」とドキドキしながら言ったのでした。

そんなこんなで、めちゃくちゃギリギリに急遽参戦が決定しました。

お久しぶりの奈良

楽しみすぎて起きたのは4時。窓を開けると、ひんやりとした空気が頬を撫でて、今季遠征する日こうやって早起きしたな、と懐かしい気持ちになりました。

まだ人の少ない宇都宮駅を出発し、東京駅、京都駅……と安定の乗り換えをしていきました。
もう京都駅にて、奈良行きへの乗り換えも何も見ないで分かるようになりました!これもこへくんの応援を通して、身についたスキルです。

バスに乗り、会場のホテルに到着。まだ受付時刻まで時間があったので、ロビーに居ることに。楽しさで忘れていたがやっぱり体は疲れているなあ、と荷物をソファーにおろしどっかり座っていました。
その時、見慣れた後頭部が私の前を通り過ぎました。

こへくんでした____

親の顔よりみた後頭部

私が何度この後頭部を追いかけて今季各地を巡ったと思っている____?直ぐに分かりました!

相も変わらずふわりふわりと髪の毛を揺らしながら、ぽてぽてと目の前を歩き、普通にエスカレーターに乗り、すぃーっと移動していったのでした。

途端、ホテルが舞踏会に。姫の来場でしたからね。
いきなり遭遇したことに翻弄された私はスラムダンクの作画ぐらい汗をかいたのでした。

びっくり仰天プリティーダイナマイト

こへくんと横断幕

イベント開始前、印象的な話を2つ聞きました。

第一に、4月のホームにて私の代わりに横断幕を掲出してくれていた紳士から聞いた話です。
この紳士は、ホーム最終戦後のサイン会にて私の横断幕にサインを貰いにいってくれたのでした。
本当にありがとうございます!

(こんな優しさを煮詰めてジャムにしたような人を見たことない……)

私に横断幕を手渡した際に、サイン会でのやり取りを教えてくれた紳士。
この横断幕は自分のものでなく、預かり物なこと。そして、この横断幕の持ち主は宇都宮に住むファンのものである、と伝えてくれたとのこと。紳士は穏やかな顔を変えずに突拍子もないことを口にしました。

「それを聞いて、『知っています』と笠井選手は言ってましたよ。」


……えっ?


知ーーーーーーーー?!

?!
プリティーアイランド(※こへくんの脳みそ)の一角にて、この横断幕と私が紐づけられているってコト!?ですか!?

宝物です😭😭😭

頭がチゲ鍋の如く燃え上がるパニックな私の前に、紳士の知り合いの女性が現れました。

この方は、4月のアウェイ青森戦にて横断幕を代わりに持って行ってくれた方でした。
(また優しさを煮詰めてジャムにした方が現れる……奈良のブースターってそういう方が多い、ジャムパーティーだ)

青森では選手の入退場ゾーンの上に掲出してくださいました。ありがとうございます!

錚々たる顔ぶれのなか、お邪魔しました……
(写真:Green さん)

ありがとうございます、とへにょへにょしてる私。いえいえ、と優しく首を横にふる女性は次のように続けたのでした。

「入場前に笠井くん横断幕見上げてたのよねー」


ゑ?


ミ゛ーーーーーーーー!?

もう私ヘニョヘニョもやしになってしまいました。
余談ですが、わたしが1人暮らしを初めて、レシピを見ずに作れるようになったメニュー第1号はもやしのナムルです。

つまるところ、以下のことがブースターの話を通じて明らかになったのでした。

・こへくんが宇都宮在住オタク=横断幕所有者 と把握している
・上記を認識しているであろう上で、横断幕をアウェイの地で見ていた

こんなオタクの妄想みたいなこと、起きるなんて思いもしませんでした。
何度も言ってますが、プリティーアイランド(※こへくんの脳みそ)の一角をアリエッティしているってコト、ですよね?恐れ多いです。

ちょっと辛い時、苦しい時、コートで上を見上げたら少しだけ勇気が出れば。足が1歩でも前に進むためのガソリンになれば。そんな願いを込めて作った横断幕。

思った以上に本人に届いてるとは思いませんでした。まだ夢なんじゃないかな、と疑うほどびっくりしています。

笑顔がいっぱいの感謝祭

イベントでは笑顔がいっぱい見れたことか何より嬉しかったです!シーズン中は、真剣な顔を圧倒的に見ることが多いからこそ、ケラケラと無邪気に笑うこへくんが視界に入る度嬉しかったです。

この笑顔を見るために初有給とりましたー‼️
サイコー‼️
プリティー執刀医
ンー、これはぷりぷりむきエビの赤ちゃん

エグい退場

楽しい時間はあっという間なもので、お開きの時間はすぐにやってきました。いよいよ今季も正真正銘終わりか……と感傷に浸る私。

「選手が退場するので、花道を作ってください」とのアナウンスで、ブースタがゾロゾロと動き出しました。慌てて、ドアの近くに並ぶ私。
途端、はっとなりました。私はこへくんのファンであることがすぐに分かるものを何も所有していないのでした。

いつも現地で、13番のオーセンを着てタオルを膝にかけ、極め付きにはトンチキボードを持つ私。

トンチキボードの1例

この必死のムーブメントのかいあって、「おっ俺のオタクやな、コイツは」と認識してもらいペコリとお辞儀やひらひらと手を振ってもらえるのでした。
でも今はどうでしょう。それらが何もありません
最後の最後に、私は何をやっているんだ!!アホー!!!バカー!!!と叫びたくなった時にはもう選手第1陣がやってきたのでした。

ハイタッチに全てをかけよう!の精神で手をス!と用意してると、ペキニーズの赤ちゃん(※こへくん)はポテポテ歩いてきました。

カワイイ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!と地団駄を踏みたくなる気持ちをぐっと堪え、顔を見上げハイタッチをしようと手に力を入れた私。

きゅるきゅるのダイヤモンドの瞳と目が合った途端、「おッ!!!」と声を上げ驚いたこへくん。「ウォッス!!!!!!」と笑顔で口にし去っていった。

ねェ.........?何が起きた?

自分のハイタッチの順番になった途端、推しが自分の顔を見た後に「ウオ!」と声をあげ驚き、笑顔になる。……!?エエッ!?

ここからは私の推理になってしまうのですが、こへくんは恐らく2点いずれかに当てはまるでしょう。

① あまりの私のドブの煮付けビジュアルに、恐怖を感じ笑うしかなかった
② 私の顔を覚えており、おったんか!と驚いた

①だったらもう笑うしかねぇや!なんですが、②だったら?

たった10試合、しかもほぼアウェイのオタクの顔まで覚えてくれている天才スーパーインテリジェンスプリティーダイナマイトじゃないですか!?

②の可能性を信じきった私は、もう放心状態でベショベショに泣いてしまいたくなりました。1シーズン通して本気で応援してた人が顔覚えてくれるなんて、そんな嬉しいことありません。

でもそうだとしたら、プリティーアイランド(※こへくんの脳みそ)の一角に私のドブの煮付け(※私のドブジュアル)が刻み込まれてることになります。

ごめんこへくん____。

おわりに

思わぬ形でボーナストラックをいっぱい貰ったイベントになりました。自分の応援は意外にも本人に届いてるんだ……という気づきを得ました。

さて、本当に今シーズンはおしまいとなりました。来シーズンこへくんはどこでプレーするか分かりません。ですが、どんな決定をしようと応援に行くことに変わりはないでしょう。

どこであろうと追いかけるスタンスは変えません。ただ応援はアップデートするつもりです。
きっとまた、わたしが少し目を離した隙に彼はどんどんレベルアップするでしょう。そんなこへくんのオタクをするなら、負けずに応援もレベルアップしていくつもりです。

日々レベルアップボーイだもんね


そのために、既に1つ目標を決め、来シーズンやる予定の新たな取り組みに向けて動き出したところです。目標確立のために、カメラの技術や表現方法をもっともっと磨きあげなければなりません。
また、こへくんの戦う姿を見届けた記憶を彩る言葉を、更に蓄えていこうと思います。

どんな決定になるか分かりませんが、また新たな旅が始まるまでこへくんのことを応援してきた備忘録であるnoteはお休みです。

またシーズンが始まったら、「好き」という気持ちだけを荷物に詰めて、旅を始めるでしょう。そして、その道中で感じたことをあれこれと綴ると思います。

改めて、こへくん今シーズンたくさんの幸せをありがとうございました!来シーズン、レベルアップしてまた応援しに行きます!

可能性をたくさん広げて、レベルアップして
また応援に行かせてください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?