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【全力特集】株ってなんなの? おいしいの?・その1

今日はひさしぶりの有料記事です。

価格は最低価格にしておきます。

だいたいは無料部分に書いてしまって、有料部分にはたいしたことは書いてないので、無料部分だけお読みいただければ十分です!

有料部分では、「私がいかにして株で大失敗したか」を、簡単にご紹介します。全然儲けにはならないので、ご興味ある方以外は、購入されないようお願い致します。

ただし、今日は「その1」なので全部無料です、やったね。

それではまいりましょう。


途中まで無料「株ってなんなの? おいしいの?」・その1


01.おいしいかどうかは、その人次第

正直おいしいかどうかは運次第ですね。インサイダーとか未来予知能力がある人とか、よっぽどの株の天才でない限りは、相当苦い思いをさせられますね。

私の場合、株取引を始めたのは2018年の7月。

ちょっとやばい病気になって、「このままストレスのかかる今の会社にいてもいいのだろうか」と思ったのがきっかけ。

ビギナーズラックで大きくプラスになったりもしたのですけど、傾向としてはどんどん資産が目減りしていく方向。

独学で移動平均、MACD(まっくでー)とかRSI(あーるえすあい)について学ぶ。しかしそれを使って上がりそうな株を抽出(スクリーニングと言います)したとしても、上がる銘柄は2割、下がるのは8割。これじゃあ無理。

で、私なりに色々研究してある手法を編み出し、それで5割程度の銘柄で利益を得られるようになったのですけれど、たまにすごい落とし穴が!

その落とし穴とは、
①企業の不祥事や不正による株価下落
②企業がハッキングや盗難、災害にあって株価大暴落

「株で重要なのは、損切りだ!」、というのも教わっていたのですが、その頃私はサラリーマンで、しかも残業がすごくて家に帰るとヘトヘト。ふっと気づけば所有株が暴落していてめまいをおこしながら損切、という苦渋を何度か味わいました。200万円あった元手は160万円に目減り。

で、「損切りはダメだ。金が天下のまわりものであるように、めぐるめぐるよ株価はめぐる。プラスとマイナスを繰り返しー」、などと考えるようになり、暴落しても放置するようになりました。そんな私にさらなる悪夢が!

その悪夢とは、
手持ちの株が整理銘柄に格下げされ、売りたくても買い手がつかず、毎日ストップ安の状態に!

※ストップ安というのは、1日であまりに株価が下がってしまったために、これ以上下がると危険ということで、株主保護のために取引を停止してしまうこと。「整理銘柄」も似たような感じですね。

もう、何をやってもマイナスという有様。さらにそこで、コロナによる企業の業績悪化、原油価格の高騰やロシアによるウクライナ侵攻、鳥インフルなどの影響により、元々200万円だった資産は150万円まで目減り。

いやーでも50万円のマイナスで済んでよかったです。ビギナーズラックとか、自分なりに編み出した方法でのプラスがなければ、とっくの昔に200万円全てふっとんでいた所です。

ただ、そんな苦い思いをした私の損失は、手数料を差し引いた上で誰かの手元に分配されているはずで、「株って儲かりまっせー」と思っている人も、たぶんいるとは思います。

なので、「株をおいしいと思うかどうかは、その人次第」なのですよね。

02.でも株価って、必ずあがるんじゃないの?

いいえ、株価は必ず上がるというものではありません。どのような仕組みで株価が上下するかというと、魚市場のセリとか、絵のオークションなどと同じですね。

例えば現在の株価が1000円の銘柄があったとします。

それを1000円で売りたい人と、1000円で買いたい人がいて、売買が成立すれば、現在の株価は1000円のまま。

その銘柄の企業が業績を発表した所、大幅に業績予想がアップされたとします。すると1000円かそれ未満で購入した人が、利益を出したくて、仮に1010円で売却しようとしたとします。「1010円でいいので買いたい」と思う人がいれば、売買が成立し株価は1010円になります。みんながみんな、「1010円だと高いな」と思ったら、売買は成立せず1000円のままです。

で、仮に1010円での売買が成立し、現在の株価が1010円になっていたとします。そこでその企業が製品の不具合およびリコールを発表したとします。するとその株の評価が急落することが予想され、1000円、990円、980円と、少しでも高く売りたいと思う人が、それぞれの値段で売買を成立させようとします。ここで、「いやー、正味の値段は900円っしょ」、という人ばっかりだと売買が成立せず、株価は1010円のまま。しかし、「一時的な評価の下落であってそのうちまた上がる。980円までなら買いだ!」、と思って1000円、990円、980円で売り出された株をすべて買った人がいたとすると、現在の株価はその最安値である、980円まで下がります。

つまり「株は絶対上がるもの」というのは大嘘。

またさきほどのべたのように、企業が悪質な犯罪行為を犯したとか、虚偽の記載をして上場していたとか、悪質な粉飾決算をしていたとかの場合は、取引所での売買が停止されてしまい、株価は大暴落。

さらに言うと企業の業績が悪化して倒産などした場合、株は紙切れ同然になります。倒産した企業の設備などの残り資産が売却され、借金を差し引いて残った金額が、株主たちに分配されて終了です。たぶん購入した値段よりも大幅に減額となってしまいますね。

他に、株主さんにとってプラスになる要因として、配当金と株主優待というのがあります。配当金というのは、その企業が予想通りの、あるいは予想を上回る業績を上げた場合に、利益をお金で株主に還元するというものです。私はトータルで毎年数万円程度の配当金をもらっています。株主優待というのは、「お金を上げることは出来ないけど、うちの商品とかチケットとか、何かの特典で還元しますね、てへっ」というものですね。私はつい最近まで、とあるマヨネーズ会社の株を200株持っていたのですけれど、毎年株主優待のマヨネーズ等の詰め合わせが送られてきて、結構うれしかったです。配当金や株主優待に期待する場合は、業績の上下で変更になるので要注意です。

逆に株主さんにとってマイナスになる要因としては、取引のため証券会社に支払う手数料と、配当金および売却によって利益を得た場合の所得税と住民税です。小さな利益を短時間で稼いで大量の取引をして利益を荒稼ぎをするスウィングトレードという手法がありますが、下手すると手数料でマイナスになる場合があるので注意が必要ですね(白目。まあそれら以上にリスクになり得るのは、すでにのべさせていただいた、「企業倒産」と「上場廃止」。

以上、あなたが株にぶっこんだ資産が上下する要因というのを整理すると、
・企業の業績アップなどのプラス要因での株価アップと、配当や株主優待
・企業の業績ダウンなどのマイナス要因での株価下落と配当などのダウン
・証券会社手数料(固定)
・企業の上場廃止による株価の大幅下落
・企業の倒産により株が紙屑に
・企業の業績や不祥事倒産などに関係しない、株市場全体へのインパクトによる株価大暴落
・利益の額に応じた所得税や住民税(損失の場合控除もあり)

以上、総じていえば、株は平均して大体は儲からないもの、というのが私の印象です。

03.はあ? でも俺は今回の株価急騰でウハウハなんだけど?

まあ、そういう人もいるでしょう。

現に私も、150万円まで目減りしていた資産が、161万円までアップしました、やっほー!

いやいや(苦笑。

さっきものべたように、株価というのはその時点での売買の実績で上下するもの。

今株価が史上最高値を更新したとして、それで大喜びしてるのは、「ああ! バブル崩壊直前に、最高値で買っちゃって凍結しておいた株が、ようやく処分できるうううう!」、とおっしゃられる、超不幸なおじいちゃんだけかも知れないのですね。

それ以外の人で、株価の底値で大量に買いを入れ、ここ数週間の急騰で売り抜けて膨大な利益を得ている人達なんて、確率的に何人いるでしょうか?

そもそも株による損益というのは、(キャピタルゲインのみでいうと)証券会社の運用コストを差し引いた上で行われる椅子取りゲーム。そのほとんどは敗北し、一部の者だけが勝利を勝ち取るものなのです。証券取引所で、かっこよく働いている人達がいますね。あの人達の給料はどこから出ているのでしょう? それは投資家のみなさんによる、株式投資の手数料から支払われているのです、ぎゃふん(笑。

※「キャピタルゲイン」というのは、株でいうと、売却額から購入額を引いて得られた利益。つまり株取引だけで得られた、濡れ手に粟の純利益です。

※証券取引所で働く人の給料が、あなたの「株式への投資とその利益から得られた税金」から支払われるとしていましたが、間違いでした。投資家による株式投資の手数料から支払われるに修正しました。すみません。2024.03.28

(その2に続く)

その2はこちら。

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