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My Lifework

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noteであれこれ活動しながら、まとめていきたい考えを整理しておきます。
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#ショートショート

ロングテイルな記事・第三弾 「私が放置してある小説のタイトルやプロット」を公開!

noteでロングテイルな記事を色々企画しているのですが、今回はその第三弾。 第二弾はこちら。 第三弾は、「私が放置してある小説のタイトルやプロット」と題してお届けいたします。 それは何かというと、私がふっと思いついてメモしておいた、小説のタイトルにアイデアや、プロットを途中まで考えたものの、そこで満足してしまい放置してしまっているアイデアなどを、お蔵出しして披露いたします、というもの。 当然今後、ここで公開したアイデアを使い、私が小説などにする可能性はゼロ。商標登録な

SFショートショート・「タイムパラドックスなんて、なかったピヨ」

 ついさっき、ウォーキングしながら思いついた小説ぴよ。 ◇ ◇ ◇  明治XX年。●●大学の某教授は、学生が復元した恐竜の化石のチェックをしていた。 「ふむ。あの男が入学して3年。当時はさえない青年だなと思ったものだが、なかなかどうして、これまで誰も着目しなかった採掘場で次々と新しい恐竜の化石を発見するわ、恐竜絶滅の原因について大胆な仮説を発表して注目を浴びるわ、こうやって、誰も手をつけられなかった複雑なパズルのような復元を成し遂げてしまうわで、私の職も奪われてしまいそ

ショートショート「地下の喫茶店での出会い」

 ひさしぶりに小説を書いてみる。  ここ数年、「なろう系」の「異世界ファンタジー」ばかりだったけれど、今日気づいたんだ。私が書きたかったのはそれじゃないと。  ◇ ◇ ◇ 「タイトル・未定」  軽く化粧をし、髪を整えてマスクをする。  コロナ禍は迷惑だけれど、マスクのおかげで化粧の手間が省けるのはありがたい。さらにリモートワークにもしてくれればいいのだけれど、お役所の受付けというものは重要なお仕事だし、たぶん最近流行りのAIにも難しい仕事だ。私がやるしかない。  

ショートショート「猫が卵を温める」

その猫は、ミケという名前だった。ミケには生まれつき、子供を 生む能力が無かった。生物としては致命的ともいえるその自分 の特徴を、ミケは知らなかったし、またその飼い主である家族達も知ら なかった。ただミケは、「なんか違う……」、と感じていた。 ある日ミケは、近くの柿の木の上で、一匹のスズメをしとめた。 そのときミケは、その木の上で、ある妙な物体を発見した。それ は藁の中にうずもれた、小さな白くて丸いもの。1,2,3……、 4個のスズメの卵だった。 ミケの心に、何かピンとくる

ショートショート「眠るバナナ」

バナナは眠っている。 木製の戸棚の奥の、 少し湿った闇の中で、 誰かに食べられるときを待っている。 ふっと目ざめたバナナは、 はあ、今が一番おいしいときなのに、とため息をつく。 そしてバナナはまた眠りにつく。 誰かが戸棚を開け、 自分を優しく手にとってくれる情景を 夢に見ながら。  もしも。 バナナに手足が生えていたらどうするだろうね。 闇の中でじっと待っていたりなどするだろうか?  答えはきっとノーだ。 バナナはきっと、闇の中ですっくとおきあがり、 引き戸に