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長編文学小説・MとRの物語

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Mというのは、あの、三島由紀夫さんのことです。三島由紀夫さんが現代によみがえり、女子高生とともに小説を書いていく、というお話です。ファンタジーっぽいですが、純文学です。
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#伝奇

【まとめ】長編文学小説「MとRの物語」

前書き  タイトルの「M」というのは、あの、三島由紀夫さんのことです。三島由紀夫さんが現代によみがえり、女子高生とともに小説を書いていく、というお話です。ファンタジーっぽいですが、純文学です。  三島さんが死の直前に書き上げた、「豊穣の海」全4巻の大長編小説は、実は全5巻となる予定だった、またエンディングは実際に発表されたものとは違う予定だったという、わりと信ぴょう性の高い噂があります。本小説は、作者である私(超プリン体)が三島由紀夫さんになりきり、三島さんを現代によみがえ

49「MとRの物語(Aルート)」第三章 12節 脳内会議(1)

うわーー、こわーーい! アイデアとしてはあったんだけど、あまり使い道のなさそうだった伏線が、 突如その狂暴な口を大きく開けた! おい、どうするんだよこれ……。 と、悩み中。 (目次はこちら) 「MとRの物語(Aルート)」第三章 12節 脳内会議(1)  布団に横になり、目を閉じるR。Mと女神は、無言でRを待っていた。今Rの心の中では、二人がソファーに座り、テレビを見ていたが、自分の心の中を覗き見ることが出来ないRには、その姿は見ることは出来ない。  Mさん? 終わった