マガジンのカバー画像

長編文学小説・MとRの物語

78
Mというのは、あの、三島由紀夫さんのことです。三島由紀夫さんが現代によみがえり、女子高生とともに小説を書いていく、というお話です。ファンタジーっぽいですが、純文学です。
運営しているクリエイター

#大人向け

【まとめ】長編文学小説「MとRの物語」

前書き  タイトルの「M」というのは、あの、三島由紀夫さんのことです。三島由紀夫さんが現代によみがえり、女子高生とともに小説を書いていく、というお話です。ファンタジーっぽいですが、純文学です。  三島さんが死の直前に書き上げた、「豊穣の海」全4巻の大長編小説は、実は全5巻となる予定だった、またエンディングは実際に発表されたものとは違う予定だったという、わりと信ぴょう性の高い噂があります。本小説は、作者である私(超プリン体)が三島由紀夫さんになりきり、三島さんを現代によみがえ

20「MとRの物語(Aルート)」第一章 16節 「痛い、気持ちいい」

これって純文学なの? エロ小説なの? いいえ、大人向けの純文学です(きっぱり)。それにしても、Rちゃんの快楽落ちが激しすぎる。どうなるんだこの先(困惑)。 (目次はこちら) 「MとRの物語(Aルート)」第一章 16節 「痛い、気持ちいい」  Mさんの心が、苦痛に耐えている。私はMさんを強く抱いた手を少し緩めた。その瞬間、Mさんの軽い失望の気持ちが、私に伝わった。あ、Mさんは、苦痛を望んでいるんだ。でもそれは許さない。今度はじらしプレイだ。  私は、Mさんの顔をゆっくり

21「MとRの物語(Aルート)」第一章 17節 快楽の蛇

難解な第一章を読み続けた人たちへのご褒美、それはこの世の快楽を超えるエロス。というわけで、公共良俗に触れないギリギリのソフトなエロを提示したのちに、Aルートは休憩のため、パーキングエリアに立ち寄ります。ほっと一息、かな? (目次はこちら) 「MとRの物語(Aルート)」第一章 17節 快楽の蛇  蛇がのたくっている。蛇が暴れている。蛇は私のふくよかな肉に噛みつき、ひきちぎり、それを砕き、舌で舐めまわしている。快感のとりこになった私は、そんな蛇の蹂躙を、ただただ受け入れてい