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小言のこころ その2

小森隼くん、君の綴った1週間に感じた心の動きをここに記しておきます。気が付けば2週目となりました、いかがお過ごしですか。

私は変わらずここで、思いを言葉にする為の練習をしているよ。

8日
いつだか隼くんはGLAYさんのライブに行った時に「足を運ぶ人」の心に目を向けて居たけれど、今回はひとり旅で「自分を支えてくれる人」の心に目を向けるに至ったんだね。6年くらい前だったろうか、ちょびっと懐かしい。
あれから年を重ねて、穏やかに視点が変わった辺りが同じ人間として面白いなと隼くんを見て居て思う。

変化は喪失ではない。
「足を運ぶ側」の心も、「自分を支えてくれる人」の心も身を持って知っている隼くんは、きっと人としてとても豊かなのだ。
それにしても隼くんよ、君は常日頃よう頑張りよるよ。

あとなによりも。
新メンバー加入、おめでとうございます。
春の優しい風の噂によると優しくて格好良い大人達に囲まれて丁重にお断りしていたと伺いました。
一体君はどこまで自分の素敵なジャケットを増やして生きていくつもりなんだ、楽し過ぎるぜ



9日
最近気付いた自分の癖がひとつある
それは家族や友達、大好きな人と居る時は例え街中でも無意識に歌を口ずさんでしまうこと。その時ふと思い浮かんだものが勝手に口をつくから、自分でも「どうしてこの歌なんだろう」と不思議に思う事ばかり。(つい先日ホテルのエレベーターで突然松田聖子さんの「瑠璃色の地球」を歌い出した時、放っておかず一緒に歌ってくれた優しい友達皆には感謝しかありません。いつも有難う)

けれどそうか、君にとっては楽しいの正解が見つからず心が揺蕩ってる時の表れでもあるんだな。

隼くんを好きになってからまだ間もない頃だったろうか、「あ、この人はこの世にいる人間の中で最も私に似てるな」とある日ふと思った。数年経った今もその気持ちは心に常にあるからこそ、「真反対」を見つけた時にちょびっと楽しさを感じてしまうのだ。

勿論嬉しい時や楽しい時も口ずさむだろうけれど、それでも。
君の揺蕩う心はどこに落ち着くだろうか、楽しいは見つかったろうか。9日、どんな心で眠ったろう。君が迎えた明日の輪郭はぼんやりしてたかな。
つい心の行方を知りたくなってしまうよ。


10日
この間散歩をしていたら、自転車を押しながら必死で一蘭のカップ麺を啜る中学生くらいの男の子と出逢った。


ふと読んだ文字だけじゃ意味が分からないと思う。分かる。私もそう思う。だけどそれ以上の表現のしようがない。そのまんまなのである。
両肘で器用に自転車のサドルを支え、押して歩きながら両手で抱えた一蘭のカップ麺(多分コンビニで売ってるインスタント麺の中でも高価だしサイズも大きい)を啜る姿が忘れられない。
思わず「頑張れ!」と応援してしまった私に気が付いて、照れ笑いしたあの表情を含め。

家に帰るまで待てなかったのか、はたまたコンビニのイートインスペースで食べるという選択肢は無かったのか。そとそも本当にラーメンじゃなければいけなかったのか。パンやおにぎりじゃ事足りなかったのか。

大人の私にはそんな思いが瞬時に過ぎったけれど、なんて野暮ったいんだろう。なんて無粋なんだろうか!
隼くんがドーナツ屋さんで出会った女子高生と、私が道端で出会った男子中学生。10代の君たちに流れゆく時間というものは、私達大人の考えなど置き去りにするほど軽やかで速い。つまりなんというかまあ、そういう事なのだ。きっとそういう事なんだよな、隼くんよ。

あの日出会った彼は、きっともう私の事を覚えていない。一方で私はきっとあの日の出会いをこの先幾度と思い出すだろう。
感情を噛み締める時間の長さと気持ちをお金で解決出来る事って、大人の特権なのかもしれない。


11日
「あばたもえくぼ」という言葉、よく出来たものだなといつも思う。
この場合は本来の意味とは少し違ってしまうけれど、敢えてはっきりと言わせて欲しい。

ごめん。隼くんのいう「髭剃り忘れた」というあばたの様な事実、私にはえくぼの様なときめきがあります。教えてくれて有難う、そして本当ごめん。自分でもよく分かりません。
(そして君がいう様に4年前に「最近直ぐ伸びる様になってね」と眉をちょびっと下げてた記憶があるよ、懐かしい。)



12日
老いなんだろうな、と思っていた。
一昨日の夜から突然喉が無性に乾いて、翌日は熱こそ無いけれど咳と鼻水とくしゃみがとにかく止まらず、おまけに眩暈がする始末。流行病の検査は陰性だったけれど早退を促されて「いつも通り眠れば治るはず」と思いお家の布団に潜り込んでも、結局眩暈以外はちっとも改善しなかった。

きっと私は風邪を拗らせた。でもいつも通り治らない、これが老いというものなのね。そんな気持ちに少し落ち込んで、そして再び急遽のお休みを頂いて向かった病院でお医者さんから受けたひとこと。
「鼻の奥で多分アレルギー反応を起こして、それが全てに悪さしています」

私だって認めたくない。
花粉と歩む人生を甘んじて受け入れてたまるかと思っていたけれど、ひとつ年上の人生の先輩である君が、隼くんが立派に白旗を挙げたのだ。後ろに倣おう。
恐らく私も今年から花粉症です。或いは黄砂に負けました。

君のお家の優秀な子達の仕事ぶりに、遠くから心の中で拍手を送っています。我が家は飲み薬くん、貼り薬くん、点鼻薬くんに命を救われている次第です。お互いに文明の、長い時間を掛けて人が産んだ素晴らしい利器達に心から感謝して生きていこうね。(しかしなにより、健やかで居てね)


13日
職場に友達と呼べる人が居る、という関係が不思議でちょびっと羨ましくなる。
どんな感覚なんだろう。同世代が殆ど居ないまま、そして他人と内面的に密かにある程度線を引いたままに居てしまう私にはあんまり想像出来ないけれど、なんだかこう、良いなあ。
しっかりと職場では切り替えて取り組める辺りが、きっとあなた方が大人として、社会人として信頼される理由のひとつなのではないかと思う。

人間関係というのは、自分と違う心を持つ人が集うからこそどんな時も悩むよな。相手に想いを馳せる事が出来てる証なんだよ。きっと。


14日
あ、ご馳走して頂けるんだなという空気にかなり早々に気付いて居ても、気付いていないふりをする事が多々ある。というかいつもしてる。
「え、待って下さい!申し訳ないです、いやいやいや...」の大根芝居までセットで。自分でもどうかと思う。

それに比べて「有難うございます」と無意識に言えてしまう隼くんは、可愛い人間だと私は思うんだよ。同じ状況になった時、私は「じゃあ私は〜」と、奢って頂ける空気感にさも気付いていない演技をするはず。なんて浅ましい。なにを言われても、私こそ返す言葉がありません。

君は可愛い人間だよ、隼くん。
だから皆が君を愛したくなってしまうんだよ。

今週も1週間、君の心に触れる事が出来て嬉しかった。有難うね。この先も望む限り、望むペースで。

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