心をぐわっと掴まれる

皆さんはご存じないかもしれませんが、僕は音楽が好きです。

昔、特に高校時代はそんなに熱心に音楽は聴いていませんでした。せいぜい、流行りの音楽を聴いている程度です。この辺の話は以前のnoteに書いた、はずです。具体的にどの記事か教えてあげたら、親切なんでしょうが、そんなことはしません。自分で探して下さい。まあ、そもそも読もうとする人がいるのかという話になりますが。

たまには人間は苦労した方がいいのです。汗水垂らして探せばいいのです、なんでも。なんでも簡単に手に入りすぎなのです。なんでもボタン１つで見つかり、ボタン１つで手に入る。麻痺してきますよ。

話が逸れましたね。こんな話をしたい訳ではないのです。すぐ話が逸れるので、誰か叱って欲しいです。

音楽に出会った時、どうしようもなく心がもっていかれることがありますよね。僕はあります。心が揺さぶられるというか、ちょうどいい表現がなかなか思いつかないのですが、心がぐわっと掴まれると言えば、いいのでしょうか。

なんでこの曲がこんなに好きなんだろうということが最初はよく分からない。好きな理由はあとからいくらで肉付けされていく。でも、最初に聴いた時のどうしようもないほどのあの感情はなかなか説明が難しい。

かくいう僕も今までそういった曲に出会ってきました。

plentyの"人との距離のはかりかた"や"ドーナツの真ん中"
the HIATUSの"Bittersweet/Hatching Mayflies"や"The Ivy"
きのこ帝国の"疾走"
などなど。

心をぐわっと掴まれるような音楽にはそう度々出会うものではない。今後、僕はそんな音楽に出会えるんだろうか。もう出会えないんじゃないだろうかと、ふと思ったりもします。

plentyのボーカル 江沼郁弥さんはこう言ったそうです。
「音楽の未来は明るい！」

the HIATUSのボーカル 細美武士さんはアルバムリリースツアーのファイナル公演で「今日を人生の打ち上げにしよう」と高らかに叫びました。

音楽を好きで好きで堪らない人たちの気持ちをこれほど昂らせ、すくい上げてくれる言葉はないと思いました。

確かに、もしかすると、どうしようもなく心を掴まれる音楽にはもう出会えないかもしれません。でも、少なくとも僕の中にはこうやって残っている。自分の心を捉えて離さない音楽が。そのことがどうしようもなく嬉しいのです。