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ECMO (エクモ)とは、、、、

最近のニュースは、コロナの話題ばかりですね。早め事態の収束を願っています。

そのメディアで、放送されているECMOについてまとめたいと思います。まずはじめに、コロナ感染者にどのような対応を病院が行なっていくのか、、、 熱が37.5度以上の方が来院した際は、マスクをつけて頂き他の患者さんとの接触がない診察室に移動をします。医師が診察を行い、適正な検査を行った後にコロナの疑いあった場合、陰圧の病室に移動し隔離されることになります。PCR検査は、院内でできないで、検体を提出し結果を待ちます。だいたい、三日前後で結果が出る言われています。検体の混み具合や地域により結果待ちの時間は前後します。その間、患者さんの呼吸状態が悪くなった場合様々なケアが必要になります。呼吸状態とは、呼吸のしずらさや過呼吸になったりと様々です。

①初めは、酸素療法を行います。酸素療法は、文字通り酸素の吹き流しを行います。酸素の流量は、鼻カニューレ、マスク、リザーバー付きマスクの順に吹き流せる流量が決まります。
②酸素療法で改善が見られない場合、人工呼吸器を使用します。口からチューブを挿管して呼吸器に繋げます。人工呼吸器は、患者さんの呼吸の補助や酸素化の手助けをすることができます。                    呼吸器のモードは複数あり、大きく分けると、 ⑴患者さんの呼吸をメインに機械で補助をしてあげるもの                  ⑵人工呼吸器メインで、鎮静をかけて呼吸状態を保つものですす。              コロナウイルスの場合、多くは進行が早い特徴があり重症化が認められた場合、早期の挿管管理が必要になります。
③人工呼吸器でも呼吸状態が改善しない場合、ECMO(エクモ)の検討を行います。ECMOとは、英語で、Extracorporeal membrane oxygenationの頭文字をとっています。臨床の現場では、V−V ECMOと呼ばれています。VーVとは、静脈(V)から血液を引いて、酸素化した血液を静脈(V)に戻すという意味です。

なぜ、ECMOが必要なのか、、、患者さんの肺炎が悪化してしまったため、正常の肺の機能を果たしていないからです。そのため、肺に100%の酸素を入れようが、人工呼吸器で換気を入れても呼吸の状態の改善が認められない。そもそもの肺の役割は、ガス交換で体内に必要な酸素が肺から吸収できず、体外に出すべきCO2が溜まってしまい大変危険な状態になります。そこで、ECMOを使用します。 ECMOの機械を使用するには、高度な技術が必要でどの病院でも実施できる治療ではありません。また、保有台数も各病院数台の病院が多いということ、管理できる医師や臨床工学技士やナースが少ないことが今後問題になると思います。

ECMOとは、なにか?簡単に言えば肺の役割を果たします。治療の目的は、肺を休めることがです。つまり、ECMOを回せば病気が治るということはありません。


管理は、医師の指示のもとに、主に臨床工学技士(CE)が機械側の管理、看護師が患者の管理を担当します。機械側の管理は、患者側や機械側の人工肺側の採血を行い、循環させる血液量・酸素の流量や電解質などの評価を行います。もちろん、人工呼吸器は使用し続けますが、ECMOが回っているので設定を弱めます。患者の回復が、見込まれた時には、鎮静を切り患者の肺での呼吸を試したのちに、ECMOの離脱をします。長期化してしまう場合、人工肺の凝固により回路の圧が上昇したり様々なトラブルが発生します。ECMO回路の交換が望まれるケースも発生します。また、全身状態が悪くなると予後が厳しくなることが想定されます。


手洗いうがいを気をつけ、皆様の健康をお祈りします。


   


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