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人工透析


透析と言われて、皆さんが何を想像します?

腎臓が悪くなってしまった人がするとか?災害時、緊急搬送されてたとか?最近では、透析患者さんが亡くなったニュースもありました。

透析患者さんのほとんどは、週3回4時間のクールを決めて透析を行います。                  

そもそもなぜ、透析しないといけないのか?

それは、腎機能が悪くなり尿がでない為、体内の老廃物を外に出せなくなってしまうからです。腎臓では身体の電解質の補正など様々な役割を果たしており、腎臓が機能しないと電解質のバランスが悪くなってしまいます。


電解質のバランスは、なぜ必要なのか?

ボディーソープなんかでも聞いたことないでしょうか弱酸性とか?あるいは化学でやった、PHとか、カリウム、ナトリウム、カルシウムなど・・・・・                実は、体には様々な電解質が存在します。透析では、こちらの補正を行ないます。


尿が出ないとどうなるのか?

まず、体がむくみます!時間が経つと、体内に水分が貯まり過ぎてしまうため心臓が大きくなっていきます。これは、心臓負荷を与えてしまいます。また、肺を圧迫する為息苦しさを感じることになります。また、肺に水が溜まってしまうため水に溺れているような状態になってしまいます。そのため、透析では電解質補正と共に身体の水分を血液から抜くことも行います。

実際の透析とは、

透析を開始時には、二本の針を患者さんのシャント(動脈と静脈を繋いだ血管)に穿刺を行います。穿刺は、臨床工学技士や看護師両方で行います。針は、血液を血管から引くA側、体に血液戻す方をV側と現場では呼んでいます。患者さんごとの体格や血液データにより変化しますが、透析では血流を80〜300ml/minポンプを回して治療します。ml/minとは、1分間に80ml〜300mlの血液を血管からポンプから引くことを表します。そのため、血液の引きが悪くならないや血管以外に針が入らないように、高度な穿刺の技術が必要なります。

針が入ったら、透析の回路に針の二箇所を接続します。A側から入った、血液はダイアライザー(半透膜の筒の様なもの)と言われる筒で、血液を浄化します。

ダイアライザーとは、

半透膜状で、作られていて、横に穴が空いたストローの様な筒が、約1万番から2万本ほどが束ねられており血液と透析液や逆向きに流し電解質の補正(電解質を補充したり、抜いたり)が可能な構造になってます。

透析患者さんの何が辛いか?

まず、飲水の制限があります。過度に飲みすぎる尿が出ない為、体の水分が増加して心負荷や呼吸苦の原因になってしまうからです。次に、食事です。生野菜などカリウムやカルシウムが多く含まれるものは出来るだけ避けなければなりません。塩も、体に悪影響を与えるので制限があります。そのため、病院で出るご飯は味がないとよく患者さんがおっしゃているのをよく聞きます。

週3回の透析は辛いと思います。ほとんどの患者さんは、透析のクリニックに通いますが透析が4時間それに加えて移動時間を含めると多くの時間を消費してしまいます。週3回の、計2箇所の穿刺もストレスになると思われます。



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