2018年のちんボール

ちんかすまみれの井戸から這い上がろうとする私の、頭上からはちんかすが降り注ぎ、足首には地底から湧き出るちんかすが絡みつく。

ちんかすとは何だろうか。それは抽象概念であり、また具体的な何かでもある。しかしそれが何であるか正確に記述することは不毛である。なぜならそれはちんかすだからである。ちんかすを分析して得られる情報はやはりちんかすであり、我々の人生の一部をちんかすとして占有することとなる。それはちんかすな状況である。

私がこのように文章を書き始めたのは、ちんかすに駆られ自分を抑えきれなくなったからである。しかし、ちんかすがもたらすものはやはりちんかすである。現に、私は今この文章をどのように終わらせてよいかわからず途方に暮れている。ちんかすの存在を他者に示そうとするや否や、ちんかすはその忌まわしい姿を消してしまうのである。しかしそれは仕方のないことである。ちんかすとはそういうものなのだから。

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