引っ越しの見積もりで業者を呼んだら面白かった話(後編)

【後編です】


前編では色々文章ん中にぶち込んできたけど(矢代・囀る鳥は羽ばたかない)後編でもぶち込んでいくので(小ネタのことです)まあ、わからないものはスルーして下さいな♪

【C社】



C社のヤツはちょっとぽっちゃりした男性(推定30代)で、あれ?見栄えの良いのばかりじゃないんだ。C社、人材不足か?って思う。(ひどい笑)
そしてそれまでの電話のやり取りを思い出して、ああ~!ヘタレ兄ちゃんタイプかと思い至る。

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“ヘタレ兄ちゃん”とは、我が家でそう呼んでいる配達業者さんのこと。
前の仕事をしている時は、仕事の荷物を盛り盛りに詰め込んだ大きくて重たいコンテナをよく家に送っていた。
ヘタレ兄ちゃんは、ぽっちゃりしていて細マッチョが多い配達業者の中では少し目立っていた。
某球団のオレンジのタオルを首に巻いていて、階段しかないアパートの2階まで荷物を運ぶので、いつもぜぇーぜぇーと荒い息をしていた。だからヘタレ兄ちゃん。(ひどい笑)
んで、タオルで汗を拭いながら
「いやあ、重いっすね~!何が入ってるんですか?」
とちょっと馴れ馴れしい。笑。

C社のヤツがこのヘタレ兄ちゃんっぽいなと思ったのは、なんていうか“距離感を間違えた業者”というところ。業者として敬語を使うべきところが、ちょっと馴れ馴れしくしすぎてる。

ただしっ!ヘタレ兄ちゃんとの間には“信頼関係”が築けていた。

重たい荷物を運んでもらって感謝はしていたし、「荷物が重くてごめんなさい」と「ありがとう」はいつも言っていた。
こちらが指定時間に家にいられなかったり、急に着時間の変更をお願いしたり、かなりの無理を聞いてもらっていた。
向こうも「今、在宅ですか?」と直にケータイに電話してきて指定時間外に荷物を持ってきたりもする。でもそれもお互い様だと思うので別段クレームも入れずにやってきた。
その上での“馴れ馴れしさ”なので、ヘタレ兄ちゃんのそれは“有り”なのだと思っている。

だがしかし!C社のヤツとはまだなんの信頼関係もない、これから築いていくところだ。そこを間違えちゃあイケナイ。
お客様は神様だろ?崇め奉れ!……などと言う気は一切ない。でも、最低限の礼儀はあるでしょう?とは思っている。
部屋の荷物の説明をしていると、受け答えがやっぱりどこか馴れ馴れしくていささかイラっときてしまう。
「荷物が多くて2日に分けた方がいいのかな?と思ってまして」と言うと
「弊社なら1日でやりますよ!」と調子のいい言葉。
でも、A社とB社に話を聞いたから分かる。“我が家の惨状は1日でどうにかできるものではない!”
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現場で働くダンナが、よく営業の悪口を言っていたのを思い出す。
「営業は、仕事を取ろうと、これ出来ます、あれ出来ますって調子のいいことばっかり言う。でも実際には出来ないことは出来ないので、苦労するのは現場の人間。どうやっても出来ないことを無理やりやらせようとするから、いつも現場では営業の悪口大会になる」
と。
あ、これ、C社に頼んだら、実際に作業に来た人たちが「これだけの量を1日で運べって土台無理な話なんだよ。運べる訳がねーんだ。営業、ふざけんなよ」ってブーブー文句いうパターンだよな?
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試しに
「あの、粗大ゴミは持っていってくれないんですよね?」と聞いてみた。
「まぁそぉですねぇ」
とヤツは答えた。その伸ばした語尾に嫌な音が混じっていて
“はぁ!?何を馬鹿なこと言っているのだ、この人は!?”
という気持ちがにじみ出ているように感じた。気にしすぎと言われちゃうかもしれないけど、嫌な音に感じたのは事実。
この人、営業だよね?接客だよね?自分がどんな音を出しているのか、意識したことないのかな??
営業する上である種の親しみやすさを演出することはあると思う。
だけどヤツのやり方は間違っている。

指定した時間に電話して来ず時間外に何度もかけてきて、繋がらないのを自分の落ち度だとは思わない。だから最初にこちらが提示した時間の確認もしない。
前日までにはなんとか連絡取ろうと夕方に連絡してきても良さそうなものなのに、当日にいきなり連絡してきて

「何度かかけたんですが繋がらなかったのでぇ」
と、いけしゃあしゃあと言えちゃう図太さ。
きっちりと時間を決めていなかったにも関わらず「××時って言ったじゃないですかぁ~」
などと、さも自分は悪くない的な言葉が出る無責任さ。

もうね、電話の時点でダメだと感じたヤツは、実際に会ったら、予想以上にもっとダメダメだった!最初の自分の感覚を信じるべきだった!

イラっとしつつも最初からC社に頼むつもりはないのだから、話を聞いたらサクッと帰ってもらおう☆んで、のちほど電話入れてお断りだぁ!ミャハ☆
……などと考えていたのだが、甘かった!

一言断りを入れてから、ヤツが会社に電話をかける。こちらの希望日程を告げて可能かどうかのすり合わせをしている。
会社への連絡自体はA社のイケオジもB社のイケメン君もやっていたことだから特に問題はない。
だが、ヤツは違った。
通話が終わったあと、見積もりに来たのは何社目かと探りを入れてくる。これも、A社B社共に聞いてきたことなので、素直に3社目だと答える。
するとヤツは
「料金はだいたいどれくらいでした?」
と更に探る。
あ、そこ聞いちゃう?なんか下品だなぁ。ちょっと嫌な気分になりながらも、A社の金額をぼかしながら伝える。
「でしたら荷造りもついて、これでどうですか!?」
とA社よりも4万円安い金額を提示してくる。
うお!そこまで安くしちゃうの!?なんかそれが、安過ぎて却って不安になるなぁ。というか、最初から頼むつもりはないのだけど。
はい、わかった、わかった!そんじゃあ後で電話するから、もう帰ってね~って気持ちになっているところに、ヤツがさらに畳み掛ける。
「○×日も大丈夫なんですよね」
年末の繁忙期で業者の予定が空いてなかったら困るので、なるべく多くの日程を提示していた。○×日はその中でも優先順位の低い日だった。
「○×日なら、まだトラックに余裕があるのでもっとお安く出来ますよ?」
「いや、あの……」
「今すぐに決めてくれたら、(A社よりも5万円安い金額)でお受けできますよ?」
鼻息荒く、ヤツが押してくる。
しまった~~!!
即決迫るタイプだったぁ~~~!!
こいつ、部屋に入れちゃダメなヤツだ~~!
脳内でシンタローさん(南国少年パプワくん)が涙を振り飛ばしながら
『わ”~!俺のバカぁ~!』
と絶叫している。

「あの、今は決められないので、あとで連絡してお返事しますね」
「今、決めてくれたら、この値段で」
「ですから、まだ決められないので」
「何が問題なのですか?この値段ではダメなんですか!?」
いや、値段云々ではなく最初の電話応対からダメだったんたけど、今さらそれ言っても“じゃあ呼ぶなよ”とか思われそうで
「さっきの業者さんが粗大ゴミも持っていってくれるので、そこが良いかなあって思って」
「だったら弊社もやりますよぉ~!」
やべーよ、鼻息荒過ぎっ!
あなたさっき、粗大ゴミのこと聞いたら
「まぁそぉですねぇ」ってめちゃくちゃ嫌な感じで言ってたじゃないですか~!
こんなにいい加減に発言コロコロ変えるヤツにうっかり粗大ゴミなんか頼んだら、どこかの山中に不法投棄とかされそうで、余計に恐くて頼みたくないわ!
ヤツが引かないので作戦変更。オペレーションストリクス☆(SPY×FAMILY)
……ではなく。

作戦名:何にもできないおくたんのフリ~☆
さっきまで出していた“自分が決めます”的な空気を引っ込めて、
「あの、ダンナが帰ってきてから相談してからでないと決められないんです。」
「ですから、決定権ないので、勝手に決められないんですよ~」
「ダンナと相談しないと決められないんでぇ~」 
「決定権ないんでぇ~」
「無理ですよぉ~決定権ないんですから~」
とひたすらに繰り返す。
ヤツも、今日中に決めてくれたらこの値段で!と引かなくてそろそろ切れそうになるのが、ダンナに連絡入れて確認して夕方には連絡すると言い含めて、なんとか帰した。
つ”か”れ”た”~~!泣。

脳内にハムエッグ君(手塚治虫御大)がぬるりと現れ
「余計な仏心と無駄な好奇心は、身を滅ぼしますぜ、ダンナ」とニヤリと笑って去っていった。
(なんだ、それ!?)

気が弱い人だったら押し切られていたかもしれないよね、これ。ホント、まじサイアク!!
でも麻亜、一番サイアクなのは経験したから、もう恐いものはない!
ラストD社!

【D社】



D社の営業は、シルバーグレイのすらりとしたおじさま♪ホラ、やっぱりこういう“栄える”人を用意するんじゃいか。C社は人選間違えてるんだってばよ~!(ナルト)
歳は60くらいかなぁ?もしくは定年越えて70歳近いのかも?
こういうベテランが長く勤められる会社って結構良いんじゃないの!?わくわくっ☆(アーニャ)
D社のおじさまもスリッパ持参でありがたや~♪
他社と同じように粗大ゴミの説明運ぶ物の説明を細かくする。
「ゴミに出すものはなるべく早く出してもらって」
とおじさまが何度も言うので、ここもゴミはやってくれないのね~とちょっとがっかり。
寝る部屋をちょろっと覗いたおじさまがおもむろに荷造りの説明を始めた時に違和感を感じた。
ここの物を段ボールに入れ2段に積むと、スペースができる。できたスペースで押し入れの荷物を片付け、空いた押し入れに段ボールを入れるとこれだけのスペースができる、とめちゃくちゃ丁寧で優しげな説明に
「あー、そうなんですね~」とニコニコ同意し
“うちは物が多すぎるから、やり方を説明してくれているんだよね☆”と好意的に解釈しつつも違和感が拭いきれない。この人、何かが違うと、頭の中で赤信号が点滅する。
「台所の食器なんかはあれで包めばいいんですよ。……新聞紙、どこかにあったよね?」
と部屋を移動したおじさまが床に置いてある新聞紙に目を止め、
「そう、これ。食器を包むのは、これでいいんですよ。こういうあるもので荷造りすればいいんです」
と言った瞬間。
あ、ダメだわ、このおっさん!と理解した。

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今のアパートに入ってすぐの頃、お風呂場の配水管が詰まるトラブルが起こり、大家さん経由で大工さんを呼んでもらったことがある。
シルバーヘアーでおっとりとしたおばあちゃま大家さんは大工さんのことを
「昔かたぎの大工さんで、腕が良くていい方なのよ~」
と誉めちぎっていた。
が、実際にやってきた大工さんは
「お風呂、どっち?こっち?あ、そう」
敬語が使えない馬鹿オヤジだった!
なんかめちゃくちゃエラそうな態度で、見下している感アリアリ。
恐らく今まで「親方」「親方」と周囲から持ち上げられる人生を歩んできて自分がエライと勘違いしちゃったのだろう。憶測で物を言うのもどうかとは思うけど、あながち間違ってはいないと思う。
あまりにひどいので、イライラしながら“昔かたぎのいい大工さん”ではなくて、“昭和の価値観から脱却できないダメオヤジ”なんだと思った。
確かにお金を出しているのは大家さんかもしれないけど、こちとらその大家さんにお金を払っている“大家さんの顧客”なんだわ。こっちにも敬意を表してしかるべきでしょ?わざわざ文句言うのもめんどくさいから、さっさと終わらせて帰ってくんないかなぁ?
等と思っていたら、お風呂場から出てきたオヤジが
「ゴミたまってたよ~。ゴミ入れるもの何かない?あ、それ、その袋でいいよ」
と言って棚の上に広げてあるスーパーのシャカシャカ袋を指さした。
その瞬間、ものすごくびっくりして固まってしまった。
何?職人さんって普通はゴミ袋持参するものじゃないの?出張先のおうちの物を使っちゃうの?
ってゆうか、そのシャカシャカ袋はレジ袋有料化のこのご時世、いつもは袋を持ち歩くようにしていたのにたまたま袋をもってなくて3円で買ってしまったシャカシャカ袋なんだよ!?いや、値段は問題じゃない。まだ新しいから、これから繰り返し10回は使おうと思っていたシャカシャカ袋だよ?それを使うだとぉ!?嫌だ。ポーチの中に何度も使ってくちゃくちゃになったシャカシャカ袋があるからそれを出したい。いや、わざわざ指さしているのだから、サイズ的にちょうどいいからあえてこれを使いたいのかもしれない……!
……この間、0.03秒。
割りとパニクりやすいんですよ、私。汗。
んで、い~や~だ~~!って心の中で絶叫しながら、新しいシャカシャカ袋を渡しちゃったんですね~。あと10回は使えたのに。泣。なんで、くちゃくちゃの方を出さなかった!?今、思い出しても悔しいわ~!(10年以上前のことなのに、結構しつこい)

あまりにイライラしすぎてボーッとしちゃってたんだと思う。
ゴミを入れたシャカシャカ袋を下げたオヤジが、帰り支度をしながら、
「今日はこれから仕事?」
って聞いてきた時、その当時はパチンコ屋の遅番のバイトをしていたから、“この人なんで私が今日遅番バイトだって知ってるんだろう?”って不思議に思いながら
「はい……?」
って返事をした。
そしたらオヤジが、
「そう、エライね」
と言って部屋のドアをパタンと閉めた。
パチンコ屋の遅番の何がエライのだろう?としばらく考えたあと、
やられた~~!!と気付く。
そう、『これから夜のお仕事に行く外国人』だと思われたのだ。

自慢じゃないが、外国人によく間違われる。
不法滞在の外国人だと疑われて警察に職質されたことは30回を下らない。英語ネイティブに見えるのか外国人さんにいきなり英語で道を聞かれることもしばしば。
フィリピン人の女の子からは「あなた、フィリピン人みたいね~♪」ときゃっきゃっされたこともある。
だから、外国人に見えるのはしょうがないと思っている。
ただ、オヤジの場合、大家さんを通して基本的な情報はいっていたはずだし、こっちの名前も普通のありきたりな日本の名前だったのに、見た目だけで外国人と決めつけた。そして、“外国から出稼ぎにきて日本で水商売してがんばっている可愛い外国人ちゃん(えっ?)”のストーリーを勝手に作り上げ、「エライね」の発言に繋がった。そういう訳なのだ。
そう考えたら全てが一致した。敬語も使わずに上から目線の偉そうな態度は、オヤジの思い込みのせいだった。
そして、ろくにコミュニケーションも取らないままに、自分の思い込みのままに話を進めた。
最初から最後までなめられていたのだ。
もう、ホント、あり得ない!!

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この大工のオヤジと同じ発言をD社のおっさんはした。
「これでいい」と。
おっさんの指さした新聞紙は、役者をやっているダンナが、昭和の古い時代が舞台のお芝居に出る時は古い時代の新聞が必要だということで、先輩から譲ってもらった古い新聞。今の時代ではなかなか手に入らないからビニール袋に入れて大事に保管していた。
床にポンと置いてあるように見えるけど実は大事なものなのだ。
それを梱包材として使えだと~~!
何てことを言うのだ、貴様は!!
ってゆうか、仕事で行った先のおうちにある物を「これでいい」と無造作に言えちゃう無神経さ。
パッと見ゴミに見えても、その人にとっては大事なものかもしれないという考慮を全くしない。
D社のおっさんも大工のオヤジ同様にこちらのことを“なめていた”のだと、気が付いた。

おっさんも、何社目かと値段の探りを入れてきたので、C社が提示したA社よりも5万円安い額を言ってみる。
言ってから、
この値段より安くしてくれと交渉していると受け取られたんじゃないかと気が付いて、ちょっと訂正入れといた。
「あ、でもこの会社は即決迫ってきて怖かったから、ここまで安くなくていいです」
「わかってます。安くしますね」
とおっさんはさも優しくといったていで頷いて、C社と同じ“A社よりも5万円安い額”を提示した。
うわっ!ここまで安くしてくれるんだ!と驚くのと同時に、さっきから気になっていたことを確かめてみた。
「あの~これって、荷造りは自分でやるプランですよね?」
「そうですよ」
にこやかにおっさんが答える。
やっぱりぃ~~!!
私、今まであなたと一言もプランの相談をしてないんです。今回の引っ越しは荷造り込みのプランで頼もうと思っていたのに、それを一切相談してないんです~!最低限のコミュニケーションすら取れていないんてすよ!
おっさんの頭ん中では、“古くてボロいアパートに住んでいるような貧乏で、部屋に荷物盛り盛りで片付けられないおバカさんで、ふわふわもこもこのくまさんみたいな部屋着で人前に出ちゃうような非常識で、若くて可愛い外国人ちゃん”(えっ!?)というストーリーが出来上がっていたのであろう。
だから“安い方がいいだろう”とハナから決めつけて話をすすめていたのだ。
ダンナは、ふわふわもこもこのくまさんみたいな部屋着に業者さんがドン引きしたらどうする、と言ったけど、案外おっさんはそのファッションでこちらを値踏みしたのかもしれない。
決して横柄な態度をとられた訳ではないが、大工のオヤジ同様に、女性、特に若い女性を見下すという昭和のおじさん特有の感覚がにじみ出ていると感じてしまった。

いくら私が、“若くて可愛い外国人ちゃん”に見えるからといって(しつこい)見下しちゃあ、いけない。
こう見えても40歳越えてるんだぞ☆
世の中の酸いも甘いも噛み分けた『れっきとした“レリィー”なのよさ!』(ピノコ)

まあ上記でつらつらと書き連ねましたが、憶測だけで物を言うのはよろしくないので、客観的に事実だけ。

(1)プランの相談を一切していないのに、安い方がいいと決めつけて、いきなり荷造りの説明をはじめた。

(2)プランの相談を一切していないのに、安い方がいいと決めつけて、一方的に荷造り無しの金額にした。

(3)我が家にとっては大事なものを「これでいい」と言いやがった。

あれ?十分に主観入ってます?(笑)
ちなみに、おっさんの「これでいい」にはイラっとしますが、矢代(囀る鳥は羽ばたかない)が「お前でいい」と言っちゃうのは素直になれなくて可愛くて萌えますよね~☆(何の話だ?)

【そして、電話のベルが鳴る】

D社が帰ったあと、郵便局と銀行とコンビニをはしごして、家賃や引っ越しに関わる振り込みをし、買い物をしてうちに戻ってきて、なかなかに今日は充実していたな~!と一息ついているところに着信。
ゲッ!C社からだ!
夕方に連絡するという約束は無視して明日にでも連絡しようと思っていたのに、かけてきやがった!
もうHPゼロだし断るのってパワーいるしどうしようかな~と迷ったけど、出ました。
「C社です~!どうでしょう!」
妙なハイテンションにビビりつつも
「今回はごめんなさい。また、何かあればよろしくお願いします」
と、下手に出て、穏便にすませてやろうと思ったのに
「なぜですか!○○万円ではダメですか!?」
と食らい付いてきやがる。(笑)
「あ~、他社さんで2日に分けて引っ越しするプランがあって、そちらの方がいいかなぁ?って」
「でしたら、弊社でも2日でやりますよぉ!」
あれ?同じようなやり取りを、さっき粗大ゴミでもやったよな?
金額が、粗大ゴミが、2日に分けて、とかそういう“条件”ではない。
問題はあなた、そう“人”なのだ。
指定した時間に電話して来ず時間外に何度もかけてきて、繋がらないのを自分の落ち度だとは思わない。だから……(繰り返しになるので以下略!!)
そしてその上、フラレたのに未練がましくすがり付くようなオトコってもっとありえないぞ☆
まったくもってどう言えばいいのだろう?

脳内で矢代(囀る鳥は羽ばたかない)が
『あーめんどくせえ…』
と呟く。

意を決して言葉を発する。
「あのですね、そういうことでなく、先ほど権限がないと言っているのに、即決を迫ったことです」
いや、それ以上に全部全部ぜ~んぶなんだけどね。
そしたらヤツも
「あ~」
と理解したようでようやく引き下がった。
またもや、ヤツに疲れさせられちまったい。

ぐったりしているところにダンナが帰宅。
「おかえり~!あのね、あのね、面白かったんだよ~☆」
と一部始終をダンナに話ながら、ああ、私、けっこうムカついていたんだなぁ、と自覚する。C社のヤツはもちろんD社のおっさんにもムカついていた。
それと同時に、“見積もりの営業を呼んだだけなのに、こんだけいろんなキャラが来て面白かった”ということにも気が付いた。
“楽しかった”ではなく“面白かった”
“ムカついた”けど“面白かった”
そんな1日でありました☆☆

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