引っ越しの見積もりで業者を呼んだら面白かった話(前編)

【始めに】

(注意!この文章は、11月の半ばに書き始めたものです♪)

来月引っ越します!
とにかく物が多い我が家。あまりにも多すぎて今のアパートが手狭になった為、もう少し広い所へ移ることになりました。
んで、諸々事情があって引っ越しの候補日が12月21日から26日のいずれか!はい、年末の繁忙期真っ只中ですね☆

候補日まであと1ヶ月ほど。骨折して通院しているのでなかなか時間が取れずにいたけれど、もうそんなこと言ってられない。とにかく見積もりをしちゃわないと!

今回の部屋探しでお世話になった不動産屋さんから提携している業者をサイトで紹介してもらい、一斉に送信です♪少しお安くなるらしい♪

いくつも並んだ業者名の中から問い合わせしたのはA社、B社、C社、D社の4社。
A社とB社はテレビでもCMをバンバンやっている大手。
C社は名前も聞いたことがない。
D社はロゴ入りのトラックをたまに見かける会社。ロゴに添えられたイラスト?キャラクター?がちょっと不思議でインパクトある。
大手じゃない、こういう小さな会社の方が実は良い仕事をするかもしれないぞ☆
不動産屋さんから紹介された中にもう一社、大手さんがあったんだけど(F社)昔は肉体系の派遣バイトをしていたダンナが「F社は派遣で来たバイトを階段の上から蹴り落とし大怪我させて問題になったアタマオカシイとこだ」と20年間ずーっと言っているので今回は外しました。笑。

前回の引っ越しは10数前。その時は部屋を見せて見積もりを出してもらうということをしないで、安いだけの業者に頼んじゃったんですよね。まあ、“安かろう悪かろう”でした~汗。いくら忙しかったとはいえ、もう少し時間を割けば良かったなって思います。たまに思い出しますけど、今でもムカつきますもん。笑。
なので前回の反省も踏まえて今回は部屋を見せてきっちり見積もりしてもらってから業者を選ぼうと決めた次第です。

【問い合わせ】

さて、サイトで数社まとめて問い合わせを送るときに、「連絡可能な時間」を選ぶ欄があり、一番遅い“18時以降”を選択した。私のバイトが18時まででそれより早い時間の対応力は難しかったので。

問い合わせを出したのが木曜日夜なのだけど、金曜日の午前中にショートメールが届く。(ちなみにバイト中もケータイ置いておいて大丈夫な現場)
B社からだった。ケータイ番号に直接送れるショートメールを選ぶなんて頭いい~☆とちょっぴり感動。笑。
「B社です。ご指定のお時間に連絡いたします。お急ぎのご相談はこちらにお願いいたします」と電話番号が書いてあった。指定の時間が遅い場合に、早い時間にショートメールというのは、他社よりも先に挨拶ができるという利点があるのだと後々思う。
そして金曜日の18時、バイトが終わり外に出た途端にケータイが鳴る。が、骨折治療中の足がまだ痛くて杖をついていたため、パッと着信に応じられずもがいているうちに切れてしまった。
少し移動し手帳を広げて通話をできる状態を確保してから折り返しの電話をかける。それがA社。
見積もりの希望日を告げ午前中の訪問の約束をした。
で、B社はメールをくれたけどこっちから電話するのはちょっとシャクだよな~とか思ったんだけど、結局かけましたよ。
A社の後の時間で約束。
次が、これも問い合わせをしていたハウスクリーニングの会社。
こんなにも次から次へと連絡入るんだとちょっとビビる。笑。
18時30分くらいにC社から連絡。B社の後の時間を告げると「ちょっと確認してから(希望日の)3日前くらいに連絡します」と言われてびっくり!事前に希望日は送ってあったし、A社、B社はスムーズに決めてくれたから、すぐに決められない会社もあるんだなと。
その後19時まで待機したけど、連絡が入らなかったので帰宅するために電車に乗る。が、その移動中19時30分くらいに着信あり。確かに18時“以降”指定だけどちょっと遅すぎやしないかい?電車を降りてから折り返しの電話。これがD社。D社も確認してから前日に連絡するとのことで、やっぱり時間をすぐに決められない会社はあるんだね。

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翌、土曜日の18時30分頃ケータイが鳴った。
出ると不動産屋さん提携の業者だと名乗り、そういえばもう一件くらい問い合わせのチェックを入れて送信したな、と思い出す。
が、その時、山手線の駅のホームにいて、発車ベルやアナウンスがひっきりなしに流れていてとてもじゃないが通話できる状況じゃなかった。かといって、杖をついた状態で通話しながらエスカレーターを使ってコンコースに降りるのは難易度が高すぎた。
で、どうするか数秒間だけ悩んだ結果、4社も見積もりに呼んだし、いいやもうめんどくさい!と
「すみません。もう頼む業者は決定しました」
話も聞かずに切ってしまい少し心が痛んだけど、だいたい問い合わせを送信した日から2日たってるし、他の業者は翌日には連絡あったんだし遅いんだよねと、自分に言い訳。
ただこの件で、他の業者からも18時以降に連絡が入る可能性があるのだと気付き、杖も使っていてすぐには出られないし、予定をチェックするために手帳を広げる場所が欲しいし、ということでバイトが終わったらバイト先近くのデパートの座れるスペースで1時間ほど待つことにした。これは、見積もりの日の前日まで毎日続けた。

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朝9時30分にケータイが鳴る。ちょうどバイトに出かける準備中でバタバタしていて間に合わない。履歴を見ると知らない番号ではあったが、電話番号が社名のゴロ合わせになっていたのでC社だと推測。出かける直前だったのと、バイトが終わる頃にまたかかってくるであろうと思い、折り返しはしなかった。
が、バイトが終わったあと、待っていても一向にかかってこない。そのくせ、その翌日も朝に着信があった。
『はあっ!?』って思ったね。
一番最初に“18時以降”って通達したよね?ってことはお仕事している人だと推察できないかな?朝は忙しくて対応できないって考えられないかな?確かに土曜日と日曜日に着信だったから普通のお勤めしている人なら休みだと思われたのかもしれない。だけど土日もバイトなんだわ、こちとら。その可能性は考えられないんだね。
結局、朝の着信は4日間続き、夕方の着信は1度もなかった!
これだけ繋がらなかったら、最初の問い合わせに戻って時間の確認とかしてしないもんかなぁ?
1回くらいは電話に出て、「18時以降って一番始めに伝えてます!」って文句のひとつも言いたかったんだけど、C社がこれまた絶妙に間が悪くて、お風呂に入っている時とか移動中とかでほんと対応できなかった。
腹が立ったので、「もうホントあり得ない~」と、ダンナに愚痴っておいた。この時点でC社に頼む気はゼロ。
そのまま、見積もりの当日。さすがにこの日はバイトも休みだし朝から対応できるよ~。さあ、来いC社!説教してやる!……って待っている時に限って連絡なし。こちらから折り返すのもシャクで連絡しなかった。
なあに?C社、もう諦めちゃったの~?諦めたのだと認定。

そうこうしているうちに最初の業者、A社との約束の時間になる。
ちなみに前日に連絡すると言っていたD社も指定時間前の17時45分くらいに連絡があり、まだバイト中なんだよとちょっとイラッとしたけどC社よりはマシという感想。

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なんか思い出したんで、時間を守るって大事なんだよ~!って話。

10数年前、今のアパートに入る時、まだ入籍前だったので、私とダンナ双方の保証人を立てなければならなかった。
現役で仕事をしている親族でなければならないということで、私は母、ダンナはお母さんの妹さん(おばさん)にお願いした。
不動産屋からそれぞれの仕事場へ在籍確認の連絡をするのだけど、ここで、不動産さん屋のバカ姉ちゃんがやらかした!母の職場へもおばさんの会社にもあらかじめ指定しておいた時間ではない時間に電話を入れた。
どちらも激怒しちゃってあわやこの話はお流れ!っとこまでいきました。汗。不動産屋にクレームを入れ、私は母、ダンナはおばさんに取り成しの連絡を入れてアパートはなんとか借りられたんだけどね。(ちなみに立地と部屋の広さと家賃の安さがめちゃ良くて、どうしても借りたい物件だった)

時間を守るってそれくらい、神経使わなくてならないシビアなとこなのに、「C社、お前は間違ごうとる!」って小1時間説教してやりたいわ~☆
因みに上のカッコは好きなお芝居のセリフで、言われた方は「わかっとる!わかっとるわいね~!!」と泣き崩れるのが我が家のルール♪
……なんの話をしてたんだけっけ?
仕事を発注してほしいなら、最低限時間は時間は守りましょうってこと。

【我が家の惨状】

ここで、我が家の惨状の説明をば。
古いアパートの2Kで、玄関入るとそこが台所。その台所に役者をやっているダンナの衣装が入った段ボールがででん!と置いてある。昭和の古い時代が舞台のお芝居に出る時は古い時代の服が必要だということで、先輩から譲ってもらったもの。
台所奥の壁際には私が前の仕事で使っていた大きなコンテナがどん!どん!と2つ積んである。
なので、外から帰ってくると、冷蔵庫と段ボールの間をカニさんばりに横歩きで通らなければならない。お風呂やトイレに行くときも、段ボールとコンテナの間をこれまたカニさん歩きでないと通過できない、というひどいありさま。笑。
さらに奥の寝る部屋。6畳間の半分が段ボールで埋まっていてその上にも衣類の入ったケースが積み上がり、壁際の本棚が埋もれてしまって本を取り出すのも一苦労、半分物置と化していて間違っても“寝室”などとは呼びたくない状況。
だから引っ越すんだけどね。
でまあ、コンテナなんかはもう使わないからこの機会に粗大ゴミに出してしまおうと計画する。他にも台所のプラスチックの引き出しとか足の部分が折れてしまったカートとか、古くなったものはいろいろ粗大ゴミ予定。
このことを、見積もりが来たらきっちり伝えなくては。ゴミまで運ぶ計算に入れられて値段が上がってはかなわない。
粗大ゴミの回収費はざっくり数えて3,000円ほど。
それプラス区の回収センターに連絡して回収の日程を決めたり、回収シールを区の施設に買いに行ったり、回収の当日は2階の我が家から自分たちで大きなゴミを担いで運び出したり……うーん、めんどくさい!
さらに、ベランダには壊れた洗濯機。直射日光の当たる場所だから買い替えてもすぐに壊れてしまい使わないまま放置していたもの。洗濯機もゴミに出したいのだけど、洗濯機は粗大ゴミと別の扱いでリサイクルセンターかなんかに連絡しなくてはならないらしい。更にめんどくさい!!
見積もりの時には業者さんにこれらのことをきっちり伝えなければと、紙にメモしておく。
物が多すぎるから、荷造りもしてもらうプランにしようっと☆

【当日】



そして当日。
この日のワタクシのファッションですが、ダンナに“くまさん”と呼ばれている茶色くてフワフワモコモコの部屋着☆(えっ?)
「その格好で対応するの~!?業者さんがドン引きしたらどうするの~?」
半ば呆れ気味に言うダンナに
「これくらいでドン引きするような業者だったら最初から願い下げだよっ」
と言ったら妙に納得していた。ただ単に着替えるのがめんどくさかっただけなんたけどね。笑。


【A社】


A社はしゅっとしてスマートなおじさま。50代くらいかな?穏やかな話し方がステキ♪
名刺をいただいてから、荷物の説明。
入ってすぐの台所は粗大ゴミが多いので、これとこれとそれとあれはゴミとしてこちらで出しておきますと説明したらおじさま、「実は、弊社は粗大ゴミの引き取りもやっているんで、全部持っていけますよ」
なんと洗濯機まで回収できるとのことで、な、な、な、なんですと~!
粗大ゴミセンターに連絡入れて日程決めてシール買ってでかいゴミを2階から運び出して、洗濯機は別のところに連絡でこれも日程調整して、という一連のめんどくさい作業をやらなくてすむのだとー!?
奇跡が起きた!!
『奇跡じゃ。ナウシカが奇跡を起こしたのじゃ!』
『ババ様~!』
ランラララランランラン ランララララ~♪
脳内にあのメロディーが鳴り響く!
なんて素敵なイケオジ☆☆

イケオジ曰く粗大ゴミ回収は他社ではやってないとのことで、もうA社でいいんじゃないかと心が動きまくる。いや、料金がクソ高いかもしれないし、もっと良いとこあるかもしれないぞ。落ち着け、落ち着くんだ、自分。
寝る部屋の押し入れに入った引き出しケースの数もちゃんとチェックしてくれて、イケオジの提案は、引っ越しを2度に分けてはどうかというもの。物が多すぎて荷物を詰めた段ボールを置くスペースすら取れないから、まず初日に運び出せるものは引っ越し先に移動させてスペースをあける。そしてあけたスペースで荷造りをしてから別日に本チャンの引っ越しをする。
まあ!そんなに丁寧にやって下さるの~?ステキ♪
でも、それってお高いのでしょう?
気になるお値段は……?やっぱりいいお値段!
でも引っ越しのシロートなので、これが業界として高いのか安いかの判断ができない。だから、複数見積もりしてもらうんだよね。

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A社のおじさまと話している最中に着信があり、見るとC社で今さらかよ!?って思いつつも出る。
「C社ですけどぉ、何度かかけたんですが繋がらなかったのでぇ」
と、いけしゃあしゃあと抜かしやがった。
繋がらなかったんじゃなくて、指定した時間にかけてこないからだろうが!それにその物言いはなんだ。まずは連絡がつかなかったことへの謝罪だろうが。へりくだれとは言わないがもう少し下手に出られないものか?
イラっとしたものの、イケおじと話していて“いい人モード”に入っていたみたいでスイッチが切り替わらずすぐに断ることができない。
それと、せっかく連絡くれたんだから見積もりくらいはしてもらおうかという“仏心”と、ここまでダメダメ君だと却ってどんな野郎か見てみたいという“好奇心”がむくむくと沸いてきた。
「では○○時で」とD社のあとの時間を告げる。そしたらヤツが
「××時って言ったじゃないですかぁ~」
などと抜かす。
はいぃ?前回の電話ではそういやその時間と伝えたが、あなた、まだ予定がわからないからかけ直す的な事を言いましたよね?もしやあの時のアレは正式なアポだったのデスカー?こちらはそうとらえていないのですが?しかも、その馴れ馴れしい言い方はなんだ!一応敬語は使っているが、こちらが悪いと上から目線で説教されているよう嫌な気分だ。なんていうかなっとらん!
かなりムカついたんだけど、イケおじが隣の部屋にいるからとっさに怒るのをガマンしてしまう。××時は一応あけてあったため、ついその時間で了承してしまった。

もしもこの話をドラマ化するとしたら、このシーンにはこういうナレーションを付けるであろう。
『僕はこの時の選択を、あとでひどく後悔することになるのだった』

なぜ“僕”なのかは謎ですが、次いきましょう~!


【B社】


見積もり2番目はB社。
こちらはしゅっとしてスマートな好青年。30代といったところかな?爽やかなイケメン君♪
やっぱりあれかぁ?営業って会社の“顔”だから、どの会社も見栄えのする人材を揃えてくるのね~♪
このイケメン君、なんとスリッパを持参!
さらに「カバン置かしてもらってもいいですか?」と了承を得てからわざわざ敷物を敷いてその上にカバン置きましたよ!自分が座る場所にも敷物♪
まあ!そこまで丁寧にしてくれるのね~☆
なるべくフェアにと思いA社と同じ内容を説明。粗大ゴミのことに触れてもイケメン君は何も言ってくれなかったので粗大ゴミはやってくれないのかと、ちょっとがっかり。
イケメン君も押し入れの引き出しケースの数まで数えてくれました♪
イケメン君の提案もA社のイケおじと同じで2度に分けて。
なるほどなるほど。これくらい物が溢れていてスペースが無い場合は、2度に分ける方が良いのかな?
B社は物を運び込む時にエレベーターや新居の壁を傷つけないように養生するのだそう。わあ☆それテレビで見たことあるやつ~♪
こんなに丁寧にやってくれるのねっ☆とゴキゲン☆
んで、
「さきほど、洗濯機は処分と言われてましたが、新しい洗濯機はもう買われたんですか?」と質問される。
まだだと答えると
「実は弊社は家電の販売もやっているのはご存じですか?」
と話は家電の説明へと。イケメン君のオススメ洗濯機の機能を聞いていたら、B社に頼めばこのステキで便利な洗濯機までお得に買えちゃうのね~と心が動く。
そしてB社の見積もりのお値段は……?(ジャカジャン!)
A社よりも7万円高いと出ました!
おお~♪こんなに違うのね~♪確かに養生してくれたり丁寧にやってくれるから、その分お高いのね~と納得。
ただ、粗大ゴミをやってくれないので、この時点でA社に軍配があがる。

B社のイケメン君が帰った時点までは楽しかったですよ?ゴキゲンでしたよ?
「部屋に次々とオトコを引き入れその中の1人を選ぶだなんて、ああ!私ってばなんて”ワルイオンナ”なのかしら~?」
なんて1人でキャッキャッしてましたよ?
(なんつーか、すみません。モウソウ族なもんで。笑)
だけどアナタ、忘れていやしませんか?次はあのC社なんですよ?

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次回!
『C社対D社!そして選ばれるのは……!?』
刮目して待て!

(↑これ、元ネタよく分からないので、細かいことは突っ込まないでな~汗

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