小説:キリキザン 

あらすじ:中学2年の安達ヒロトは1ヵ月付き合った関秋穂に振られる。
それはヒロトの中に眠る『キリキザン』を呼び覚ますために絶望を与えようとしたからだ。絶望寸前に助けに来た母親の奈央。しかし戦闘では破れてしまう。今度こそ殺されると思った時に現れたのは
『FGC(Final grand champion)』と呼ばれる伝説の特殊部隊だった。
そのリーダーであるエヴォと隊員の陽華。恐れて攻撃する秋穂に
突如殺されたはずの奈央が現れてとどめをさした。
体力の限界で倒れるヒロト。第4話はどんな展開になるのか。

第4話

とある海外の夜の地。ある男が高層ビルの屋上で美女を囲みながらナイトプールを楽しんでいる。
黒ずくめのある秘書がその男に話しかける。
秘書「ボス。日本で覚醒者が現れました。安達奈央からの情報です。
情報からするに私達が追っていたあの『キリキザン』だと思われます。」
スマホを渡す。
ボス「えーっと、安達ヒロト君か。14歳ね。若いねぇ。
発動条件は不明と。奈央君はなんて言ってるの?」
秘書「彼女の憶測だと『過剰なストレス』と申しております。」
ボス「ふーん。それで同級生27人も斬殺したんだ。怖いねぇ。」
秘書「どういたしましょう。」
ボス「アスカ!君が決めてくれ!」
遠くで夜景を眺めながらワインを飲んでいる女性がこちらを振り向く。
アスカ「何よ。折角夜景にふけっていたのに。」
紅色の水着に栗色の髪をした顔が整った女性が近づいてボスから話を聞く。
ボス「…でどうする?」
アスカ「…行くしかないでしょ」
ボス「よし、決まりだね。岩ちゃん、全日程キャンセルしてくれ。」
岩屋「かしこまりました。」

ヒロトはふと目覚めると病室にいた。
点滴を打たれ、体を動かそうとしても痛みが走ってあまり動けない。
奈央「ヒロト?起きたのね。良かったわぁ。」
母親が抱きついてきた。
ヒロト「い、いだぃよ、、母さん。」
奈央「だって、貴方2日ぶっ通しで寝てたのよ?心配するわよ。」
エヴォ「おや、起きたのかい?とりあえず先生呼んでくるよ。」
担当医が来て、
エヴァ「いやぁ、生きてて良かった。



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