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熊野古道

熊野古道の特色は、中世期に日本最大の霊場として隆盛した熊野信仰という一貫した目的のために、1000年以上も使われ続けてきたことである。近世になって、日本最大の霊場としての地位を伊勢神宮にとって代わられてからは、西国三十三所観音巡礼のひとつに姿を変えるようになったが、純粋な徒歩参詣道として熊野古道が残ったため、現在でも独自の形で賑わいを見せている。

ちなみにトリップアドバイザーで外国人が行きたい観光地の1位なのだそうだ。



長距離のドライブもこれが最後になるだろうと神々が棲まう自然崇拝の聖地への旅に出た。



東名ー名古屋ー伊勢自動車道ー志摩市に1泊して翌日熊野へ向かった。



悠久の時を超え今も旅人を優しく迎え入れてくれる。

大門坂Pに車を停め、早速歩いて那智の滝を目指す。

石段が美しい参道、見事な杉の大木、巡礼の旅を続ける事で魂が救われると信じた当時の

人々の想いが凛とした3月の空気に感じる。



石段を1時間ほど登ると見事に朱塗りされた熊野三山の一社那智大社に到着した。

那智大社からは満開の桜と那智の滝のコラボレーション、あまりの美しさに圧倒される。



那智の滝は、原生林に包まれた、日本一の落差を誇る名瀑だ。

滝壺まで行くことが出来、飲めば10年長生き出来ると言われる伏流水を頂く、有難い事だ。

車でも滝まで往復出来るのだが、せっかくだからまた石段を降りて帰ることにした。

膝が笑いながらだが足腰がよく耐えてくれた。



本州最南端の串本町のホテルに2泊目をして、翌日高野山へ向った。



弘法大師信仰の中心となる聖地。

静寂に包まれた参道の先に弘法大師が今も祈り続けている。

御廟に続く2キロの参道には、樹齢数百年の大杉が連なり、諸大名の供養塔が並ぶ。

真言密教を唐に学び、高野山に言わば大学を作った人物弘法大師。

救世利民の祈りの道場、修行の道場、当時の人々の想いに触れながら歩いた。



3泊目、奈良の橿原神宮前のホテルに宿泊

翌日、吉野の千本桜を見にいった。

運よく温暖化の影響なのか奥千本から下千本まで山全体が桜色に染まり見事な景観であった。

豊臣秀吉の花見のために植えられたそうで、お陰で贅沢な花見が出来ました。



聖地巡礼、歩きに歩いて心洗われた旅でした。

道中、運転をかって出てくれた長男、転勤先から合流してくれた次男に感謝して

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