臨床検査技師国家試験でも出るかもしれない⁉︎国家試験過去問ピックアップ【第5回・診療放射線技師75回午前18】

3月になりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。今回は診療放射線技師国家試験の過去問から。実は臨床検査技師が行う検査には診療放射線技師が行える検査も含まれていますが、今回は超音波検査の分野から、臨床検査技師国家試験でも近年出題されている乳腺(乳房)の超音波検査の問題です。

乳房の超音波検査について正しいのはどれか。

1.検査前は絶食にする。
2.3.5〜5kHzの周波数を用いる。
3.コンベックス型プローブを用いる。
4.プローブは皮膚面に対して直角に当てる。
5.マンモグラフィと比べて微小石灰化の検出に優れている。

第75回診療放射線技師国家試験 午前問題 問18

各選択肢をそれぞれ見ていきます。
1:検査前の絶食は不要(必要なのは腹部)。誤り。
2・3:乳腺では7.5MHz程度の高周波リニア型プローブが用いられる。いずれも誤り。
4:プローブは皮膚面に対して直角がよい。正しい。
5:ごく早期の乳がんでは、微小石灰化の検出にマンモグラフィが有用。誤り。

したがってこの問題の正解は4となります。第70回臨床検査技師国家試験ではエコー像から所見を問う問題が出題されています。乳腺エコーはなかなか見慣れない部分がありますが、余裕があれば学習しておきましょう。

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