臨床検査技師国家試験 これだけは押さえておきたい事柄【2025受験生版第2回 臨床検査医学総論「一次救命処置」】

臨床検査技師国家試験でもたびたび問われる「救命処置」の問題。過去に出題されているのは全て「一次救命処置」に関する問題です。ここでは一次救命処置(BLS)の定義とどのような行為が当てはまるか、ポイントについて見ていきます。
なお、詳しい医療者用BLSアルゴリズムの図は「JRC蘇生ガイドライン2020」の51ページに載っています(以下のリンクから「第2章 二次救命処置(ALS:Advanced Life Support)」を選択してご覧ください)ので、ここでは割愛します。

一次救命処置の定義

特殊な器具や薬品を用いることなく「いつでも」「どこででも」「誰でも」行うことが望まれる基本的な救命処置

一次救命処置に含まれる行為とポイント

※ポイントは上記ガイドラインの図に示されていないものについてここでは記載

①胸骨圧迫

・患者を硬い安定した場所に仰臥位とし、背中に堅い板を置く
・胸骨剣状突起上方2〜4横指頭側に片方の手掌を置き、その上にもう一方の手掌を重ねる

②気道の確保

・頭部は後屈させる

③人工呼吸

※COVID-19感染が疑われる場合、無理に行わない

④自動体外式除細動器(AED)の使用

・機器の音声メッセージに従って操作

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