臨地実習前の技能到達度評価について

いよいよ4月ですが、臨床検査学生の大規模病院の臨地実習の前の技能到達度評価について、どんなことをやるのか見ていきたいと思います。なお、ここに示すのは自分がやったものであくまでも一例です。各養成校で異なる場合がありますので詳しくは先生方に聞いてみてください。

一般

一般検査では尿試験紙の定性試験と尿沈渣標本作製を実技で行います。また、提示された尿沈渣標本(異常所見も含む)が何を表しているのかを筆記で行います。教科書などでそれぞれ確認しておきましょう。

生理機能

生理機能では標準12誘導心電図検査と呼吸機能検査を行います。標準12誘導心電図では正しい位置に電極を装着しアーチファクトがない心電図をとれるか、呼吸機能検査では被検者に対し正しく検査説明が行えるか、声かけが十分かが特に重要です。患者さんに対する接遇も重要になります。

臨床化学

臨床化学ではマイクロピペットの使い方や希釈操作、分光光度計・遠心機の操作を行います。自分の場合、実際に検量線を作成することもここに入っています。とにかく実習でやってきたことをやるだけです。

病理

病理ではHE染色標本を作成・鏡検しどの臓器が見えているのかを行います。作業の効率性も問われます。また、顕微鏡の基本的事項は筆記で行います。
細胞診についても標本作成ができるかどうか行います。最近ではLBCも導入されているのでその方法も実習で理解を深めておきましょう。

血液

血液検査では血球成分(赤血球・白血球・血小板)のカウントと末梢血塗沫標本の作成・鏡検を行います。血球のカウントでは計算の仕方、塗沫標本の作成では染色液のpHや濃度に気をつけて行いましょう。

微生物

微生物検査ではグラム染色および無菌操作・分離培養を行います。実習通りなのでその操作手順を忘れずに覚えておきましょう。

輸血

輸血検査では血液型検査を行います。原理を把握しておき、誤った判定をしないよう気をつけましょう。

その他

臨地実習に行く際は身だしなみも重要で、これも評価項目に入っています。白衣の着方だけでなく、髪の毛・爪が適切か、ピアスなどは外しているか、ちゃんと歩ける靴を履いているかも見られますので、普段から気をつけましょう。

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