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小5の夏

子供の頃

地区の小学校が集まる
水泳大会があった

私の通う小学校は
万年弱小チーム

そんなだからか
参加するにも
人が集まらず


毎年人集めだけの
招集案内がある


小学校5年の時
私にもお声がかかり

特に断わる理由もなかったので
成り行き任せで
参加した


私が参加した種目は
「 50m  自由形 」


周りはスイミングスクールに通う
バリバリの優等生

一方の私は

近所の川と湖で
自然に覚えた自己流スイマー


そんな圧倒的実力差があるなかで
私は当時担当の先生に
こう言った

私「先生、自由形っていうんやから
        べつにどんな泳ぎでもいいやんな? 」

先生「べつに何でもいいよ」


そんな圧倒的実力差のある
自由形の種目で
私の選んだ泳法は

平泳ぎ


なぜならその時は
平泳ぎしか泳げなかったから
(今から思えば
そんな子供を自由形に出場させる?😮‍💨)


結果は
予想通りの大敗で

周囲との差が
どんどんどんどん
開いて行く


私は
「 自由形やし、まあいいか 」
と思いながら
最下位でゴールする


すると・・・

パチ👏

パチパチ👏👏

パチパチパチパチ👏👏👏👏



大きな拍手に迎えられた

何の拍手なのか
意味もわからず
戸惑いながらも

なんとなく
嬉しくもあり


小学校別にグループ分けされた
指定の休憩場所に戻る



この歳になって
その拍手の意味を
考えてみると


その地域で生まれた事や
その地域の人々に
見守られて育った事の幸運に
感謝の念でいっぱいになる


さあ

これから私は

誰に拍手を贈ろうか

そんな思いを胸に


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