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東北の車窓から

電車でも飛行機でも、乗ったら窓の外ばかり見ています。

以前は海や川の景色しか興味がありませんでしたが、高松空港でおむすび山を見て以来、山も見るようになりました。

しかし、窓から見えるものは海や山だけではありません。

5月末に新幹線で盛岡に行ったとき、ちょっと変わった風景を目にしました。

乗っていたのは、東京発やまびこ号の先頭車両。左側の前から3番目の席です。すぐ近くに運転室への扉がありました。

***

最初に気づいたのは郡山駅。ホーム前方に男女2人の駅員が待っていた。制服着用で、女性はクリップボードを持っている。

乗務員の交替だろう。2人は重そうな鞄を持ってホームから運転室に入っていった。しかし、降りた人には気づかなかった。


発車すると、少し速度が上がったような気がして、ほどなく福島到着。ここでは5分ほど停車して、はやぶさに追い越された。

その間に、運転室からは男女2人の駅員が降りていた。さっきの人たちとは違うと思うが……似てる気もする。

福島駅のホームには男性駅員が2人待っていて、入れ替わりに乗車した。


約30分後、仙台到着。ホーム前方には男性が3人いた。2人は制服だが、3人目は作業服にヘルメット、クリップボードを持っている。

ここでは制服の男性3人が降車し、ホームにいた3人が乗車した。

次の古川駅で、ヘルメット降車。ここまで、運転室・客室間の出入りはない。


盛岡まであと1時間。先頭の17号車の乗客は、私と1番前の席の男性の2人だけになっていた。

自由席なんだから席を移ろう。一番後ろの席に移動したら、運転室の出入りが見づらくなってしまった。

やっぱり戻ろうかと迷っていたら、後ろの車両から男性駅員が現れて、そのまま運転室に入って行った。


次は、くりこま高原。男性駅員1人が、パイプ椅子持参で乗車するのを確認できた。降りた人はいなかったはず。

線路の右側には、イオンスーパーセンターが見えた。ここまで宮城県。

このおむすびは仙台・宮城のPRキャラである。


岩手県に入ると、一ノ関で1番前の男性が下車し、17号車は私1人になった。元の席に移動する。また、はやぶさに抜かれた。

一ノ関駅のホームにいたのは、制服を着た4人の男性駅員。全員乗車し、降りる人はいなかった。


次の水沢江刺以降もホームはすべて左側にあったが、運転室の乗り降りは確認できなかった。

さて、運転室には何人いるでしょう。

***

よくわからないまま記録してしまったけど、何だったんだろう。

後日いろいろ探してみたら、答えらしきものが見つかった。研修かテスト。それだ。

若い人ばかりだったし、5月末という時期。クリップボードも合点がいく。ヘルメットの人は別かもしれないけど。

しかし、新幹線の運転室ってそんなに広いのだろうか。あの扉の向こうでは思いもよらないことが行われていたのでした。

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