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高嶺の花は陰キャの許嫁

私立乃木坂高等学校

この学校は大企業のご子息 社長令嬢が通う由緒正しき高校である

この学校は内部進学が大半で外部入学は幾度とない

でも今話してる僕は運良く外部進学出来た数少ない新入生

でも僕は入学できたはいいものの肥満体型をバカにされていじめを受けている

いじめが始まったのは1年の後期から

最初は容姿を罵る程度だった

だが2年に上がってからいじめはエスカレートしていった

ものを隠す 暴力 周りは見て見ぬふり

妹と幼馴染みの後押しで進学したのに…

何で僕だけこんな目に…



男1: 豚が人間の学校に来てんじゃねぇよ笑

男2: 豚は養豚所で加工されるの待ってろよ笑

○○: ……

男1: 無視してんじゃねぇよ!!

○○の腹を殴る

○○: うぐっ…

男1: 四足歩行になった笑

男2: 金に困ってる訳じゃねぇけど

男2: おっ あったあった 豚の財布

男1: いくら入ってる?笑 

男2: 2万だけかよ まぁいいや これで遊ぼうぜ笑

○○: 返してよ… そのお金は両親の結婚記念日の…

男1: 豚が人の言葉喋るなや!!

○○: うぐっ… 

男1: 行こうぜ笑

男2: ああ笑

○○: もうこんな生活嫌だよ… 泣

○○: 死にたいよ… 泣

?: お兄ちゃん お昼食べ…よ… お兄ちゃん!!

○○: あっ ああ 美波 お昼食べよっか…

美波: どうしたのその傷!! 何があったの!!

○○: 階段で脚滑らしちゃって…

美波: そんなわけないでしょ!!

美波に隠していたことを打ち明けた

○○: 去年からいじめられてる…

美波: いじめのこと麻衣さんに報告する

○○: やめてくれ!! 白石さんには言わないで 余計にいじめられる…

美波: でもそれじゃお兄ちゃんが…

○○: 僕が耐えればいいだけだか…ら…  バタッ

美波: お兄ちゃん… お兄ちゃん!!

??: 美波ちゃんお呼ばれしたからきた… ○○!!

??: 麻衣様どうなさい… ○○様

美波: 麻衣さん… お兄ちゃんが…

麻衣: 桜花 ○○をまいまいのところに

桜花: 御意 美波様 ○○様をこちらに

美波: はい

麻衣: さて○○をこんなことにしたやつ誰?

麻衣: 名乗りでなさい!!

周囲: ……

男1: いや~ 豚の金で食う飯は旨かったな笑

男2: また巻き上げよう… あれ?白石様どうしたのですか?

麻衣: 私の許嫁が倒れて犯人を探してるの あなた達知らない?

男1: 許嫁? 誰のことですか?

麻衣: 梅澤○○よ

男2: じゃあ俺ら知らないっすね

男1: おちからになれず申し訳ありません

桜花: 何処に行くおつもりですか? お二方

男1: 執事の分際でなんなんすか

桜花: あなた達お二方ですよね ○○様へのいじめ加害者は

美波: 桜花さん それホント?

桜花: 先程○○様が寝言でお二方の名前を言いながら魘されておられましたから

麻衣: あんた達 橘建設と西園寺製薬のところよね

男1: それがどうした

麻衣: ちょうどパパが買収しようとしてたわね

男2: 何が言いたい

麻衣: いじめの加害者は自分の価値を下げる 時にいじめ被害者を死に追いやる行為 あなた達2人は人間のクズよ 恥を知りなさい それにあなた達2人がいるとこの学校の品位が下がる

麻衣: 明日からこの学校に来ないで

男1: このクソアマ 言わせておけば

男2: ぶっ殺してやる

桜花: おっと その発言は執事として聞き捨てなりませんね

麻衣: 桜花 私と美波ちゃんを守りなさい

桜花: 御意


~ものの数分で男2人を制圧~


桜花: こんなところでいいでしょうか

麻衣: 若干やりすぎな気がするけど○○がやられた分を考えると足りないくらいね

桜花: では麻衣様 美波様 今日は○○様を連れて早退いたしましょう

麻衣: そんなことしていいの?

美波: 私まで?

桜花: 深川様にご了承得ています

麻衣: 流石ね 桜花

桜花: もったいないお言葉 では○○様のところに参りましょう

麻衣: そうね 美波ちゃん行こ

美波: はい


~その頃医務室~


○○: ん… んん… ここは…?

深川: 気がついたみたいね 梅澤くん

○○: 深川先生… 僕はどうしてここに?

深川: いじめによる外傷と精神的ショックで気を失ったのよ

○○: 誰がここまで?

深川: 佐伯桜花君よ まいやんところの執事君

○○: 桜花が… 最悪だ… 白石さんに知られた…

深川: まいやんに知られたらまずいの?

○○: 余計に嫌われる… ただでさえ嫌われてるのに

深川: そうでもないみたいよ

麻衣: ○○!! ギュッ

○○: 白石さん…

美波: 昔みたいに麻衣って呼べばいいじゃん

○○: 美波それは無理だよ… 今の僕とじゃ住む世界が違う

麻衣: そんなの関係ない 私の旦那さんになる人なんだから

深川: あらら 梅澤君も罪な男ね じゃあ佐伯君 あとは任せたよ

桜花: 畏まりました それではお三方 校門の前に車を手配しておいたので帰りましょう

○○: 帰る?

桜花: 深川様に許可を得ていますので

麻衣: だから帰るよ ○○

○○: いや帰るにしても荷物…

桜花: 心配ご無用ですよ もう車に積んであります

○○: ありがとう

美波: じゃあ私は桜花さんと帰るからお兄ちゃんは麻衣さんとね

○○: えっ どういうこと?

美波: 彼氏と帰るの 行こ桜花

桜花: ○○様 そういうことですので麻衣様を頼みました

○○: ええぇぇぇぇ!?

麻衣: じゃあ○○ 私とデートするよ

○○: 無理です無理です そんなお金ないです

麻衣: 私の将来の旦那さんなんだから堂々としなさい

○○: 無理です!!


早くも尻に敷かれつつある○○でした…

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