JPYCに入社して1年なので振り返ってみる
こんにちは。今日確定申告で使う書類を探していたら2022年8月頃に書いていたブログを見つけました。公開するタイミングを見計らっているうちに出しそびれていたみたいなので、ここで供養したいと思います。
この記事を書いた後にJPYCは退職して、今は別のことをやっているのですが、改めて見返してもいろいろ経験させてもらったな~と思います。
それでは以下本編の記事です。
本編スタート
2022/8/16でJPYCに入社して1年が経ちました。
実は8月から休職中ではあるのですが、1年でなにを学んだかを振り返るついでにせっかくなのでnoteに残します。
入社のきっかけ
去年(2021)の8月にジョインしたのですが、入社後について話す前に簡単にJPYCに入社する前になにをしていたのかを書いておきます。
2020/03-
コロナがちょうど流行り始めたタイミングでフィリピンに留学していました。当時全くお金がない中での留学で、このままだとフィリピンの野垂れ死にしてしまうかもという状態だったので、どうにかお金を稼ぐべくプログラミングの勉強を始めました。予定では3カ月フィリピンで英語を勉強したあとにベトナムでデータアナリスト的なインターンをする予定だったのですが、コロナでベトナムに入国できず。早々に帰国してしまいました。
2020/6-
大学1年間休学してるし、お金はないけど会社で働くとかはやだなーと思っていたのでひたすらプログラミングの勉強をしました。ちょっとコードが書けるようになってからは、ココナラとかでWebアプリの受託開発案件を取ってきてお金を稼いでいました。この辺で友達に勧められて仮想通貨なるものを買ってみたり売ってみたりしていました。まあこんな感じで、一人で仕事をしてお金を稼ぐというのをやっていたのですが、組織として動いてもっと大きなことをやってみたいと思うようになりインターンを探し始めました。これといってやりたいこともなかったので、マーケティング職とかエンジニア職とか営業とかいろいろインターン面接受けていたんですが、仮想通貨を持っていたこともありブロックチェーン業界はいりたいな!と思ってJPYCに応募しました。優秀な人ばかりというのは知っていたのでダメ元での応募だったのですが、幸運にも採用の連絡を頂きJPYCに入社することになりました。
ここまでが入社する前の話です。
入社してから
エンジニア職で入社しましたが、いろいろなポジションを経験させていただきました。カスタマーサポート、オペレーション関連業務、エンジニア、経営企画など。振り返ると1年でやる量じゃない….。
2021/8-2021/10
最初は実行部という部署の所属で、カスタマーサポートとかJPYC送信・Vプリカ送信関連業務を担当していました。このときはブロックチェーンのことなにもわからず、ERC20ってなに?polygonってなに?みたいな状態でした。あとは、初めて組織の組織で動くという経験だったので、会社はどうやって動いているのかとか業務上のコミュニケーションはどう取るのかとか社会人としての超基礎的なことを身に着けました。あとはエンジニアの業務もちょっとやっていた気がします。
2021/10-
会社に経営企画が発足して、コーポレートエンジニア的なポジションでアサインされました。最初に任されたのはKPIの可視化業務です。JPYCの発行額とか未使用残高とか人件費とか諸々の数値を取ってきてグラフ化してダッシュボードで見られるようにするという業務です。当時は財務諸表すら読めず、この数値は会社にとってどういう意味を表すかみたいなのが全くわからなかったのでそこから叩き込みました。結構大変だった記憶があるのですが、意思決定する際の基本のきなので、このときにこれやっておいて本当によかったなと思っています。
2021/11-
経営企画の上部組織である計画情報部の部長になりました。まだ入社して3カ月くらいだし全然自信なかったので、任命されたとき「やります!」といいつつ、え~~どうしよう~~って内心思っていました。ただ、みなみさんという超心強い方と共に二人部長体制だったので助かりました。最初の数か月は文字通りおんぶにだっこでした。
2022/2-
管理職も少しずつ慣れてきて、部長が1人体制になりました。中期経営計画をこの辺から作り始めます。市況も悪くなっていく中で、経営計画なんて引いたことないので進め方もわからず、プロジェクトの推進の仕方としては相当ひどかったと思うのですが、当時社内にいたほとんどの人に助けてもらった気がします。あとはピッチ資料の作成とかもやっていました。この辺でかなり会社に対する解像度が上がったのを覚えています。
2022/05-
少し話は逸れますが、JPYCいるのに全然クリプトわからん!ってなってJPYC以外での活動の幅も広げたのがこの時期です。銀座にあるクリプトバーでインターンやったり、Polygonのハッカソンの運営をやったり、クリプトの記事を読み漁ったり。
この1年で学んだこと
仕事をするときはびびらない。
経営企画業務全般。
具体的な業務は上記に書いた通りです。ただ、経営企画はビジョン(会社のなりたい姿)と現状の会社の姿を比較してその隙間を埋めていく舵取りをする部署だと定義しています。なので隙間を埋めるためならどんなものでも経営企画業務に当てはまり得るので、一番大事なのはメタスキルだと思っています。
管理職としてのマネジメント方法(メンバーのタスク調整やプロジェクトの進捗管理等)
会社とはなにか(会社法とファイナンス)
会社は社会的な立場であって、利益追求を目的とする。会社の所有者はあくまで株主で執行を行うのが取締役。株主の資金を預かっている以上リターンを出す必要があって、さらに会社を潰さないためにキャッシュフローも意識しなければいけない、とか
効果的なコミュニケーションの取り方(年齢性別が多様な中でのコミュニケーション)
クリプト企業をやろうとするうえでの様々なジレンマ(規制、会計、組織)
財務諸表の読み方
自分より経験ある人が言っていることが常に正しいとは限らない
プロジェクトを進める上でじぶんより優秀な人を積極的にアサインして必要十分なメンバーを巻き込むのが重要(最小コストで進めようと思って自分のみで進めた結果、たいした完成物ができず失敗に終わるというのがありました)
抽象と具体を行き来する頭の使い方。スタートアップだとやったことないことでもすぐに成果を出さなければいけないので、「これはあのパターンだな」とか「こういう脳みその使い方をすれば早くできるな」とか考えていました。例えばプロダクトの開発と経営企画ってかなり似てる部分があると思います。
クリプトの知識
まとめ
JPYCで働くと、この人と一緒に働きたい!っていう人がたくさんいて、一番の福利厚生はここだと思っています。入社当時はインターン経験もなければクリプトもほぼわからなかったので、会社にいる人から知識とスキルとか盗めるものは片っ端から盗ませてもらいました。そのうち窃盗罪で捕まるんじゃないかとビビってます。
ただ、上記ではきれいなことをたくさん書いた一方で、正直できなかったこと・こうすればよかったこと・未だにどうすればよかったのかわからない事など消化しきれない事の方が多いです。これは常に自分の中に持ち続けて解消できるときを待つしかないのかなと考えています。
あと、私は感覚で仕事をする節があるので、ちゃんと言語化して合理的な判断を持って物事を進めるというのは常に意識したいです。それと、感覚の裏付けになる知識と経験が圧倒的に不足しているので埋めなければ。
本編終わり。
最後に(2023/3/12)
ここまで読んでくれてありがとうございます!
JPYC退職後の現在、昼はWeb3PaymentsでおなじみのSlash、夜は銀座のCrypto Bar P2Pで働きつつ、海外カンファレンスにいったり面白そうなプロジェクトを触ったり先物取引に手を出して資産を失ったりという日々です。
上記の記事を書いてからさらに半年経過していて、その間に学んだこともたくさんあるのでそれはまた別の機会に書こうと思います。
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