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御相伴衆~Escorts 第一章 第102話 暗躍の行方7~スメラギ編

 無事、三の姫を送り出した、数馬と慈朗は、皇宮に戻った。別々の入り口から、数馬は奥殿に、慈朗は本殿に帰っていった。

 慈朗を待ち構えていたのは、柚葉だった。

「話があるんだけど」
「柚葉、ああ、うん、なんだろ?

「よくやったな、三の姫の出国。・・・で、俺の部屋に来ないか」

🔑🎨

 部屋に入ると、いつもの調子と違う柚葉に、慈朗は、気づいていた。

「本当に、三の姫の出国、よくやったと思う、偉かったな、慈朗」
「数馬と三の姫も、あれ以来だけど、なんとなく、二人が今の形で納得できた感じになって、よかったと思う。こんなことがなかったら、二人は顔を合わせることもなく、そのまま、三の姫はランサムに、お嫁に行ってしまったかもしれないから」
「そうか・・・それは、良かったな」
「ねえ、柚葉は、なんで、お見送りに行かなかったの?」
「今、忙しくてね。皇妃様からの頼まれ事が多くて。ああ、愚痴になるから、このことは、誰にも言わないでね。慈朗だから、俺、つい、甘えてるけどさ」
「そうか。そうだったね。分担するんだったよね、役目を」
「ああ、慈朗は、その大きな役割を全うしてくれた。本当に、ありがとう」

 慈朗は、柚葉の言葉にニコリとするが、すぐ、俯いた。

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