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日本国内温室効果ガス過去最少

2022年度の温室効果ガス排出・吸収量

環境省は2024年4月12日に22年度の国内温室効果ガス排出量は二酸化炭素(CO2)換算で21年度比2.5%減の11億3500万トンとなり、1990年度以降で過去最少になったと公表した。

  • 2021年度からの排出量減少の主な要因は、産業部門、業務その他部門、家庭部門における節電や省エネ努力等の効果が大きく、全体では、エネルギー消費量が減少したことが考えられる。

  • 代替フロン等4ガス(HFCs・PFCs・SF6・NF3)の排出量の減少については、オゾン層保護法に基づく生産量・消費量の規制、フロン排出抑制法に基づく低(地球温暖化係数)冷媒への転換推進、及び機器使用時・廃棄時の排出対策等により、代替フロン(HFCs)の排出量が減少したことが主な要因。

  • 2022年度の森林等からの吸収量は約5,020万トンで、2021年度比6.4%の減少となった。吸収量の減少については、人工林の高齢化による成長の鈍化等が主な要因と考えられる。

  • ブルーカーボンについては、前年度のマングローブ林による吸収量の算定・報告に加え、国土交通省(面積データ)、農林水産省(藻場タイプ別の吸収係数)との連携により、世界で初めて、海草藻場及び海藻藻場の吸収量を合わせて算定・報告した。今後は、塩性湿地・干潟の算定についても検討していく。

  • 環境配慮型コンクリートについては、製造時CO2固定型(CO2-SUICOM)、CO2由来材料使用型(T-eConcrete/Carbon-Recycle、クリーンクリートN)、バイオ炭使用型(SUSMICS-C)の3類型4種類のコンクリートについて、日本建設業連合会等の協力により、科学的な知見やデータ等が整ったため、同じく世界で初めて吸収量(CO2固定量)を算定した。今後は、知見やデータ等が整ったものから随時算定を進めるとともに、策定した算定方法を参考にしつつ、Jクレジット化に向けた検討を進める。  (以上環境省HPより抜粋)

なお一層の努力が必要

政府は森林によるCO2吸収などを差し引いた排出量のを30年度に13年度比で46%減らす目標を掲げているが22年度は同22.9%減の10億8500万トン。目標とは大きく隔たり一層の努力が必要です。目標達成には限界もあるような気がします。大きく社会構造の変革も視野に入れなければいけないのでしょうか?

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